黒夜行

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【今日考えたこと】~本売る関連①~ (2014年4月~2015年3月)

2015/3/31

【今日考えたこと】 文庫の帯でたまに(もちろん、出版社がつけてる帯)、「当店(担当者)オススメ」みたいなことが印刷されてるやつがあるけど、あれ、信じるお客さんとかいるんだろうか?といつも思う。誰が誰に向けているメッセージなのか不明すぎる。



2015/3/28

【今日考えたこと】 僕にとって、”売り場に置く”というのは、”誰に売るか決める”ということ

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【今日考えたこと】 amazonの是非はともかく、ジェフ・ベゾスの「売ろうとするな、買い物の手伝いをしろ」という言葉は、なるほどと思う。

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【今日考えたこと】 ある小説を指定して、「この小説の続編を書け」みたいな新人賞って成り立たないかな?

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【今日考えたこと】 前に出版社の営業さんと、出版社の文庫フェアを採る・採らないの話になって、僕が「要らん」って言った時、「でも、毎年多くの本が消えちゃう中で、こういうフェアのお蔭で生き延びる本もあるんですよ」的なことを言われた。

【今日考えたこと】 でも僕に言わせれば、新刊を出しすぎてることも「毎年多くの本が消えちゃう」理由なわけで、「書店がフェアを採ってくれないと本が残せない(「こういうフェアのお蔭で生き延びる本もある」の曲解的な意訳)」と言われてもなぁ、と思ったのでした

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【今日考えたこと】 「売れているものは、一定の評価を受けている」というのは正しいと思うんだけど、「何が」評価されているのか、という部分については常に疑いを持った方がいいよな、と思う。つまり、「売れていること」は果たして、「そのもの自体」が評価されているのだろうか?ということだ。

【今日考えたこと】 評価されているものが、広告だったり、誰かの評価だったり、宣伝だったり、見た目だったり、そういうものである可能性は大きいと思う。もちろん、そういう広告・評価・宣伝・見た目などすべてをひっくるめて「そのもの自体」と呼んでいるのであれば、何もおかしなことはないけど。



2015/3/27

【今日考えたこと】 新しく作った棚が、今日なんだか凄く売れてた。毎日売れるわけじゃないけど、確実に定着しつつあるかもしれない。やはり、同じ括りの棚をいっぱい作ってきたから、定着するまでの期間が短くなってる印象がある。



2015/3/24

【今日考えたこと】 土田 晃之「納得させる力」って本のまえがき。あれは素晴らしい。HOWTO系のすべての本につけて欲しい。一番最初の文章が、「そもそも本読んでしゃべり方なんてうまくならないですからね」ですからね。全般的に、「この本に書いてあることをそのまま真に受けるなよ」って内容



2015/3/20

【今日考えたこと】 「探しやすい売場」というのは結局、「個々のお客さんが本をどんな風に分類しているのか」に依存するし、その分類の仕方は人それぞれ違うから、結局どうしたって「みんなにとって正解になる売場」は存在しない。

【今日考えたこと】 どうせ正解が存在しないななら、どうせ”全員”に受け入れられる並べ方がないなら、相手の土俵に合わせるんじゃなくて、こっちの土俵に引きずりこんだ方がお互いに面白い気がしてしまう。



2015/3/19

【今日考えたこと】 ペットとして飼われ、餌を与えられ続けた動物は、野生に返しても自力で餌が獲れなくて死んでしまう、という話は聞く。それと同じことを、「本を買う」「本を選ぶ」という能力に対しても感じる。

【今日考えたこと】 「これを買えばいいですよ」という売り方は当然必要だが、それは、言い方は悪いが、ペットに餌を与え続けるようなものだ。自力で餌を探し求め捕えてくるようになってもらうには、それなりに環境が必要とされる。

【今日考えたこと】 「そのための環境を与えることが出来る」という点は、「本を売る他のどんなルート」と比べても、本屋はかなり高いレベルにあると思う。恐らくそれが、書店の先人たちが積み重ねてきた遺産なのだろうと思う。

【今日考えたこと】 そんな大げさなことでもなくても、例えば、「棚から売れないから棚を減らそう」とか「ランクが高いものだけでいいか」みたいに考えると、本屋から「そのための環境」がどんどん失われ、結局本屋であるユニークネスも失われていく。

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【今日考えたこと】 ペットとして飼われ、餌を与えられ続けた動物は、野生に返しても自力で餌が獲れなくて死んでしまう、という話は聞く。それと同じことを、「本を買う」「本を選ぶ」という能力に対しても感じる。

【今日考えたこと】 「これを買えばいいですよ」という売り方は当然必要だが、それは、言い方は悪いが、ペットに餌を与え続けるようなものだ。自力で餌を探し求め捕えてくるようになってもらうには、それなりに環境が必要とされる。

【今日考えたこと】 「そのための環境を与えることが出来る」という点は、「本を売る他のどんなルート」と比べても、本屋はかなり高いレベルにあると思う。恐らくそれが、書店の先人たちが積み重ねてきた遺産なのだろうと思う。

【今日考えたこと】 そんな大げさなことでもなくても、例えば、「棚から売れないから棚を減らそう」とか「ランクが高いものだけでいいか」みたいに考えると、本屋から「そのための環境」がどんどん失われ、結局本屋であるユニークネスも失われていく。

