「クワイエットプレイス」を観に行ってきました
いやぁ、怖かった!!
ストーリーとか設定とかそういうことじゃなくて、とにかく「怖がらせること」「驚かせること」に異様に特化した映画だな、と思います。
面白かった。
物語は、リトルフォールズという名前の荒廃した街から始まる。信号は消え、店先には行方不明者の顔写真が大量に貼られている。街中には、ほぼ人影はない。内部がぐちゃぐちゃになっている薬局に、一組の家族がいる。長男の具合が悪く、薬を探しているのだ。長女と次男は、店内で遊んでいる。しかし、音は一切立てない。立ててはいけないのだ。家族はみな、手話で会話をしている。長女は、どうやら耳が聞こえないようだ。しかし、家族がみな手話で会話をするから、支障はない。
次男が、音の出るスペースシャトルのおもちゃを持って帰ろうとする。4歳で、まだまだ小さいから、音を出してはいけないことがうまく理解できないのだ。父親にダメだと言われたおもちゃを、長女は電池を抜いた状態で渡す。(内緒だよ)という手話と共に。ただ次男はこっそり、電池も一緒に持って返ってしまう。
一家の家は、街から離れた場所にあるようだ。両親はザックに大荷物を入れている。川に架かった橋を渡っている時、次男がおもちゃの音を鳴らしてしまった…。
何かの日(あの出来事があった日だろうか?)から472日が経過した。家族は、平原にポツンと立つ家で静かに暮らしていた。静かに家事をし、静かに遊び、静かに暮らす。父親は、様々な国際短波周波数に「SOS」というモールス信号を打ち続けている。しかし、一度も返事が返ってきたことはない。部屋には、かつての新聞が貼られている。「NY封鎖」「上海で多数の犠牲者」「音だ!」「奴らは音に反応する」
母親が血圧を測り、カレンダーに記入している。数週間先に、「出産予定日」の印がある。
というような話です。
最初から最後まで、割と緊張しっぱなしでした。「うわぁ、絶対なんか起こるじゃん!」みたいな予感が満載なんですよね。手話以外のセリフがほぼない中で、重低音を響かせる音楽が、「悪いこと起こりまっせ!」っていう予感をびしびしさせます。それに、映像的にも、「あぁ、これがこうってことは、後々絶対こうなるじゃん。止めて!」みたいな感じの描写が多くて、「止めて止めて!」みたいな感じでずっと待ってました。怖かったなぁ。
とにかく、「奴ら」が何なのかは、さっぱり分かりません。彼ら以外の人々がどうなったのかも、「奴ら」についてどんな研究・対処がされてきたのかも、ストーリーでは描かれません。とにかくこの映画では、「音に反応して捕食する化け物と戦う家族を描く」という部分にかなり全精力を傾けている、という感じがしました。
しかし、凄いですわ。絶体絶命でしょ!っていう場面が何度もありながらも、なんとかするんですよね。それが、物語的にはちゃんと必然性がある感じで、凄く良かったです。
説明的な描写がほぼないので、そういう意味でモヤモヤしてしまう人もいるかもしれないけど、そういうことは気にせず、「ハラハラドキドキの90分を体感する」という感じで映画を観に行くと、結構満足度が高いんじゃないかと思います。
「クワイエットプレイス」を観に行ってきました
ストーリーとか設定とかそういうことじゃなくて、とにかく「怖がらせること」「驚かせること」に異様に特化した映画だな、と思います。
面白かった。
物語は、リトルフォールズという名前の荒廃した街から始まる。信号は消え、店先には行方不明者の顔写真が大量に貼られている。街中には、ほぼ人影はない。内部がぐちゃぐちゃになっている薬局に、一組の家族がいる。長男の具合が悪く、薬を探しているのだ。長女と次男は、店内で遊んでいる。しかし、音は一切立てない。立ててはいけないのだ。家族はみな、手話で会話をしている。長女は、どうやら耳が聞こえないようだ。しかし、家族がみな手話で会話をするから、支障はない。
次男が、音の出るスペースシャトルのおもちゃを持って帰ろうとする。4歳で、まだまだ小さいから、音を出してはいけないことがうまく理解できないのだ。父親にダメだと言われたおもちゃを、長女は電池を抜いた状態で渡す。(内緒だよ)という手話と共に。ただ次男はこっそり、電池も一緒に持って返ってしまう。
一家の家は、街から離れた場所にあるようだ。両親はザックに大荷物を入れている。川に架かった橋を渡っている時、次男がおもちゃの音を鳴らしてしまった…。
何かの日(あの出来事があった日だろうか?)から472日が経過した。家族は、平原にポツンと立つ家で静かに暮らしていた。静かに家事をし、静かに遊び、静かに暮らす。父親は、様々な国際短波周波数に「SOS」というモールス信号を打ち続けている。しかし、一度も返事が返ってきたことはない。部屋には、かつての新聞が貼られている。「NY封鎖」「上海で多数の犠牲者」「音だ!」「奴らは音に反応する」
母親が血圧を測り、カレンダーに記入している。数週間先に、「出産予定日」の印がある。
というような話です。
最初から最後まで、割と緊張しっぱなしでした。「うわぁ、絶対なんか起こるじゃん!」みたいな予感が満載なんですよね。手話以外のセリフがほぼない中で、重低音を響かせる音楽が、「悪いこと起こりまっせ!」っていう予感をびしびしさせます。それに、映像的にも、「あぁ、これがこうってことは、後々絶対こうなるじゃん。止めて!」みたいな感じの描写が多くて、「止めて止めて!」みたいな感じでずっと待ってました。怖かったなぁ。
とにかく、「奴ら」が何なのかは、さっぱり分かりません。彼ら以外の人々がどうなったのかも、「奴ら」についてどんな研究・対処がされてきたのかも、ストーリーでは描かれません。とにかくこの映画では、「音に反応して捕食する化け物と戦う家族を描く」という部分にかなり全精力を傾けている、という感じがしました。
しかし、凄いですわ。絶体絶命でしょ!っていう場面が何度もありながらも、なんとかするんですよね。それが、物語的にはちゃんと必然性がある感じで、凄く良かったです。
説明的な描写がほぼないので、そういう意味でモヤモヤしてしまう人もいるかもしれないけど、そういうことは気にせず、「ハラハラドキドキの90分を体感する」という感じで映画を観に行くと、結構満足度が高いんじゃないかと思います。
「クワイエットプレイス」を観に行ってきました
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