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「乃木坂の46のMV集を観て感じた、生駒がセンターだった理由」

乃木坂46のMV(ミュージックビデオ)が収録されたDVDを、ちょっとだけ観ました。まだ全部観れてないですが、なんとなく、何故デビュー当時生駒里奈がセンターを任されていたのかについて、感じる部分があったので書いてみます。

僕は、去年の7月に公開された「悲しみの忘れ方」を観て乃木坂46のファンになったので、それ以前のことについて詳しくは知りません。というか、それ以降のこともそんなに知らないんですけど、自分なりに目にした雑誌の記事やネット上のインタビューなんかから得た知識をふまえつつ書いてみます。

生駒里奈は、正直なところ、もの凄く美少女というわけではないと思います。オーラを感じるような女の子でもないと思います。そして、MVを観てて感じたことですが、正直なところ、意志の強さみたいなものも感じなかったのです。もちろんこれは、容姿と直結する部分もあるだろうし、僕の個人的な主観なのでファジーではあるんですけど、でも、どことなく他のメンバーからは、「なんとかやってやるぞ」というような意志の強さが、表情や振る舞いに現れている感じがしましたが、生駒里奈からはそういう雰囲気を感じませんでした。そこにいる、そこに佇んでいる、もっと言えば、そこに置き去りにされている。そういう弱々しい印象が常にあるように思います。まあこれも、生駒里奈の性格的な部分を知ってしまった上でMVを観てるからそう感じられるだけかもしれないんですけど。

まあともかく、ずば抜けた容姿や、強い意志みたいなものは生駒里奈には感じられない。で、結局はこの点こそが、生駒里奈がセンターに選ばれた理由なのだろう、という感じを強く抱きました。

以前何かの雑誌で、生駒里奈と生田絵梨花がインタビューに答えている記事がありました。そこで生駒が、「私はセンターに向いてない。生田絵梨花の方がセンターに合ってる」というような発言をしたのを受けて、生田絵梨花がこんな趣旨のことを言っている箇所がありました。

「センターは、成長を見守りたい女の子がなるのがいいんだと思う。だから私より、生駒里奈の方がセンターに向いてると思った」

その雑誌を読んだ時は、まあそういうものか、という感じで読んでいましたけど、MVを観て、なるほどという感覚になれました。

応援したくなるような気持ち、成長を見守りたくなるような気持ち。確かに、そうさせるような要素が生駒里奈から感じられました。生駒里奈はある場面で、「私はここまで、運だけで来てしまいました」と発言したことがあります。自分は何も持っていない、という自覚が生駒里奈の内側には常にあったのでしょう。そんな自分を自覚しているからこそ、生駒里奈は、とにかく必死でやるしかなかった。容姿がずば抜けていないから、自信もないから、センターに立ち続けるためには、それこそ必死で走り続けるしかなかった。

その必死さは、凄く伝わるような気がするんです。

勝手なイメージで、乃木坂46のデビュー当時に、生駒里奈以外のメンバーがセンターだったらと考えてみましょう。生田絵梨花は、なんでもするっとやってのけてしまいそうで、必死さは出せなそう。西野七瀬は、自分のその時の達成度に限らず(つまり満足いくものが出せようが出せなかろうが)感情を表に出せないだろうから必死さはきっと滲まない。橋本奈々未と白石麻衣は、「わたし必死です」という感じが似合う容姿ではない感じがする。星野みなみは、笑いながら器用に必死さから逃れそうだ。
他のメンバーを思い浮かべて見ても、生駒里奈以上に、必死さの似合うメンバーというのはいないような気がする。

もちろんそれは、結果論だとも思う。別の誰かがセンターの立場を任せられても、必死さとは違ったベクトルで乃木坂46をまとめたかもしれないし、あるいは、生駒里奈以上に「成長を見守りたい」「応援してあげたい」と思わせるセンター像を作り上げられたかもしれない。でも、MVの生駒里奈を観て、生駒里奈だからこそ、多くの人を惹きつけるグループとして乃木坂46をまとめられたのだろうな、という感覚を一層強く持った。

僕は生駒里奈に対しては、好きという感情にはならない。生駒里奈に対しては、尊敬という気持ちになる。

たぶんそれは、「悲しみの忘れ方」で観たあるシーンの印象が強烈だからだろうと思う。デビューから5曲連続でセンターに選ばれた生駒里奈が、6曲目で初めてセンターから外れた時。その発表を聞いた瞬間に後ろに倒れた。そしてその後、駐車場のような場所を跳びはねる生駒里奈の映像が続く。「やっと解放された」というようなことを言いながらはしゃぐ生駒里奈を観て、生駒里奈の凄さを感じ取ってしまった。

学校でいじめられ、ほとんど人と関わらず、唯一出来た親友と高校では離れ離れになってしまうと分かって高校に行くことを止めた生駒里奈は、オーディション会場に猫背でやってきたと言う。自信なんてまったくなく、母親の料理が食べられないストレスで口内炎がびっしり出来たという生駒里奈が、何も分からない世界でセンターという重責を負う。当然、その時点でセンター経験者は周りに誰もいない。自分で考え、自分で決断し、前に進んでいくしかない。それは恐ろしく不安な道のりだっただろうが、生駒里奈はどうにかやりきった。乃木坂46というものの精神的支柱となり、現在の大躍進に至る礎を築いた。そういう重責を乗り越えていったことに対する尊敬がある。

生駒里奈は、ずば抜けた容姿は持っていないと思うんだけど、見れば見るほど味が出る感じがして、そういう意味でも気になる存在だ。女性として大きく変化していく時期に、乃木坂46のメインの顔として撮られていった経験が、外見にも大きく作用しているのかもしれないとも思う。経験によって得た何かが確実に積み重なっている、そんな後天的な要素が強く影響している容姿という印象があって、興味深い。

「乃木坂の46のMV集を観て感じた、生駒がセンターだった理由」
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小説・新書以外

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コミック

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2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
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4位 千早茜「森の家
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6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
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14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
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16位 朝井リョウ「何者
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18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
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20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
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9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
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14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
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17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
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2011年の個人的ベストです
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1位 千早茜「からまる
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5位 百田尚樹「錨を上げよ
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8位 笹本稜平「天空への回廊
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10位 原田マハ「キネマの神様
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13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
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新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
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10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)