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「あさひなぐ」を観に行ってきました



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内容に入ろうと思います。
二ツ坂高校に入学した東島旭は、初登校の日にそうとは知らず、なぎなた部のエースで2年の宮路真春と遭遇した。その後の入部説明会でなぎなた部の演技を見たことがきっかけで、中学では美術部だった旭はなぎなた部に入部することになった。一緒に入部したのは、剣道経験者で言葉のキツイ八十村将子と、裕福な家庭のお嬢様である紺野さくらの三人。皆、なぎなた初心者である。
そしてやってくるインターハイ。この大会で、3年生が卒業する。3年生の一人を押しのけるようにしてメンバーに加わった真春だったが、一年のエース・一堂寧々のいる國陵高校に敗れてしまう。落ち込むメンバーを鼓舞するように、旭は、「一堂なんか私が倒してやる」と宣言、一堂に聞かれてしまう。
そこからは、野上えりを部長として、大倉文乃を含めた6人で練習を重ねる。
なぎなたのルールさえ覚えようとしないチャラい顧問が、夏合宿の場所を見つけてきた。バーベキューだのラフティングだのとメンバーを乗せようとする顧問だったが、しかしそれは、鬼のような指導者がいる尼寺での地獄の特訓のスタートだった…。
というような話です。

僕は、「あさひなぐ」の原作を読んだことがなく、かつ乃木坂46ファン、という立ち位置です。そんな僕的には、かなり好きな映画でした。

物語的には、超王道のスポ根という感じです。なぎなたド素人の旭がいて強くなるんだろうと予感させる。同じ部にべらぼうに強い真春がいて、旭を始め多くのメンバーに影響を与えていく。別の高校には、一堂という、いずれ倒さなければならないライバルがいる…。そういう、お約束的な設定が非常に多いので、だからこそ安心して物語から脱線する部分を楽しむことが出来る、と思います。

恐らく原作の雰囲気を踏襲しているんでしょうけど、この映画はギャグとかコメデイっぽい要素もあります。ここでこうなるんだろうなぁ、という展開を、意図的にぶち壊していく。そのための重要なキャラクターが、なぎなた部顧問の小林先生で、彼の登場は物語的には非常に邪魔なんだけど、真面目に進みすぎてしまいがちな物語を意図的に緩める役割としてはなかなか重要だなと思いました。

そういう意味で言えば、旭も場の空気を外していく感じのキャラクターです。中村先生の場合は、最初からチャラいというか、真面目さを打ち出そうともしない人物ですけど、旭の場合は、真面目にやっているんだけどどうも外れてしまう、というところが面白いですね。

全体的には凄く真面目になぎなたをやっているんだけど、小林先生や旭の振る舞いによってゆるっとした感じも出てて、楽しく見れる映画に仕上がっています。

僕は原作は読んでないのだけど、原作を読んだ人の話では、物語はスポ根だけど、内面描写とか感情の切り取り方が凄く上手い、と言っていました。映画ではやはり、どうしてもそこまでの雰囲気を出すのは難しかっただろう、という感じはします。とりあえず僕は、この映画を見て、原作を読んでみたくなりました。映画の中で好きな台詞は結構あるんですけど、大体、鬼のような修行を課した尼寺の坊主・寿慶のものなので、とりあえずここでは書かなくてもいいかな、と。

物語的に触れる部分は、正直これ以上はあまりないかな。それは、悪い、という意味ではなくて、超王道のスポ根、というのでおおよその説明が終わっているだろう、と思うからです。誰でも安心して見れるタイプの映画だと思います。

で、ここからは乃木坂46ファンとしてどう感じたかを書きます。

僕は映画を見ながら、割と早い段階から泣いてたんですよね。ストーリー的には正直、泣くようなところあった?みたいなところから、なんだか泣いてました。映画を見ながら、自分がなんで泣いてるんだろうなぁ、なんて思ってたんですけど、やっぱりそれは、これが乃木坂46の映画だからだろうなぁ、と思いました。

なんとなく、「あぁ、乃木坂46の子たちが頑張ってるなぁ」みたいな、そういう目線で見てたんだろうな、という気がします。恐らく、乃木坂46以外の人たちが主演であれば、泣いてないんじゃないかな、という感じがしました。自分でもなかなか不思議な感覚ですけど。

特に、これは昔から思っていることですけど、やっぱり西野七瀬は感情に訴えてくる表情をするなぁ、と思います。台詞がなくても、感情をそこまで表情に乗せていなくても、西野七瀬をただ見ているだけでなんとなく感情を揺さぶられる。こういう感覚を僕は、乃木坂46のメンバーに限らず、他の誰からも感じたことがありません。西野七瀬は不思議な存在だなぁ、と思います。

特に今回の映画では、「東島旭」と「西野七瀬」というのは、キャラクターとして近いものがあると思うんですね。「あさひなぐ」に関する西野七瀬のインタビューなどを読んでいると、西野七瀬自身もそう感じているところがあったようです(ただ、監督からはよく、「そんなに暗くはない」と言われていたようですけど)。だからこそ余計に、西野七瀬の「儚い」部分が「旭」にも乗り移って、「旭」を見ているとなんだか切ないような気持ちになるんだろうなと思いました。

原作を読んでいないので原作との比較は出来ないけど、西野七瀬・白石麻衣・松村沙友理の三人の配役はピッタリだった感じがします。西野七瀬の儚い感じ、白石麻衣の凛とした感じ、松村沙友理のホワホワとした感じは、それぞれ実に合っていると感じました。インタビューで松村沙友理が、原作を読んだ時、紺野さくらはまさに自分だと思った、というような発言をしていたので、あの感じは原作通りなんだろうな、という感じがします。

あと、これも事前情報として知っていましたけど、なぎなたの試合などはすべて、役者本人が実際にやっているんだそうです。防具をつけているから別の人にやってもらうことも出来るのに、そうしなかったとのこと。どんな風に撮っていたのか分からないけど、ちゃんと経験者による試合運びっぽく映っていたので、かなり頑張ったんだろうな、と思いました。

乃木坂ファンじゃなくても原作ファンじゃなくても十分楽しめる映画だと思います。

「あさひなぐ」を観に行ってきました

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2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
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新書

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5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
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2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
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6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
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4位 「消された一家
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7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)