エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識(編集の学校/文章の学校)
内容に入ろうと思います。
本書は、まさにタイトルそのままの本です。
僕は別に編集者の仕事の経験はないので正確には判断できませんけど、確かに本書を読めば、編集者の仕事の大枠は捉えられるな、という感じはしました。
目次を全部挙げてみましょう。
01 編集者の仕事とは
02 企画を立てる
03 取材を行う
04 原稿の書き方
05 原稿整理と校正・校閲
06 デザインする
07 印刷する
08 著作権を知る
09 出版流通を知る
10 電子書籍の現状と未来
といった感じになります。
「編集者の仕事とは」「企画を立てる」といったスタートのところから、「取材を行う」「原稿の書き方」「原稿整理と校正・校閲」という中身を作る部分、「デザインする」「印刷する」という外側を作る部分と書いてくれているし、さらに「著作権を知る」で、出版における有名裁判も引き合いに出しながら説明してくれ、「出版流通を知る」で作った本がどう読者の手に届くのかも書いてくれ、さらには電子書籍についても触れてくれています。
もちろん、本書を一冊読めばすぐ実務が完璧に出来る、なんてことはありえません。というか、どんな業界であっても、そんなことが実現可能な本は存在しないでしょう。実際には、実務をこなさなければ身につかないものだと思いますけど、ただ、「こういう流れである」「こういう専門用語がある」「こういう部分に気をつけないとトラブルになったり非効率になったりする」という知識をあらかじめ持っておくことは、実務に携わる段階で非常に有利に働くんじゃないかな、と思います。
本の中身の作り方的な部分については、ちょっとした形で多少関わる経験もあったんでまったく分からないわけではないけど、ただ、「出版業界において、これが一定のルールとされている」というものをコンパクトにまとめてくれているので、非常に便利だと思います。また、デザインそのものは自分でやらないにせよ、デザイナーの人たちとのやり取りに際して、どういう部分は任せ、どういう部分は手綱をちゃんと握り、どういう部分の確認を重点的にしないといけないのか、みたいな話は、普通であれば実務をこなして失敗する中で学んでいくところでもあると思うんで、そういう部分についてもまとまって理解できるというのはいいなと思いました。
あと、著作権に関する部分は、非常に有益だと思います。著作権というのは、基本的に非常に広範な権利で、学ぼうと思ったらなかなかハードだと思いますけど、本書では、出版という点に関して抑えておくべき部分をまとめてくれているので、分かりやすかったです。
一冊の本・雑誌を作り上げるまでの苦労ってかなりのものなんだなぁ、と改めて思ったし、かなり細かな部分にまで考えを巡らせておかないといけないんだなということが理解できて良かったです。本書は、全部ではないにせよ、本やウェブメディア周りで仕事をしている「編集者・ライター以外の人」にも役立つ部分はあるんじゃないかな、と感じました。
編集の学校/文章の学校「エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識」
本書は、まさにタイトルそのままの本です。
僕は別に編集者の仕事の経験はないので正確には判断できませんけど、確かに本書を読めば、編集者の仕事の大枠は捉えられるな、という感じはしました。
目次を全部挙げてみましょう。
01 編集者の仕事とは
02 企画を立てる
03 取材を行う
04 原稿の書き方
05 原稿整理と校正・校閲
06 デザインする
07 印刷する
08 著作権を知る
09 出版流通を知る
10 電子書籍の現状と未来
といった感じになります。
「編集者の仕事とは」「企画を立てる」といったスタートのところから、「取材を行う」「原稿の書き方」「原稿整理と校正・校閲」という中身を作る部分、「デザインする」「印刷する」という外側を作る部分と書いてくれているし、さらに「著作権を知る」で、出版における有名裁判も引き合いに出しながら説明してくれ、「出版流通を知る」で作った本がどう読者の手に届くのかも書いてくれ、さらには電子書籍についても触れてくれています。
もちろん、本書を一冊読めばすぐ実務が完璧に出来る、なんてことはありえません。というか、どんな業界であっても、そんなことが実現可能な本は存在しないでしょう。実際には、実務をこなさなければ身につかないものだと思いますけど、ただ、「こういう流れである」「こういう専門用語がある」「こういう部分に気をつけないとトラブルになったり非効率になったりする」という知識をあらかじめ持っておくことは、実務に携わる段階で非常に有利に働くんじゃないかな、と思います。
本の中身の作り方的な部分については、ちょっとした形で多少関わる経験もあったんでまったく分からないわけではないけど、ただ、「出版業界において、これが一定のルールとされている」というものをコンパクトにまとめてくれているので、非常に便利だと思います。また、デザインそのものは自分でやらないにせよ、デザイナーの人たちとのやり取りに際して、どういう部分は任せ、どういう部分は手綱をちゃんと握り、どういう部分の確認を重点的にしないといけないのか、みたいな話は、普通であれば実務をこなして失敗する中で学んでいくところでもあると思うんで、そういう部分についてもまとまって理解できるというのはいいなと思いました。
あと、著作権に関する部分は、非常に有益だと思います。著作権というのは、基本的に非常に広範な権利で、学ぼうと思ったらなかなかハードだと思いますけど、本書では、出版という点に関して抑えておくべき部分をまとめてくれているので、分かりやすかったです。
一冊の本・雑誌を作り上げるまでの苦労ってかなりのものなんだなぁ、と改めて思ったし、かなり細かな部分にまで考えを巡らせておかないといけないんだなということが理解できて良かったです。本書は、全部ではないにせよ、本やウェブメディア周りで仕事をしている「編集者・ライター以外の人」にも役立つ部分はあるんじゃないかな、と感じました。
編集の学校/文章の学校「エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識」
- 関連記事
-
- 夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語(西沢泰生) (2019/07/16)
- カエルの小指(道尾秀介) (2019/10/27)
- 風はずっと吹いている(長崎尚志) (2019/07/12)
- 線は、僕を描く(砥上裕將) (2019/06/27)
- スーツに効く筋トレ(Testosterone) (2019/07/03)
- 芸人と俳人(又吉直樹+堀本裕樹) (2019/04/22)
- 正義の教室 善く生きるための哲学入門(飲茶) (2019/07/02)
- もっとも美しい数学 ゲーム理論(トム・ジーグフリード) (2019/01/25)
- 物理学はいかに創られたか(アインシュタイン+インフェルト) (2019/09/03)
- 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦(加藤文元) (2019/05/23)
Comment
コメントの投稿
Trackback
http://blacknightgo.blog.fc2.com/tb.php/3832-cb62b4a6