「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観に行ってきました
内容に入ろうと思います。
隣国と戦争中の架空の国が舞台。銃弾の飛び交うこの村で、右肩にハヤブサを乗せたコスタは、ロバに乗って日々ミルクの配達のために前線を渡っている。村の人気者で、ミルク売りをしているミレナにコスタは雇われているが、コスタに惹かれているミレナはある計画を胸にいだいている。戦争が終われば、兵士で英雄の兄・ジャガが村に戻ってくる。兄は、この家に花嫁として迎える女性と結婚する予定だ。その兄と同じ日に、コスタと結婚式を挙げようというのだ。しかし、ミレナからの求婚を、コスタははぐらかしてばかり。
そんなある日、ジャガの花嫁になる予定の女性が村にやってくる。ローマからセルビア人の父を探しにきて戦争に巻き込まれたという絶世の美女だ。
花嫁とコスタは、ひと目会った時からお互いに惹かれ合っていた。しかし、花嫁はジャガと、コスタはミレナと結婚する予定になっている。運命は、どうにもしようがない。
やがて唐突に、休戦の知らせがやってくる。ジャガが戻ってくる―そうなれば結婚だ。浮かれるミレナをよそに、村人が知らないところである計画が進行しており…。
というような話です。
さて、この監督は「巨匠」と呼ばれる人のようで、色んな映画祭でグランプリ的なのを獲っているということでした。だから期待した、ということはないですけど、うーむよくわからんなぁ、という感じでした。
いやこれは、映画が悪いというのとはちょっと違います。なんというのかなぁ、この監督の作風をあらかじめ知っていれば、また違った受け取り方をしただろうなと思います。
どこに焦点を当てながら観ればいいのか、ということが、映画を観始めてしばらくの間、ずっと分かりませんでした。恐らくこれは、この監督の映画を観慣れている人なら戸惑うことはないんだと思います。ただ僕は初めてだったので、ストーリーに注目すればいいのか、映像の注目すればいいのか、はたまた別の何かに注目すればいいのか、ということがよくわからなかったんですね。
結果的には、ストーリーで見せる映画ではなくて、全体の雰囲気を感じてくれ、というような映画なんだろう、と受け取りましたが、そういうモードに入るまでにちょっと時間掛かったなぁ、という感じでした。
戦争が起こっているのに、陽気でわちゃわちゃした感じの日常を描く前半部分は、そのわちゃわちゃした感じがなかなか良かったです。シリアスさを一切見せずに、コメディみたいな感じで戦時中の日常を描くタッチは良いなと思いました。
それと対比して、後半はなかなかシリアスな展開になっていきます。いや、この場合のシリアスさはストーリー的にという感じで、映像的にはさほどシリアスさを感じさせない作りになっています。それもまた奇妙な雰囲気を醸し出していて良かったです。
特に、ある時点を境に登場人物が極端に減ってしまって、前半のわちゃわちゃ感は一切消えてしまいますけど、後半の、守るべき存在と共にひたすら逃避行する展開は、いやいやそれ無茶やろー、というような部分も含めて、なかなか面白かったです。
ネットで調べると、この監督は動物を物語に取り込むことが多いようで、この映画でも、CGを使っているのは一箇所、後はすべて本物の動物を使って撮影しているとのこと。それを知った上で観ると、ちょっと驚くようなシーンもたくさんあります。
ちょっと、この映画の雰囲気にチャンネルを合わせるのに時間が掛かってしまったので、全体的にはちょっとなぁ、という感覚が拭えませんが、ストーリーの展開とか、シリアスさとコメディのバランスとか、映像の綺麗さとか、良い映画だと思います。
「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観に行ってきました
隣国と戦争中の架空の国が舞台。銃弾の飛び交うこの村で、右肩にハヤブサを乗せたコスタは、ロバに乗って日々ミルクの配達のために前線を渡っている。村の人気者で、ミルク売りをしているミレナにコスタは雇われているが、コスタに惹かれているミレナはある計画を胸にいだいている。戦争が終われば、兵士で英雄の兄・ジャガが村に戻ってくる。兄は、この家に花嫁として迎える女性と結婚する予定だ。その兄と同じ日に、コスタと結婚式を挙げようというのだ。しかし、ミレナからの求婚を、コスタははぐらかしてばかり。
そんなある日、ジャガの花嫁になる予定の女性が村にやってくる。ローマからセルビア人の父を探しにきて戦争に巻き込まれたという絶世の美女だ。
花嫁とコスタは、ひと目会った時からお互いに惹かれ合っていた。しかし、花嫁はジャガと、コスタはミレナと結婚する予定になっている。運命は、どうにもしようがない。
やがて唐突に、休戦の知らせがやってくる。ジャガが戻ってくる―そうなれば結婚だ。浮かれるミレナをよそに、村人が知らないところである計画が進行しており…。
というような話です。
さて、この監督は「巨匠」と呼ばれる人のようで、色んな映画祭でグランプリ的なのを獲っているということでした。だから期待した、ということはないですけど、うーむよくわからんなぁ、という感じでした。
いやこれは、映画が悪いというのとはちょっと違います。なんというのかなぁ、この監督の作風をあらかじめ知っていれば、また違った受け取り方をしただろうなと思います。
どこに焦点を当てながら観ればいいのか、ということが、映画を観始めてしばらくの間、ずっと分かりませんでした。恐らくこれは、この監督の映画を観慣れている人なら戸惑うことはないんだと思います。ただ僕は初めてだったので、ストーリーに注目すればいいのか、映像の注目すればいいのか、はたまた別の何かに注目すればいいのか、ということがよくわからなかったんですね。
結果的には、ストーリーで見せる映画ではなくて、全体の雰囲気を感じてくれ、というような映画なんだろう、と受け取りましたが、そういうモードに入るまでにちょっと時間掛かったなぁ、という感じでした。
戦争が起こっているのに、陽気でわちゃわちゃした感じの日常を描く前半部分は、そのわちゃわちゃした感じがなかなか良かったです。シリアスさを一切見せずに、コメディみたいな感じで戦時中の日常を描くタッチは良いなと思いました。
それと対比して、後半はなかなかシリアスな展開になっていきます。いや、この場合のシリアスさはストーリー的にという感じで、映像的にはさほどシリアスさを感じさせない作りになっています。それもまた奇妙な雰囲気を醸し出していて良かったです。
特に、ある時点を境に登場人物が極端に減ってしまって、前半のわちゃわちゃ感は一切消えてしまいますけど、後半の、守るべき存在と共にひたすら逃避行する展開は、いやいやそれ無茶やろー、というような部分も含めて、なかなか面白かったです。
ネットで調べると、この監督は動物を物語に取り込むことが多いようで、この映画でも、CGを使っているのは一箇所、後はすべて本物の動物を使って撮影しているとのこと。それを知った上で観ると、ちょっと驚くようなシーンもたくさんあります。
ちょっと、この映画の雰囲気にチャンネルを合わせるのに時間が掛かってしまったので、全体的にはちょっとなぁ、という感覚が拭えませんが、ストーリーの展開とか、シリアスさとコメディのバランスとか、映像の綺麗さとか、良い映画だと思います。
「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観に行ってきました
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