黒夜行

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ギャングエイジ(川端裕人)

内容に入ろうと思います。
日野晃道は、つい一週間前に千原津市の神無城小学校に赴任が決まった。非常に慌ただしく初日を迎えた教師一年目の日野は、ほとんどなんの準備も出来ないまま、よく状況を理解できないまま教師としての生活をスタートさせることになる。
3年2組を受け持つことになった日野だが、どうやら2年の時あるクラスの担任教師が失踪するという出来事が起こっていたらしい。その代わりに決まっていた人間が急遽辞めることになったので、この慌ただしい赴任となったようなのだ。
自分の子育てをしながら教師をする3年1組の誉田、生活指導主任である3年3組の川崎らと共に、去年の学級崩壊を乗り越えて新しい一年を進んでいこう、という気概に溢れる日野だったが、想いとは裏腹に、やはり新人教師、何もかもがうまくいかない。授業の進め方、様々な準備、子どもたちへの接し方…。どれをとっても他の教師と比べ物にならず、また子どもたち自身や保護者の言動から去年のトラブルが時折思い起こされ、さらに自身を失っていくのだ。
少しずつ崩壊の予兆を見つけては対処する日々だが、しかし日野には、根本的な原因に手が届いていないようなもどかしさがずっと付きまとう。
かつて自分が子どもだった頃、憧れだった先生がいた。その先生を目指して、日野は教師になった。しかし、教育の現場を取り巻く環境は様々に変化してしまっている。学校に求められる役割や保護者や地域の人たちの干渉などが大きく変化した中で、子どもに対する教育はどうあるべきなのか。
日野の教師としての成長とともに、現実の教育システムの問題点が炙りだされていく物語だ。

なかなか良い物語だったなぁ。ちょっと長くて手に取りづらいかもだけど、新人教師の奮闘と、去年学級崩壊を経験した生徒たちとのやり取りをメインに据えながら、教育現場の問題点を、そして地域の中の学校という立場についての問題提起など、現実の社会を反映させているようなテーマの切り取り方が非常にいいと思いました。

物語的には単純で、慌ただしく赴任した新人教師が、子どもたちや大人たちとすったもんだありながら一年を終え、共に成長していく、という物語なわけです。こんなざっくりした要約では特に読む気にならないでしょうが、まずはこの王道の物語がきっちりと作品を成り立たせている、という点がとても大きい。もちろん、実際の教師からすれば色々突っ込みたいところは出てくるだろうが、教育の現場を知らない人間からすれば、1年という流れの中でお互いが無理なく成長する様をうまく見せている物語だと思いました。

そしてその中で、去年の学級崩壊、という大きな謎が扱われていく。

ここに、教育現場における様々な問題点が集約されていく。保護者が学校に対して過大に求める現状、地域との関わり方、様々な事情を抱える子どもたちと関わること、事務仕事の多さ…。これらが絶妙に交じり合って、2年の学級崩壊という事態が引き起こされることになったのだ。

新人教師である日野には、すべてが初めての経験だから、何が正常で何が異常なのかを判断する術がない。毎日残業せざるを得ないほどやることがあり、常に何らかの通常業務に追いまくられるようにしながら、同時に、何か得体のしれないものに追いかけられているような感覚をずっと持ち続けることになる。それは、残業中に掛かってくる誰からか分からない電話とか、クラスの生徒から時々漏れる、学級崩壊したクラスの元担任教師の話とか、色んなことを煙に巻いているように思える校長の態度とか、そういう様々な部分から見え隠れすることになる。

特に日野にとって不審であったのは、去年何が起こったのか誰も話してくれないことだ。学級崩壊が起こった、という事実さえ、日野が知るのは大分後になる。何故担任が失踪し、何故学級崩壊が起こったのか。この辺りの事情は、非常に現代らしいというか、今でも全国色んな学校で起こっている問題ではないかと思う。日野が直面する問題は、現代の教育の制度疲労そのものなのだ。