【今日考えたこと】 僕が一番最初に「ある特殊な棚」を作った時の一番の目的はまさにこの点にあった。「たとえこの棚から売れないとしても、この棚の前にお客さんが立ち、『選ぶ』という行為を習慣にしてくれたなら、他の棚から売れる可能性が増す」という理由だ。

【今日考えたこと】 結果的に、その棚は結構売れる棚に成長してくれたし、同じ方向性のコンセプトの棚をたくさん作るきっかけにもなったのだけど、今でも、「ここは『選ぶ』ための訓練用の棚なのだ」という意識は捨てていない。



2015/3/17

【今日考えたこと】 「ウチの店にしかない本」なんてほぼないんだから、「ウチの店にしかないやり方」で置くしかない。

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【今日考えたこと】 重版する度に中身が変わる本、とか面白くないかな?マルチエンディングで、何刷なのかによって結末が変わる、とか。



2015/3/16

【今日考えたこと】 前と比べて、ほとんど本を読まなくなった。けど、だからこそ、「じゃあこういう風に売場を作ったら面白いかも」ってアイデアが最近浮かんだ。(このアイデアが面白いかどうかはともかく、)「ほとんど本を読まない」からこそ出せるアイデアもある。

【今日考えたこと】 大事なのは、「どことどこの間に差を感じるか」ってことなのかな、と思う。



2015/3/13

【今日考えたこと】 新しく作った棚から早速売れた。こういう棚は、どうしても定着するまで時間が掛かるし、その間結構辛抱強くあれこれやらないといけないから、作ったばかりのこのタイミングで売れてくれたのは良かった。



2015/3/12

【今日考えたこと】 「舟を編む」の文庫化をここまで引っ張った光文社は偉いと思う。今回帯にある「ついに」の文字は、確かに「ついに」だなって思いました。

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【今日考えたこと】 気持ちは分からないでもないけど、文庫(に限らないんだろうけど)の新刊の発売日は、もうちょいバラけないものか。日によって新刊の量の違いがすさまじい。



2015/3/11

【今日考えたこと】 「木の葉を隠すなら森の中。だから森を作ろう」的な意識は僕の本の売り方とちょっと近いかも。例えば、自販機がどこにでもある東京で飲むボルヴィックと、砂漠のど真ん中で飲むボルヴィックは、同じミネラルウォーターでも価値が全然違う。これは、それが存在する外枠の違い。

【今日考えたこと】 本って、読んでみるまでは中身って分かんないから、「中身を推す売り方」はどうしても限界がある。それももちろん大事だけど、「そのものが、ここにあるからこそ価値を持つ」みたいな外枠をもし作りだせるなら、それは「そのものの価値」を押し上げることになる。

【今日考えたこと】 だから本も、「どんな本なのか」で分類するのではなくて「誰がそれを買うのか」で分類してみる、とか。あるいは、店内に様々な「外枠」を用意して、どの「外枠」の中でその本が価値を持つのか試してみる、とか。絵だって、額縁一つ変わるだけで値段が変わったりするんだろうし。

【今日考えたこと】 そして、これは「リアルの店舗」でしか実現できない、ってところがまた面白いと思っている。amazonと、amazonが強いフィールドで戦ったってしゃーないわけで。まあもちろんamaだって、amazonなりの「外枠」を用意することは出来るだろうけど

【今日考えたこと】「外枠」を意識すると、「どんなお客さんに来てほしいのか」ということが、売り場全体から染み出るような気がする。それは、ある種のお客さんを拒絶することにもなるのかもしれないけど、同時に、ある種のお客さんに「この売り場は自分のための売り場だ」と思わせられるかもしれない

【今日考えたこと】 まあそんなわけで、明日、新たな文庫売場が誕生します。正直もう売り場替えをするとは思ってなかったけど、思いついちゃったし、手伝ってくれるスタッフもいるし、まあやるしかないよね。そんな感じで、新しい「外枠」を設置します。



2015/3/10

【今日考えたこと】 艦これとか刀剣乱舞みたいな感じで、色んな文豪がわちゃわちゃするゲームを作ってくれないかね。人間の擬人化、っていうよくわからんゲームってことで。そしたら、古典が売れるんじゃね???



2015/3/7

【今日考えたこと】 「その本がどんな内容なのか?」より、「その本をどんな人が買いそうか?」という括りの方を僕は大事にしている。

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【今日考えたこと】 「絶対ハッピーエンドで物語が閉じます!」という、「ハッピーエンド文庫」みたいなレーベルはどうだろう?ちょっと前から、「結末を先に読んでから小説を読み始める(嫌な終わり方だったら読まない)」という話をちらほら聞くので。

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【今日考えたこと】 「プロの翻訳家になるほどではないけど語学が出来てさらに勉強したいと思っている人」と、「海外のまだ邦訳されていない小説を読みたい人」を結び付けられないかな?版権料はクラウドファンティングで「読みたい人」から集め、訳す側は勉強の意味合いもあるから報酬は少な目、的な



2015/3/6

【今日考えたこと】 例えば教科書に「こころ」の最終章だけ載ってる、的な感じで、もっと色んな本(小説・小説問わず)の「ここが一番の部分」って部分だけをまとめた本ってのはどうだろう?小説で言えば、短編や連作短編の一章のアンソロではなく、長編小説のある一章だけを集めたアンソロ、みたいな

