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「乃木坂46の「の」 20160313 伊藤万理華・齋藤飛鳥」を聞いて

ネットで、齋藤飛鳥が出てる回の「乃木坂46の「の」」を聞いてみました。齋藤飛鳥は、1年以上ぶりの登場だったようです。ブログにも、マネージャーにも、ラジオに出たいってアピールしてたのに全然読んでもらえなかったから、これは本格的に嫌われたんだな、って冒頭で言ってて、齋藤飛鳥のこのキャラはやっぱりいいなと思いました。

僕が乃木坂46のメンバーを見るのは、主に「乃木坂工事中」って番組だけなんだけど、齋藤飛鳥はここ一年ぐらいで選抜入りしたメンバーなので、選抜メンバーを中心に構成される「乃木坂工事中」ではまだそこまでフィーチャーされることがありません。また、「乃木坂工事中」って番組は、基本的に大人数でやってるので、齋藤飛鳥がフィーチャーされるとしてもやはり一部という感じになります。

今回のラジオは、伊藤万理華と齋藤飛鳥が二人で話す、というスタイルだったので、齋藤飛鳥を存分に堪能することが出来て良かったなと思います。

テレビで見る以上にラジオを聞いて感じたのは、齋藤飛鳥は「力の抜け具合」がいいな、ということです。これは、テレビを橋本奈々未を見て感じることでもあります。

アイドルって、僕のイメージでは、結構全力で頑張る、みたいなところがある気がします。笑顔も全力、手を振るのも全力、何事も全力。そういうアイドルが、ファンからも支持され、人気になっていくようなイメージがあります。それがすべてではないにしても、そういう風潮がある以上、アイドル側も、自分の本来のキャラクターがどうであれ、全力投球する感じで見せていく意識になっていくように思います。

ただ齋藤飛鳥から、そういう雰囲気を感じません。
これは、齋藤飛鳥が全力でやっていない、ということを言いたいわけではありません。齋藤飛鳥が自分の意識の中で、自分の努力をどう評価しているのか分からないけど(僕のイメージでは、自分は全然努力なんて出来てない、みたいな自己評価なんじゃないかと思いますが)、努力しないでここまで人気が出ることはないわけで、自分がどう感じているかに関わらず、齋藤飛鳥は齋藤飛鳥なりに全力でやっているだろうと思います。

でもそれが、あまり外側から滲み出ない。なんとなく、肩の力を抜いてやっているような雰囲気を感じる。そこがいいなぁ、と思うんです。

それを可能にしてるのが、齋藤飛鳥が自分で認識している自身の特殊性なんだろうな、と勝手に思っています。

齋藤飛鳥は、このラジオの中でも言ってたけど、「めんどくさい性格なんですよ」という発言を頻繁にしている。齋藤飛鳥の性格そのものを僕が捉えきれているとは全然思ってないけど、齋藤飛鳥が自身のことを、周りとは違うと感じていることは分かります。例えば先ほどの「めんどくさい性格なんですよ」という発言も、周囲を「普通」と認識し、その周囲の普通のとの差異を「めんどくさい性格」と捉えている、ということでしょう。

齋藤飛鳥の特殊性が、先天的なものなのか後天的なものなのか、それは僕には分かりません。僕は、変人には二種類あると思ってて(僕は齋藤飛鳥が変人だから好きなのです)、本人的には「普通」にしているのに周りとズレてしまう先天的な変人と、周囲と交じり合わないために敢えて変人らしく振る舞おうとしている後天的な変人です(ちなみに僕は、後天的な変人であろうと日々努力しています)。

齋藤飛鳥がどっちの変人でも別にいいんですけど、ここで大事なことは、齋藤飛鳥が自身の特殊性をきちんと認識している、ということです。周りと差がある、と認識しているだけではなく、恐らく、どの程度周りからズレているのかという部分もそこそこ認識できているのではないかと思います。

だからこそ齋藤飛鳥は、「そのままの自分」を「自然」に出すことで周囲と差別化出来るのだと認識しているのではないかと思うのです。だからこそ、全力でやるアイドルという形を自分の中で作らなくてもオリジナルな立ち位置を獲得できているのではないかと思うのです。まあ、どこまで戦略的だったのか、それは分かりませんけど。自分の「自然」を出してみたら、案外受け入れられたから、じゃこれで行こう、みたいに思う経験があったのかもしれません。

「そのままの自分」「自然」とカッコで括ったのは、僕は齋藤飛鳥から、「「自然体」という演技をしている」という雰囲気を感じるからです。何故そう感じるのかと言えば、齋藤飛鳥の本当の自然体は、きっと、アイドルとしてテレビに出たり人前で歌ったりする感じではないだろうからです。

「乃木坂工事中」の「5年目を迎える今だからこそミンナに伝えたい授業」の回で齋藤飛鳥は、「いちごミルクが好きというキャラで行こうと思ってた」という話をしていました。まあそれはうまく行かなかったらしいけど、アイドル的な可愛い感じの路線がいいだろう、と初期の頃考えていたみたいです。