最近僕は、「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」という映画を観た。これは、世界中の素晴らしい制度を母国アメリカに持ち帰ろう、というような企画の映画で、その中でフィンランドの例が紹介されていた。

フィンランドとアメリカはかつて同程度の学力だったが、その後フィンランドがある取り組みをしたことによって、フィンランドは学力世界一になった、という。その取り組みというのが、「宿題を無くすこと」だ。映画の中で教育者はみな、子どもは様々な遊びをしなければならない、と語っていて、机に向かって勉強する時間を極力減らすようにしている、という。

もちろん様々な意見はあるだろうが、フィンランドは事実学力世界トップクラスなわけだし、そこで行われていることは無視できない。僕自身、フィンランドのやり方には非常に賛成だ。何故なら、僕の持論として、「教育とは、学びたいという気持ちを起こさせることだ」と思うからだ。

僕は、勉強することが好きだったから一人で勝手に勉強してたけど、でもそれは、学んでいることに対する好奇心というよりも、誰かに勉強を教えるためとか、テストで良い点を取るためとか、そういうモチベーションの方が大きかった。いわゆる「お受験」の戦いに巻き込まれている子どもたちも似たような感じで、学んでいることそのものへの興味ではなく、「お受験」という戦いを勝ち抜くための手段として勉強をしているのだろうと思う。

それ自体悪いことだとは言わないけれど、しかし僕は、好奇心こそが学びの最大のモチベーションになる、と思っている。結局のところ、「知りたい!」「分かるようになりたい!」という気持ち以上に、勉強に対する意欲や継続のための努力をもたらすものはないと僕は思っている。

フィンランドのやり方は、まさにその好奇心を伸ばすやり方なのだろうと思う。まず「学びたい!」と思わせる。そしてそう思った子どもに対しては、学ぶためのやり方をきちんと教えてあげる。そう思わなかった子どもには、勉強以外のフィールドで「学びたい!」と思えるものが見つかるような手助けをしてあげる。フィンランドの教育はそういうことを実践しているのだと僕は感じた。

そして残念ながら、日本の教育はそうなってはいない。「学ぶのは当然のこと」とされ、それを大前提にした上で、学ぶやり方を押し付けられていく。そりゃあ、勉強が嫌いになる子どもも増えるわなぁ、と思うのだ。

そして、どうしてそういう方向になってしまうかと言えば、やはり保護者の存在がある。この保護者の存在は、本書でもとても重要だ。この作品の舞台である神無城小学校は、割と教育レベルが高いとされる。当然、子どもを預ける親たちもそれなりの教育を受けてきた。だから親たちは、学校に対して高いレベルの教育を求めてしまう。

もちろん小学校の話だから、勉強の方面であれこれ言うわけではない。けれど、日野に対して陰日向に、新人教師だから頼りない、というような発言をする。つまりそれは、「教える」という立場として高いレベルを求めているということだろう。

僕は最近、家庭教師の真似事を始めたのだけど、「教える」ということについて考えることがある。教えている子は、勉強がそもそも好きではなくて、学ぶべき内容も大分遅れている。しかし結局それは、家庭や学校が、学ぶことへの興味を育ててあげられなかった、ということなのだ。だから僕は、少しずつ進むように意識している。とにかく、「勉強が嫌だ」というイメージを少しずつ払拭させるところから始めようとしている。最終的には、自発的にスイスイと勉強してくれるように持っていくのが僕の目標だ。

そしてそれを目標にする以上、「解き方を教える」みたいな、通常「教える」という言葉からイメージするような行為というのは、二の次三の次になる。大人は、自分のことを棚に上げて、「子どもというのは、学び方さえ教えれば勝手に学ぶものだ」と思っているのかもしれないが、そんなわきゃない。むしろしなくちゃいけないのは「学びたいと思わせること」であり、そういう部分まで含めて「教育だろう」と思ってしまうのだ。