【今日考えたこと】 もちろん、元の本を買ってもらうってのが目的だから、再販制度とか的に無理かもだけど、元の本を買う際に、そのアンソロをレジで提示したらちょっと安くなりますよ、とか。まあ無理か。そもそも、需要がないか。どうなんだろう。



2015/3/5

【今日考えたこと】 営業さんと話してて、「中高生からマーク」みたいなのを作ったらどうか、と。「中高生向け」じゃなくて、あくまでも「中高生からでも読めますよ」というマーク。イメージは、本の表紙とか背とか裏表紙にそのマークが、各社統一で付いてる感じ。

【今日考えたこと】 僕としては、「親が子供に本を買う時、分からないし」というざっくりした理由でそんなことを言ったんだけど、母親でもあるその営業さんは、「確かに、濡れ場・暴力シーンチェックとかしないといけないし」とか言ってて、なるほどという感じ。

【今日考えたこと】 もちろん、「中高生からマークが付いてたのにこんな描写があった!」みたいなクレームもあるだろうし、色々大変だろうけど、でも「18禁マーク」があるんだから、「中高生からマーク」があっても良くないかな、と。

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【今日考えたこと】 僕は、イーストプレスの「まんがで読破」シリーズは凄く良いなと思う。もちろん、作品をどう解釈しているかとかで色んな意見はあるんだろうけど、でも、「古典を読もう」と思った時、これほど手に取りやすい入門書ってちょっとないような気がしている。類書もほぼないし。

【今日考えたこと】 ここ最近勉強にハマってる身としては、やっぱり「入門書」の存在の大きさをとても強く実感する。本って、そもそもハードルの高いものだと思われてるような気がするから、なんかもっと色んな形で「入門書」が出るといいなと思う。

【今日考えたこと】 よく英語の学習者用に、難しい単語を使わないで名作なんかを書いてる本があるけど、それ日本語でも作ったらどうだろう?中学までで習う言葉だけで読める夏目漱石・小林秀雄、とか。「義務教育でも読めるシリーズ」みたいな名前にしたりして。

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【今日考えたこと】 「本部一括」の書店が増えれば増えるほど、その店にはどんな本が置かれやすいか想像がつくから(恐らくベストセラーとか話題書が中心なんだろう、という単純な想像だけど)、「その逆を行く」「そこにない本を置く」という戦略を取りやすくなるように思う。



2015/3/4

【今日考えたこと】 最近ウチの店には、「最初のコンセプト」は僕が考え、「最初のセットアップ」と「その後の運用」は別の人間がやる、っていう売場が結構増えてきている。「コンセプト」は共有可能だし、「セットアップ」と「運用」は僕以外でも出来るから、これを僕は「システムで売る」と呼んでる

【今日考えたこと】 僕が今やろうとしているのは、「本を読んでようがいまいが、知識があろうがあるまいが関係なく、システムに則って売り場を作る」というもの。特定の、知識と個性を持つ人間にしか作れない棚作りを排除しつつ、個性的な売り場を作れるシステム作りに勤しんでいる。

【今日考えたこと】 POSデータとかそういうものによって生み出される「システム」ではなく、「コンセプト」を理解した人間が、「コンセプト」に沿おうとして生み出す「ファジィなシステム」に則って、どこまで面白く、そして売り上げが取れる売り場が作れるか、ということをずっと意識している。

【今日考えたこと】 僕自身、本当に「運用」にはほぼノータッチなので、「運用する人間」が変わる度に、売場の雰囲気も変わる。「システムで売る」のだけど、「システム」は外部に存在するのではなく、「運用者の内部」で育っていく、という感じだろうか。それを「システム」と呼んでいいかはともかく

【今日考えたこと】 「僕じゃないと作れない売場だ」と思われてしまうと広がらないので、敢えてそういうやり方をしている。まあとはいえ、何故か奇跡的に、効率のことをほぼ考えなくていい環境にいるので、だからこそ出来ることではあるのだけれども。

【今日考えたこと】 「面白い」という反応をよく頂く棚なので、やろうと思えばどの本屋でも、明日からでもやれる「システム」で基本的に回っているのだと説明することにしている。そのシステムに、「運用する人間」の個性というか、ファジィな部分が加わるから、想定している以上に面白くなる。



2015/2/28

【今日考えたこと】 営業さんに、「日本の出版社が作った本であっても、ISBNがついてなかったら、再販制等のルールを守る必要はないのか?」と聞いてみた。明確な答えは返ってこなかったけど、まあたぶんそういうことになるだろう、という返答だったんだけどどうなんだろう?

【今日考えたこと】 具体的にどんな風に活用できるか知らないけど、そういう「ISBN」のない本を出すってのも、なんか戦略的に使えないかなぁとか考えてみたり。



2015/2/12

【今日考えたこと】 ラノベの中の挿絵だけを抜き出して再構成して「台詞なしコミック」を作って、それに勝手に台詞を足すってのはちょっと面白そうかも、って思った。



2015/1/29

【今日考えたこと】 小説を、版元別ではなく、ジャンル別(とはいえ、「ミステリ」とか「恋愛」とかではないんだけど)で括って並べる棚をちょっとやり始めてるんだけど、動きつつある。小説の棚すべてをこれにすることはたぶんないけど、状況次第ではかなり拡大するかもしれない。



2015/1/10

【今日考えたこと】 最近帯で、「実際に1位なわけではない1位表記」(例えば、「”壁ドン”マンガ第一位?」みたいな感じ)をよく見かける。「1位」という表記で目を惹きたいんだろうけど、そうやって「1位」という言葉の意味を薄めるのはやめてほしい