それは齋藤飛鳥にとって、「「いちごミルクが好きなキャラ」という演技をしている」という状態だったでしょう。

そこから今の、物事をナナメから見るようなアイドルらしくない方向に進んで行きます。もちろんどのアイドルだって、本来の自分とアイドルと見せている自分にズレはあるでしょう。アイドルに限らず、テレビに出ている人はきっとそうでしょう。

ごく一般的な芸能人の場合、さっきの「いちごミルクが好きなキャラ」のような、何らかの自分とは違うキャラを身にまとっている感じがします。でも、齋藤飛鳥に対して感じるのは少し違います。齋藤飛鳥は、「本来ならテレビに出るような感じではない私の自然体が、もし本当にテレビに出たらどう振る舞うだろうか」という思考を一回挟んで、それを自分の「自然体」として見せている、そんな印象があります。本来的な自分の自然体が絶対にやらないことを、もしやるとしたらどうなるだろう、というifの自分を想像して演じている、そんな感じがします。そういう部分も、齋藤飛鳥が自分のことを「めんどくさい性格」と評する部分なのかなと感じたりもします。

だから齋藤飛鳥がアイドルとして見せている姿は、決して嘘ではないけど本当でもないという、絶妙な雰囲気を漂わせているのではないかと思うのです。そういう部分が気になるんだろうなぁ、と思っています。


こういうことを書き始めるとなんだか書きすぎてしまうので、ちょっとはラジオの話も書きましょう。

一番興味深かったのは、ファッションの話です。

伊藤万理華が、モデルになる以前の齋藤飛鳥の服装のダサさについて語っていました。齋藤飛鳥は初期の頃、お兄ちゃんのお下がりの、白と紺のラインのカーディガンをよく着ていたそうで、伊藤万理華がそれを凄くダサかった、と語っていました。

齋藤飛鳥はどこかで、自分の顔が別にそんなに好きでもないし、容姿なんて年齢と共に崩れるんだから、みたいな発言をしていました。お兄ちゃんのカーディガンを着てた話と合わせても、昔は自分を着飾ることに関心がなかったのでしょう。

けど、モデルをやるようになって、ファッションに対する姿勢が変わったようです。伊藤万理華は、乃木坂46の中でもセンスが抜群だと知られていますが、その伊藤万理華が、最近対等にファッションの話が出来るようになってきた、と言っていました。齋藤飛鳥も、乃木坂46イチのセンスの持ち主である伊藤万理華に褒められるのが一番嬉しい、と語っていました。

伊藤万理華は、齋藤飛鳥の昔と今の違いを問われて、「性格が全部違う」と答えていました。色んな要素はあるでしょうけど、モデルとして活動し、ファッションに関心を持つようになったことも大きな要因の一つでしょう。女性誌のことはよく分かりませんが、「CUTiE」というより若い世代のファッション誌の休刊に伴って、「Sweet」というちょっと大人な雑誌のモデルとして活動していますが、齋藤飛鳥は、「CUTiEさんとは違ってSweetさんでは、大人っぽく見せることを、子供っぽい部分を出さないことを意識してる」と言っていました。伊藤万理華は、クリエーター的な人と関わることが多いのだけど、その経験から、「Sweetみたいな大人っぽい雑誌でモデルをやるようになってから飛鳥が大人びてきた」と言っていたし、齋藤飛鳥自身も「影響されてる」と語っていました。

クリエーターとモデルという、違う業界で活躍している話をしている中で齋藤飛鳥は、「この業界は興味本位で顔を広くするのはちょっとアレだけど、でも必要な時もあるんじゃないですか」みたいな発言をして伊藤万理華を驚かせる。伊藤万理華からすれば、齋藤飛鳥からそんな積極的な発言が出てくることが驚きだったようだ。「性格全部が違う」という評価は、そういう部分も込みでの発言なのだろう。乃木坂46TVでのラジオ体操の話の流れから、「知らないことがあるって恥ずかしいと思ってる」という発言をしていて、そういう部分でも積極性を感じさせる。まあそのすぐ後に、「そんな面倒くさいことしないよ」と、齋藤飛鳥らしいことも言っているのだけど。

「今楽しい?」と聞かれて「それなりに…」と答えたり、「一年振りに出て、最後に言い残したことは?」と聞かれて「いや、ないよ」と答えたりする齋藤飛鳥はやっぱり面白いなと思います。もしかしたら齋藤飛鳥って、「まだ17歳で若いのにこういう雰囲気で面白い」みたいな受け方をしているのかもしれないけど、齋藤飛鳥みたいな子が、自然体でも「自然体」でもどっちでもいいけど、年齢を重ねてもああいう感じで生存出来るといいなぁ、と思っています。

「乃木坂46の「の」 20160313 伊藤万理華・齋藤飛鳥」を聞いて
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3位 浅野いにお「うみべの女の子
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番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

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1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
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3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

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3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
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13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
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16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
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