だから僕は、本書に登場する様々な保護者に対して、苛立ちを感じる場面が多くある。もちろん、僕は子どもがいるわけではないし、自分が親の立場になれば変わるのかもしれないとも思う。それでも、大人は一歩間違えれば、すぐに「教育」というものを踏み外してしまうのだろうなぁ、という風に感じた。

僕は、自分が勉強ばかりしてきたからかもしれないけど、勉強がすべてではないぞ、と強く主張したい。確かに、勉強は出来るに越したことはない。しかし、勉強が出来るだけの僕みたいな人間もまたどうしようもないのだ。学校というのは、世の中のあらゆる方向への好奇心を広げる場。そういう風に、大人たちの考えがシフトして行けばいいのになぁ、と強く思う。

一人の新人教師の、そして学級崩壊を経験した生徒たちの葛藤と成長を描きながら、現代の教育現場の問題に切り込んでいく作品だと思います。

川端裕人「ギャングエイジ」


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Comment

[7706] ずっとご無沙汰で、ごめんなさい。

こんばんは。
本当にお久しぶりです。私のこと、お忘れでしょうか(汗)。
変なオバサンということで思い出していただけたら、嬉しいです。
先日次男にこう言われました。「お母さんは、自分のことをオバサン
と言っているけど、どう考えてもおばあさんだからね」
なるほど!と納得ですが、ちょっとショックでもあります。

時々黒夜行を眺めてはいましたが、ジェネレーションギャップらしく
読む本が重なりませんし、映画も然りでした(汗)。

今日読み終えたこの本は、通りすがりさんもお読みになったようで、
やっとコメントが書けて、嬉しいです!!
学校って不思議な場所ですよね。卒業してみて、そう思います。
子供は勉強するのが前提、って酷くありませんか?当時はそんなこと
考える余裕もなく、先生の言うままに板書をノートに写し、テストというと
一夜漬けながら自宅で机に向かったものです。
好奇心も何も、それが普通と思っていました。従順な生徒だったのでしょう。
勉強するモチベーションは何かなぁ、と考えると、勉強ができないのは
恥ずかしいという見栄か入学試験を突破したいという打算しか
考えられません。フィンランドのように、子供の自由度を上げると良い
のかもしれませんが、現在の日本の現状ではなかなか困難でしょうね。
まず、保護者が納得しないでしょう。家庭の役割を棚に上げて、学校に
要求する人っていますよね。モンスターと呼ばれるほど極端でなくても
できれば面倒なことは学校に…と考えている人は多いはずです。
家庭の部分の丸投げです。私は息子の学校で、運悪くPTAの委員を
経験したので、色々な考えの保護者がいることをうんざりするほど
知り、多少大人になりました(笑)。

この作品では、新採の日野先生の成長ぶりが感動でしたね。
また校長も管理職然としていないところが救いです。クラスは
生き物という見方が新鮮でしたが、確かにこう毎日事件が起きては
彼の心も休まるときがないだろう、と同情しました。
色々なタイプの教員が登場し、これも読みごたえがありましたね。
登場人物の一人一人を取り上げて、物語が一冊ずつ書けそうですよ。

ところで、通りすがりさんは家庭教師のようなことをされているそうですが
教え子(と呼んで良いでしょうか)に勉強の動機づけをなさると効果的
と思います。彼(彼女?)が心の底から「分かって良かった!」と思える
経験をさせてあげてくださいね。言葉でいうのは簡単ですが、勉強が
苦手な子には、なかなか難しいでしょう。でも「分からないから、つまらない」
というバリアを除くのは大人の責任ですよ。なんて偉そうなことを申し上げ
すみません(汗)。
私は昔々(高校時代)、家庭教師の方から数学の面白さを学びました。
夏休みに問題集を解きまくり、解けない問題は彼に訊くという方法で
信じられないほど成績が上がって、自分も周りもビックリしました。
あんなに集中して勉強したのは初めてです!
問題が解けるというと、勉強の目的はそれだけ?みたいに
思われるかもしれませんが、数学の奥の深さや整合性に気づくきっかけに
なりました。文系の大学に進学しようと思っていたのが、いや待て理系に、
と考えたのもこれが原因です。