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【今日考えたこと】 たぶん昔からそういうのあったと思うけど、文庫の販売台にISBNとバーコードが付いてるのは良いと思う



2015/1/7

【今日考えたこと】 手帳は、去年とまったく同じ品番(っていうか番号)にするなら、去年とまったく同じ仕様のままにしといて欲しいなぁ。ちょっと変えたところがあるなら、別の番号にしてほしい。



2014/12/27

【今日考えたこと】 「来てくれた人に何を売るか」と「来てくれるかもしれない人に何を売るか」というバランスは常に大事だろうけど、売れなくなっていくと、どんどん、前者の方ばかりに意識が向かいすぎてしまうだろう。ある程度仕方ないけど、その道の先はどこに続いているのか、と思うことがある。



2014/12/20

【今日考えたこと】 売れた本の続編的な立ち位置の本(小説は除く)を見ると、森博嗣「スカイ・クロラ」の中のあるやりとりを思い出す。 『「撃つ瞬間どこを見ていますか?」「次の敵」』



2014/12/17

【今日考えたこと】 行動経済学の新書が出たんだけど、その帯に、「選択肢が多いと人は選べなくなる」って書いてある。中を見てみると、6種類のジャムと24種類のジャム、それぞれの場合に、「試食」と「実売」がどうなるかという実験が行われたことがあるらしい

【今日考えたこと】  「試食率」は、6種類の方が40%、24種類の方が60%だったのだが、実売率は、6種類の30%に対して、24種類は3%だったのだという。やはり選択肢は与えすぎない方が良いようだ。



2014/12/12

【今日考えたこと】 コミックと時代小説を除き、タイトルに「2」が入った場合、僕は、「1巻を買った人間だけが買えばいいよ」と受け取る。世の中にどれだけ、「2があるってことは1もあるよ。だから1も買った方がいいよ」という意味に受け取るだろうか?

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【今日考えたこと】 僕がずっと考えていることがあって、それは、「お客さんは、買わない理由を探している」ということ。わざわざ店まで来てくれているのに矛盾しているようだけど、僕はそんな風に思っている。タイトルに「2」と入れるのは、お客さんに、格好の「買わない理由」を与えるものだと思う

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【今日考えたこと】 八百屋には魚は売っていない、ということは、まあ誰でも知っている。でも、こと本の話になると、そのことに気づかないで本を供給しているように感じられることがある。例えば新書売り場では、「お客さんが新書売り場にありそうだと想定するもの」以外の本はなかなか売れない

【今日考えたこと】 「新書売り場」=「八百屋」、「お客さんが新書売り場にありそうもないと思っている本」=「魚」だと思えば、当然の話だと理解できるはずなんだけど、「何でこれを新書で出そうと思ったんだ???」みたいな本が、やっぱり結構あったりする。

【今日考えたこと】 本の中身は面白そうだし、「適切なお客さん」が売り場に来てくれさえすれば、もしかしたら売れるかなと思える本でも、やっぱり、「八百屋」に「魚」を置いても、そんなには売れないのである。「どう売られるか」ということを考えて本を作る余裕が、もうないんだろうなぁ

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【今日考えたこと】 「多面展開している」わけでもなく、「POPをつけている」わけでもなく、「話題書・ベストセラー」なわけでもなく、「賞を獲った」わけでもないのに売れている本、というのが売り場における最も重要な情報で、それをいかに拾うことが出来るかを意識して売り場を作っている

【今日考えたこと】 「多面展開」「POP」「話題作・ベストセラー」「賞」というような「雑音」に、大事な大事な情報がかき消されてしまわないように意識している。その情報こそが、売り場作りの方向性を決める重要なファクターだと、僕は思います



2014/12/10

【今日考えたこと】 新刊・話題作を確保しにくい書店は、たぶん、これから益々確保しにくくなる。だから、「新刊・話題作ではない本に興味を持ってもらう売り場」を目指す以外にない。そのためには、目先の売り上げを多少捨てることになったとしても、他の本屋が向いてない方向を見続けるしかない

【今日考えたこと】 どんな書店であっても、「出版されているすべての本を売り場に並べることは出来ない」という意味ではどこも「不完全」なわけだから、ライバルの「不完全」な部分を補うような方向がいいと思うんだけど、まあなかなか難しいですね。



2014/12/5

【今日考えたこと】 新書などでよく、「全年齢的に手に取って欲しいんだろうなぁ」と思う造りの本を見かけるけど、その考え方はどうなんだろう、といつも思う。作り手としては、パイが大きければ大きいほど売れる確率が高くなる、と考えているのだと思うんだけど、本当にそうだろうか?

