黒夜行

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「映像研には手を出すな!」を観に行ってきました

内容に入ろうと思います。
芝浜高校には、全員何らかの部活に入らなければならないという不文律がある一方で、429の部活と89の同好会がひしめきあうという状況になっている。この現状を打開すべく、「大・生徒会」は予算審議委員会などを開き、不要と判断した部活の予算を廃止したり、部活動の統廃合を進めようとしている。
通称「映像研」は、天才的な妄想力を持つがコミュ力が小学生並の浅草みどり、アニメーターとしての腕は確かだが両親からアニメと関わることを禁じられている女子高生モデルの水崎ツバメ、アニメの知識などはないが金儲けが大好きなプロデューサー気質の金森さやかの三人からなる部活で、ドラマ版で、すったもんだの挙げ句、「大・生徒会」から活動の承認を得るに至った(そこまでの経緯のダイジェストが、映画の冒頭で語られる)。
とはいえ彼女たちは、まさに「映像研には手を出すな!」と言われるほどヤバい部活と認知されるようになり、当然、「大・生徒会」も「映像研」をどうにかしようと考えている。
「映像研」に限らず、芝浜高校のすべての部活に対し「大・生徒会」は統廃合を命じる。なんとなく似ている、という理由で勝手に統合先を決められる前に、プロデューサー・金森は先手を打っていた。それが、ロボット研究会との統合計画だ。ロボット研究会が所有する「クロース」をモデルにアニメを作成し実績を作り、「大・生徒会」にロボット研究会との統合を認めさせるのだ。
しかし、突出した能力がありつつ出来ないことが多すぎる浅草を始め、でこぼこだらけの「映像研」のメンバーには、当然、問題続出。教師の横槍や、ロボット研究会との内紛など色々ありつつ、果たして彼らは無事アニメを完成させることができるのか?
というような話です。

さて、この映画をどう評価したものか。

まず僕は、乃木坂46のファンであり、齋藤飛鳥のファンなので、もちろん自分が推しているメンバーがずっと出ずっぱりの映画、という意味でもちろん楽しかったです。ただ自分の中で、どうにもこの作品を「良い!」と言い難いなぁ、という風にも感じてしまいました。

たぶんその大きな理由の一つは、ドラマ版とやってることが同じな気がするなぁ、と思ってしまったことでした。

「映像研には手を出すな!」は、先行して同じキャストでドラマ版が放送されていました。もちろんそちらも観ていて、僕の主観としては、ドラマ版の方が面白かったな、と思います。それは、ドラマ版の方が出来が良かった、という意味ではなく、僕の感触として、ドラマ版と映画版のストーリーが似た雰囲気を持つものだったからです。映画版の方は、どうしても、既視感を感じつつ観ている、という感じがしました。

もちろん、ストーリー上色んな違いはあるんだけど、大枠として「大・生徒会とのバトル」とか、「映像研の三人が色んな場面で噛み合わない」とか「色んな部活がわちゃわちゃしてる」とかいう部分は、当たり前なんだけど同じで、そういう意味で僕はどうしても、新鮮味の無さ、みたいなものをより強く感じてしまいました。

もちろんこれは、好みの問題でもあると思います。この「映像研」は、設定とかキャラクターが絶妙に面白いから、ストーリーそのものというよりは、設定・キャラクターありきのストーリーを堪能している、という観方の人もたくさんいると思います。そういう観方を否定したいわけではないし、そういう観方をする方がこの作品は楽しめるから、そういう意味で正解だと思います。

ただ、僕の好みには合わなかったなぁ、と思います。

もちろん、さっき言ったように、僕自身はこの映画を楽しみました。齋藤飛鳥や、乃木坂46のメンバーが出ている映画としてです。ただ、純粋に映画そのものを良い感じには受け取れなかったなか、という点がちょっと残念でした。

乃木坂46の部分としては、やっぱり、齋藤飛鳥がハマり役という感じです。浅草みどりという役について齋藤飛鳥はインタビューなどで、「自分とはかけ離れた存在」という風に言っているのだけど、客観的に観ると、齋藤飛鳥との共通点、結構あるんじゃないかと思います。発想力とかそういう部分は浅草みどりに遠く及ばないのかもしれないけど、モノづくりに対する熱意とか関心はかなり強い人だと思うし、人見知りも浅草みどりほど極度ではないにせよ、同じ延長線上にはいるんじゃないかと思います。

個人的には、浅草みどりと齋藤飛鳥がダブる部分が結構あるから、浅草みどりとして涙している場面を観ると、齋藤飛鳥が泣いてるみたいに思えてきて泣けてきますね。特に最後の、「ヒョウモンガメの~」という場面は、泣けるなぁ。口には出さないながらも、常に「映像研」の面々のことを考えていることが伝わる良い場面でした。ラストの方で、「ツバメのお友達?」という問いに対して首を横に振り、「◯◯です」という場面と合わせて、凄く良かったなと思います。

僕は、ドラマ版と映画版が同じことをやってる、という風に受け取ってしまったので、僕のアドバイスとしては、ドラマを観ていない人にはオススメできる、という言い方になりますが、特異な設定やキャラクターを何度でも楽しみたい、という人はどちらを観てももちろん楽しめると思います。

あと、どうでもいいことを2点。まずは、浜辺美波を贅沢に使うなぁ、ということ。いくらでも主演を張れる女優を、「映像研」の面々とほぼ絡まない脇役的に登場させるとは。あと、これはマジで驚いたけど、オフィシャルブックを読んで知った話。さかき・ソワンデ役にグレイス・エマは、撮影当時中学3年生だって。マジかよ。

「映像研には手を出すな!」を観に行ってきました
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2013年の個人的ベストです。

小説

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2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
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18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
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13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
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2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
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4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
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15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
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1位 「「科学的思考」のレッスン
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番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)