教え子さんに寄り添って、是非学問の面白さに開眼させてくださいね。
この黒夜行は私のお気に入りに入っていますので、読む本が重なったら
また書き込ませてください。
未曾有の暑さらしいです。どうぞ、お元気でお過ごしくださいますように。

[7708]

お久しぶりです!もちろん覚えてますよ。読んだ本じゃなくても適当な記事に何か書いてくれてもいいのに(笑)
しかし、次男も言いますね(笑)そういうやり取りが出来る親子関係がちゃんとある、というのが健全な感じしますけどね。

僕は割と今は、自分の趣味ではなくて、仕事的に読んでおかなきゃかなぁ、と思って読んでる本が多いので、それで読む本が重ならないのかもしれませんね。趣味全開でいけば、もっと読む本のラインナップは変わってくるはずなんですけど、なかなか難しいものです。

僕も学校は不思議な場所だな、って思います。
「義務教育」の「義務」も、「教育を受けさせる義務」で親の義務だから、子供に義務があるわけじゃないんだけど、なんとなく「義務教育」って言われると、子供って勉強しないといけないんだな、って思いますしね(笑)
学校が「成績を上げるための場所」みたいな感じになっちゃってるのがいけないんだろうなぁ、と思います。僕は勉強が好きだったので、子供の頃はそういう部分に疑問を抱くことはあまりなかったですけど、今になって考えれば、もっと広く人生の選択肢が見えるようなそういう場所であって欲しかったような気はします。まあとはいえ、先生というのも、基本的には「学校」という狭い世界しか知らないでしょうから、そんなことを求めるのも難しいのかもですけどね。でも、フィンランドとかはやってるんだよなぁ。

家庭の役割を棚に上げて、というのも本当にそう思います。
先生とか学校は今、ホントに大変だろうなぁ、と。
モンスターペアレントまでいかなくても、親から求められている「教育」の幅が広すぎてやってられないでしょうね。この本を読んでいる時も、そういうニュースを見ている時も、「そんなの家でやれ」と思ってしまうことはよくあります。

現代と昔では先生の扱われ方が違う、という中で、日野先生が奮闘する姿は、ただ「学校の物語」というだけではなくて、社会や子育てする環境が変わった世の中全体を反映しているんだろうなぁ、と思いながら読んでいました。校長先生も良かったですよね。割と最後の方まで、「この人は良い人なのか悪い人なのかよくわからないぞ」なんて思ってましたけど(笑)。新しいことをやろうとする人が排除されてしまう世の中はよくないなぁ、と思います。

家庭教師的なこと、やってるんですけど、なかなか難しいですね。
極端に勉強が嫌いな子で、興味のあることに対しては地味な努力を延々と続けられる子なんだけど、勉強に対する集中力はなかなか続かないですね。動機付けは色々考えてみたんですけど、その彼が関心を持つ範囲が極端に狭いので、なかなかそれらと結びつけるのも難しくて。「数学の整合性とか美しさ」みたいなものに関心を持ってもらえれば最高ですけど、まだまだそんなレベルではなく、式の展開で四苦八苦しています。なんとか色々やって頑張ってみます~。
しかしその家庭教師に出会えたことはいい経験ですよね。どんな教師(教師じゃなくてもいいけど)に出会えるかで、勉強に対する考え方は一気に変わるから、大事だなと思います。

僕は北の方に引っ越したので、夏は結構涼しいです(とはいえ日中はなかなかの暑さですけどね)。ドラさんも無理せず体調にはお気をつけください!

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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
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13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
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新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
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小説以外
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3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
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7位 「ぐろぐろ
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番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)