【今日考えたこと】 例えば、10代や60代のように年代ごとに区切るとして、「各年代の1%が最初に興味を持つ本A」と、「最初に興味を持つのはある年代だけだが、その年代の10%が最初に興味を持つ本B」を比較する。「最初に」と断っているのは、「売れた!」となったら買う層は除くという意味

【今日考えたこと】 話を簡単にするために、A・B共に、最初に興味を持つ「人数」は同数としよう。Aの場合、トータルの人数で見ればBと同じだけの人が最初に関心を持つが、例えば20代の人が、「60代の人も興味を持ってるんだ。よし買おう!」などとは思わないだろう。

【今日考えたこと】 あくまでも、自分と近い人が関心を持っているかどうかが問題になる。年代ごとには関心を持つ人が1%しかいないのだから、自分の周りを見ても、「同じ世代の人が盛り上がってる感じはないなぁ」と判断されるだろう。 では、Bの場合はどうか。

【今日考えたこと】 Bの場合は、ある年代に特化して関心を持つ人が多い。ある年代の10%が関心を持っている状態であれば、「なんか同じ年代の人が盛り上がってるぞ!」というのが見えやすくならないだろうか。もしかしたら、残りの90%の人も、買ってみようと思うかもしれない

【今日考えたこと】 ある年代で火がつけば、そこから別の年代に飛び火する可能性だってある。そんな風にしてベストセラーになった本もたくさんあるのではないか(具体例はパッと出て来ないけど)。ここでは、「年代」という要素で区切ったけど、「年代」じゃなくても当然いい

【今日考えたこと】 とにかく、最初から本の造りを、「ある狭い範囲内の人間を強く喚起させるようなもの」にしておいた方が、結果的に大きく売れていく可能性があるとは言えないだろうか?だから、老若男女に向いている本は、たぶん売れないだろうなぁ、といつも思ってしまう。



2014/11/27

【今日考えたこと】 僕が大好きな話で、何度も書いていること。宇宙飛行士用のプルタブを、日米の大学が巨額の資金を費やして開発できなかったのに、日本の町工場のオッチャンがひょいっとつくり上げてしまった話。成功の肝は、『最終的に捨ててしまう部分に、工程の途中で何か手を加えたこと』だった

【今日考えたこと】 この話が好きなのは、まさにその、『捨ててしまう部分に手を加える』という部分だ。最終的にその部分は、完成品となるプルタブに残るわけではない。けど、そこに手を加えることで、完成品であるプルタブ自体をパワーアップさせることができる。

【今日考えたこと】 これを勝手に敷衍して、『売上には直接関係しないことなんだけど、でもそれをやるお蔭で最終的には全体の底上げが出来る』というのが成り立つと思いたい。今の世の中、『売上には直接関係しないこと』が、どんどん切り捨てられちゃうイメージがあるからなぁ



2014/10/22

【今日考えたこと】 文庫化する時に、新たな短編がくっついたりするやつ。あれ、ホント、好きじゃないんだよなぁ(嬉しい、っていう意見の人がいることも知っているけど)。単行本、売る気ないやろ、って思ったりする。

【今日考えたこと】 ケータイだとよく、長く同じキャリアを使っている人に全然メリットがない(乗り換える人ばっかりにメリットがある)なんて言われるけど、同じ話だと思う。先に単行本を、高いお金を出して買ってくれている人が、何らかの形で優遇される仕組みじゃないと、単行本は売れないと思う。

【今日考えたこと】 既に単行本を売ることを諦めている、というなら、それは戦略としてアリだと思うけど。別に、文庫化する際に短編をくっつけることそのものを否定しているわけではない。



2014/10/16

【今日考えたこと】 バラエティ番組の「笑い声の挿入」とか「大げさなテロップ」は、「視聴者に親切に」という気持ちがその背景にあるのだろうけど、結果として「視聴者のテレビを見る能力」を奪っている、なんていう意見はネット上で良く見かける。本屋も同じだと思う。

【今日考えたこと】 人間なんて、「服着るからいいや~」とか言って、体毛の大半も退化させてきたんだから、そりゃ、「不要」と判断された能力・性質はどんどん失われていくよね。



2014/10/4

【今日考えたこと】 分量の多い本を、「上下」で出すか、「一巻にまとめて」出すかは、出版社としても悩ましいと思う。僕なりにこれについてこう考えている。「上下」で出版した場合、お客さんには次のような選択肢が与えられることになる。 1.上下共に買う 2.上を読んでから下を買う(続く

【今日考えたこと】 3.上を読んでから下を買わない 4.上下とも買わない 一方、「一巻にまとめて」出す場合はどうか。1.その本を買う 2.その本を買わない 僕は、「お客さんには選択肢を与えすぎない方が良い」と考えている。確かに、心理学の実験では、特に女性は、すべての選択肢が(続く

【今日考えたこと】 目の前になければ、「ないものが最良だったら…」と考えて選べなくなる、という結果がある。しかしそれは、同種のものの要素違い(色だけ違う靴、とか)の場合だと思う。本の場合、そもそも「同種のもの」はほぼないし(「星の王子さま」が各社から出てる、とかはあるけど)、

【今日考えたこと】 その点を無視したとしても、「本」という選択肢は膨大にありすぎる。この場合、選択肢を与えすぎないことの方がお客さんが買う決断をしやすいのではないか、と僕は考える。だから、「上下」より「分厚くなっても一巻にまとめる」方がいいと僕は思っています。



2014/9/23

【今日考えたこと】 ノーベル賞の歴史は深く、面白いけど、ひょんな偶然からノーベル賞を受賞した、なんていう人たちもいる。ペンジャースとウィルソンの二人もそうだ。彼らは元々、ベル電話会社で働く研究者で、大学で研究しているような物理学者ではなかった

【今日考えたこと】 彼らは、アンテナで受信する電波から徹底的に雑音を取り除く、という研究をしていました。彼らはあらゆることをした。思いつく限りすべての可能性を検討し、対策をし、しかしそれでも彼らは完全には雑音を取り除くことが出来なかったのです

【今日考えたこと】 その、彼らが取り除くことが出来なかったものこそ、後に「宇宙マイクロ背景放射」と呼ばれるものでした。詳しい説明は僕もできないけど、これは、ビッグバンが起こったとすれば観測されるとはずと予測されていたものでした。

【今日考えたこと】 彼らの、「宇宙マイクロ背景放射」なんて全然探していたわけじゃない研究が、結果的に、宇宙の成り立ちを説明する理論を強固に補強することになりました。というお話。

【今日考えたこと】 何が言いたいのかというと、「宇宙マイクロ背景放射」のような、観測するのが困難な微弱な電波をキャッチできるような売り場づくりをしよう、ということです。大切な電波が、雑音に隠れちゃうような売り場は、もったいない。



2014/8/30

【今日考えたこと】 雨が降っている時に傘が売れれば、それは「今降っている雨を防ぐための道具」として売れるけど、雨が降りそうな時に傘が売れれば、それは「未来のリスクを軽減するための道具」として売れる。同じ物でも、状況などによって、「売れた時の性質」は常に変化する

【今日考えたこと】 さて。Aという著者の本が爆発的に売れたとしましょう。この場合、隣に併売する本は一体何が適当でしょうか?書店員がよくやる、あるいは出版社からよく提案があるのは、「同じ著者の作品を置く」というものだ。けど、それが常に正解だとは、僕には思えない。

【今日考えたこと】 ある本が爆発的に売れる場合、その本が「著者Aさんの本」として売れることは非常に稀ではないか、と思う。ジャニーズのタレントや人気のあるスポーツ選手など、ごく一部のケースだと思う。大半は、何か売れるきっかけのようなものがあって、爆発的に売れることが多い。

【今日考えたこと】 そのきっかけが、B新聞の書評欄に載ったこと、だとしよう。その場合、Aさんの本と一緒に並べるべき本は、かつてB新聞の書評欄に載ったことがある本ではないかと僕は思う。Aさんの本が、「Aさんの本」として売れているのではない、という前提に立てば、それが合理的なはず

【今日考えたこと】 「本を読んで良かったと思ってくれたら、Aさんの本に興味を持ってくれるはず」という反論もあるだろうけど、買ってくれたお客さんがその本を、「B新聞の書評欄に載っている本」と認識して買ってる場合、読後は「やっぱB新聞の書評欄に載る本はいいね」という感想になると思う

【今日考えたこと】 どんな場合も同じ著者を並べるべきではない、なんていう話をしたいわけではないんだけど、でも、僕の観察では、書店員や出版社の営業さんが「同じ著者を併売している(併売を提案する)状況」の5割以上は、もっと併売に適した本があるんじゃないか、という勝手な推定をしている

【今日考えたこと】 僕が、同じ著者を売り場で並べておかない理由は他にもあるんだけど、まあともかく、「同じ著者だから併売する」という発想を、一旦疑ってみてもいいんじゃないかな?というお話です。



2014/7/18

【今日考えたこと】 素晴らしい新書を発見した。内容とかではない(読んでないし)。その本は、あるとても売れた新書の続編的な感じで売り出したい本だと思うんだけど、書名やサブタイトルに「2」とか「続」とか書いてない。ただし、帯にはきっちり「○○ 2」という感じで前作書名が書いてある。

【今日考えたこと】 このやり方、僕が考えうる限り一番良いやり方だと思うんですよね。正直新書で、「2」とか「続」とかを、それがたとえサブタイトルだとしても入れちゃうのは意味わからん、といつも思っていたりします。書名とかサブタイトルに入れちゃったら、永遠にそれ外せないやん。



2014/7/11

【今日考えたこと】 最近僕が考えることの一つに「どうやったら『本』に『読む』以外の価値を付けることが出来るだろうか」というものがある。読んでもらえたらそれは嬉しいけど、「本を読む」っていうことのハードルがそもそも上がっているだろうし、ただ個人で読んで完結するだけでは広がりに欠ける

【今日考えたこと】 そんなわけで、こんなアイデアを考えてみた。コンテンツ自体はなんでもいいのだけど、例えば新人賞で受賞には至らなかったけど何か光るものがある、という作品を文庫なんかで出版する。この本は、「書き込み本」みたいな新しい名前をつけて流通させる。

【今日考えたこと】 書店でその「書き込み本」の「新刊」を買った人間は、その本を読みながら、本の余白に色々書き込みをする。自分だったらここからの展開はこうする、この文章はこういう感じの方がよくないか、このキャラクターはとにかく魅力的でここをもっと膨らませたい!などなど自由に書く。

【今日考えたこと】 書き込んだ人はそれを、出版社に送る(本の表紙に元々、料金後納郵便の切手が貼ってあっても面白いかも)。そして出版社は、その書き込みが大量にされた本を再度「新刊」として書店に流通させる(これを「第二次新刊」ととりあえず呼ぶ)。汚本扱いの問題はとりあえず考えない。

【今日考えたこと】 そして再度「新刊」として送られてきた「第二次新刊」を書店は店頭に並べる。もちろん、どの本にどんな書き込みがあるかは一冊一冊違うから、すべての本がオリジナルの本になる。こうやって、本を介してまったく知らない人同士が関われる形とか出来ないかな?

【今日考えたこと】 イメージとしては、ニコニコ動画みたいなことを、もっとアナログな形でやれないかなぁ、という感じです。あの、リアルタイムにみんながワイワイ突っ込んで、それを色んな人が後から見れる、っていうのは、人が集まる「場」としては素晴らしいよなぁ、と思っているのです



2014/6/22

【今日考えたこと】 同じ作家・同じテーマの本を一緒に並べるというやり方は、たぶん主流だろうけど、どうも僕はそのやり方に違和感がある。「選択肢を提示しすぎない方が選びやすいのではないか」という感覚以外にも、もう少し別の理由もある。

【今日考えたこと】 昔は、今と比べれば、「ある作家、あるテーマについてもっと深く知りたい、深めて行きたい」という欲求は強くあったのではないかと思う。でも現代は、どちらかと言えば多くの人が、より浅くそしてより広く知りたい、というニーズの方が強いのではないかと思う

【今日考えたこと】 その場合、同じ作家・同じテーマの作品ではなく、その作家・そのテーマに関心を持つ人が興味を持ちそうな別の作家・別のテーマの本を一緒に並べる方が、買ってもらえる可能性は高まるんじゃないかなぁ、といつも思っている。まあ、正解かどうかはわからんけど



2014/6/20

【今日考えたこと】 「映像化!」とか「映像化決定!」みたいな帯が、昔ほど力を持たなくなったのだから、敢えて、「映像化しない!」みたいな帯があってもいいのではないか。「映像化不可能!」みたいな帯はよくあるけど、あれは嫌い。



2014/6/11

【今日考えたこと】 シリーズ物の作品を売るのが得意ではない。いつも難しいな、と感じてしまう。個人的に、僕自身がシリーズの作品を基本的にあんまり読みたくないという感覚があるからという部分もあるかもしれないけど(続きを待つのが嫌で、基本的に完結してから読みたい)

【今日考えたこと】 でも、本の作り的にちょっと言いたいなと思うことがある。それは、僕が「巻数を書くか否か問題」と名付けている事柄だ。巻数が書かれているべきだと感じる本もある(時代小説やコミックは書くべき)。でも、僕の持論は、シリーズ物の巻数表示は基本的になくていい、というものだ

【今日考えたこと】 たとえば、「2巻」と表記された文庫が入ってきたとする。感覚的に、「2巻」だけで置いておくというのは、どうも据わりが悪い(と思うのだけど、どうだろう?途中の巻しかないのは、なんとなく不自然に見える気がする) そこで書店側は、二つの選択肢から一つを選ぶことになる

【今日考えたこと】 一つは、「1巻を一緒に置くこと」。そしてもう一つは、「2巻を早く売り場から外すこと」だ。「2巻」だけ置いておくことの据わりの悪さを解消するためには、基本的にこの二つの方向性しかなかろうと思う。

【今日考えたこと】 恐らく出版社側は、「2巻と書いておけば1巻を置いてくれるだろう」という感覚もあって(もちろんそれだけが理由なはずはないけど)、書名に巻数を入れるのだと思う。でも、書店側としてはどうだろう?

【今日考えたこと】 よほど規模の大きな書店なら、発売されるどんな本に対してもその前の巻を置いておくことは可能なのかもしれない。でも、ごく一般的な書店ではかなり難しいのではないかと思う。そうなると、「2巻を早く外す」という選択が取られがちなのではないだろうか?

【今日考えたこと】 これが、「2巻」という表記ではなくて、例えば「○○編」という表記だとしたらどうだろう。別の問題は出てくるだろうけど、「2巻だけ売り場にある」という据わりの悪さはなくなるので、長く売り場に置いてもいいかも、という気持ちが、書店側に生まれやすくならないだろうか?

【今日考えたこと】 今書いたことは、1冊で一つの話がちゃんとまとまりを迎えるシリーズに限る。その場合なら、たとえ途中から読んでしまったとしてもそんなには困らない。ただ、1冊で話がまとまらないで次の巻に話が続いてしまう場合は、巻数表示は必須だろう。作品の性質にも大きく依る話ではある

【今日考えたこと】 いずれにしても僕は、「○巻」と表示のある本は、それよりも前の巻を置けないよなぁ、と判断することが多いので、結果的に「○巻」と表記された作品を意識的に早く外しているのだと思う。それもきっと、シリーズ物を売るのが苦手な理由なのだろう

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【今日考えたこと】 最近、文庫の仕掛けで大当たりしているものの情報をあんまり見ない気がする。局地的には色んなことをやっているのだろうけど、全国レベルで、これメッチャ売れてるな、みたいな仕掛け本って、どうだろう、あんまりパッとは出て来ない。以前は、割と頻繁にあった気がするのだけど

【今日考えたこと】 という話を営業さんとしてて、「多面でワッと売るやり方って、やっぱりもう限界なんじゃないか」という意見を言う。僕は昔から、多面でワッと売るやり方は、「信頼の切り売り」だと思ってて、そのツケが回ってきたということじゃないかな、と。要因は当然一つじゃないだろうけど



2014/5/22

【今日考えたこと】 どんな時代、どんなジャンル、どんな業態も、まず間違いなく、「それを探している人」よりも、圧倒的に、「それについて何を探したらいいか分からない人」の方が圧倒的に多いだろう。本で言えば「特定の本を探している人」より「何を読んだらいいか分からない人」の方が圧倒的に。

【今日考えたこと】 明らかにサイレントマジョリティーである彼らにアプローチするというのが大きな金脈だろうし、本で言えば、本屋こそそれが出来る場だよなぁ、といつも思う。「探している人」は、これから、益々減っていくでしょうからね。



2014/5/10

【今日考えたこと】 ドラマ化されている、開成高校野球部を描いた「弱くても勝てます」の中に、こんな感じの文章があった。「高校野球のセオリーは、強いチームがやるからこそ活きる。ウチのような弱いチームが同じことをやってもダメ。だから、セオリーに倣うのではなく、非常識にいくしかない」

【今日考えたこと】 これは様々な場面に当てはまる真理だろう。どんな業界でも「セオリー」は大抵、『先駆者』や『大手』が歴史の中で積み上げていったものだろう。それはそれで一つの型として尊重されるべきだ。しかしその一方でそれは『先駆者』『大手』以外が真似しても通用しないものかもしれない

【今日考えたこと】 しかし、『先駆者』や『大手』の声が大きくなるのは当然だから、そのセオリーは様々な場で語られることになろう。すると、業界内の『先駆者』や『大手』以外も、そのセオリーを追従するようになっていく。そんな風にして、どんなセオリーも積み上がってきているのだろうと思う。

【今日考えたこと】 自分が付き従っているセオリーを、一度捉え直してみてもいいかもしれない。そのセオリーの前提や根拠をきちんと理解しているか?その前提や根拠が当てはまる条件を自分(あるいは自分の所属先)は有しているのか。そこまで考えて初めて、セオリーというのは活きてくるのではないか

【今日考えたこと】 「こういう時はこうすることになっている」というのは、将棋の世界では「定石」と呼ばれるが、しかし将棋の定石は今も変化している。かつて有効だった定石が、新しい勢力によって次々塗り替えられていくのだ。将棋という、伝統ある世界でもそうだ。僕たちも、定石を疑ってみよう。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【今日考えたこと】 「売り場を作る」というのは、「何故売れたのかを推測する」という側面もあると思う。例えば、「新刊台」と銘打った売り場から売れていれば「新刊だから売れたのかな」「(新刊だから)書評に載ったのかな」という判断になるというように。

【今日考えたこと】 そこからさらに発展させて、「何故売れたのかを推測しやすい売り場を作る」という考え方も出来るだろう。そして僕は、「何故売れたのか推測しやすい」ことと、「お客さんが関心を持っているものを探しやすい」というのは、相関するのではないかと思っている。

【今日考えたこと】 というか、「お客さんが関心を持っているものを探しやすい」から「(その売れ方から)何故売れたのか推測しやすい」という論理になるのかな。ただ数字を積み上げるだけの売上ではない側面を掬い取れるような売り場を作りたいものです



2014/4/19

【今日考えたこと】 今までの世の中は、「いかに選択肢を増やすのか」に心血を注いできたのだと思う。商品のラインナップも、人生の選択肢も、どんどんどんどん拡張していって、それが「幸せ」や「満足」に繋がるとみんなが思えた、そんな時代だったのだろうと思う。

【今日考えたこと】 でもたぶん、そういう世の中は、終わったんじゃないかなぁ。これからは、「いかに選択肢を減らすか」というのが一つ、大きなキーワードになるように思う(もうなってるかな?)。それを「編集」と呼ぶ人もいるだろうし、「キュレーション」と呼ぶ人もいるだろうけど

【今日考えたこと】 いかにして、「正しく」情報を減らすことが出来るかという能力が求められるようになる気がする。「ほら、こんなに◯◯(情報・選択肢・可能性)がありますよ」じゃなくて、「ここまで絞っておきましたよ」と提示出来るか。絞ったことで生まれるマイナスの評価に立ち向かえるか。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

【今日考えたこと】 ある本が、「◯◯というタイトルの本(A)」として売れているのか、あるいは「△△という記号を体現するものとしての本(B)」として売れているのかというのは、様々なことを判断する上でとても大事だと思っている。

【今日考えたこと】 「△△という記号を体現するものとしての本(B)」というのはどういうことかというと、例えば、「☓☓さんが良いって褒めてた」とか、「世間で売れてるらしい」とか、「持ってると流行りに聡いと思われるかも」というような記号的な視点で見られている本、という意味だ。

【今日考えたこと】 (A)として買おうが、(B)として買おうが、それはどっちでもいいんだけど、(B)として買うお客さんは、別に「本」である必要はない、という点が非常に大事だと思っている。ある記号を体現してくれさえすれば、どうしても「本」でなければならないというわけではない。

【今日考えたこと】 つまり、(B)として買うお客さんが増えるほど、本以外の世の中に存在するありとあらゆるものがライバルとなる。一方で、(A)として買うお客さんを増やせるなら、そういうお客さんが求めているものは「本」以外では代替しにくいはずで、ライバルは「本」だけと捉えることが可能

【今日考えたこと】 これは昨日営業さんと話したけど、(小説でも小説以外でも)帯に「第二弾」と書くことに意味はあるだろうか?僕の結論は、前者(A)として買っている人には意味があり、後者(B)として買っている人には意味がなく、そして(A)でも(B)でもない人にはマイナスでしかない

【今日考えたこと】 あとはバランスの問題。(A)として買っていく人が多い本なら「第二弾」と書くことに意味があるし、(B)として買っていくお客さんが多い本なら書く意味はない。そして、(A)でも(B)でもないお客さんに特に手に取って欲しいのならば、「第二弾」とは絶対に書いてはいけない
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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)