黒夜行

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国語の授業が嫌いで仕方なかった僕が考える、「本の読み方・本屋の使い方」





*長い文章を読みたくない方は、下線の部分だけ拾い読みをしてください

この記事は、「あまり本を読み慣れていない方向け」に書いたつもりです。「どうやって本を読んだらいいかわからない」「どうやって本を選んだらいいかわからない」「本は読みたいと思ってるんだけど…」みたいな人に何かきっかけが与えられるような記事になってるといいなぁ、と思います。

まず僕自身が「生粋の読書好きではない」ということから書きましょう。「読書好きが言っていることだから高尚な話に違いない」「読書好きの言ってることはレベルが高すぎて自分には無理」と思われないようにするためです(笑)。とはいえ、これだけ本の感想を書いてるブログ主の言うことなんか、信じてもらえないかもしれませんけどね。

タイトルにも入れましたが、僕は国語の授業も読書感想文も大嫌いでした(数学と物理が大好きな理系人間です)。国語の授業中は、大体別の勉強をしていました。
子供の頃に読んでいた本と言えば、「ズッコケ三人組」や「ぼくらのシリーズ(宗田理)」で、江戸川乱歩や星新一と言った「読書好き」ならきっと誰もが通るような本は読みませんでした(未だに読んでません)。国語の授業は嫌悪していたので(笑)、当然古典などまともに読んだこともなく、夏目漱石や太宰治のような作家の作品を読むのは未だに苦手です。常に、「文章を書く(読んだ本の感想を書く)ために本を読んでいる」と周囲に公言していましたし、2014年以降は、「久々に勉強でもするか」という気分になったので、本を読むことをほぼ休止してたりします。

「どうもこいつは、生粋の読書好きではなさそうだぞ」ということが少しは伝わったでしょうか?生粋の読書好きの語ることは、すごく眩しいです。かなり本を読んでいる僕でも、彼らの語ることに「レベル高けぇなぁ」と感じることがあります。本を読み慣れない人には、なおさらでしょう。僕は、冊数こそかなり読んでいますが、そこまで生粋の読書好きではないので、そこまでハードなことは言わないと思います。気軽に読んでみてください。

そんな僕が大量に本を読むようになったきっかけは、大学二年の時に出会った東野圭吾「白夜行」です。衝撃でした。それから現在まで2500冊を超える様々な本を読み、毎回数千字の感想をここに書き続けました。また、長い事こと書店員として、文庫と新書の売り場の担当をしてきました。そういった中で僕が個人的に考えた「本」「本屋」について文章です。





Ⅰ.「本の読み方」について


本を読むメリット(メリットなんて知っている!という方は飛ばしてください)


○ どうして本を読むのか(面白いからです。でも多少訓練が必要です)
本は”高尚なもの”と捉えられがちな気がします。でも結局のところ、「面白いから読む」と思えないと続かないですよね。
ただ、多少訓練が必要な娯楽です。スノボーやギターみたいなものだと思って下さい。ある程度訓練してからでないと、その面白さが伝わりにくい、そういう娯楽です。ギターを手に入れたその日からプロ並みに弾ける人はいないでしょう。それと同じように、本を読みなれない人は、最初はうまく読めないのが当然だと思った方がいいと思います。しばらく練習をして、慣れていきましょう。
「読書」には、他の娯楽にはなさそうな「効用」があります。「面白いから読んでいる」のに「効用まであるなんて!」ぐらいの気持ちで「本」を捉えてみると良いかもしれません。



         
○ どんな「効用」なのか(効用を9種類、箇条書きにしてみます)
 ・検索ではたどり着けない知識にたどり着くことができる
 ・インターネットよりも圧倒的に「早く」「正確な」知識にたどり着ける
 ・「実際には体験することが不可能なこと」を体験することが出来る
 ・「自分の周辺にある価値観」とは違った価値観を知ることができる
 ・言葉が蓄積される
 ・想像力が鍛えられる
 ・文章が書けるようになる
 ・物事を考えるきっかけになる
 ・記憶力が向上する




・検索ではたどり着けない知識にたどり着くことができる
とても当たり前のことを書きますが、まだしばらくの間は、「ネット上にある情報」よりも「ネット上にない情報」の方が遥かに多いでしょう(いずれ逆転するかもしれませんが)。「そんなことない!」と思う方も多いかもしれませんが、普段ネット上の情報ばかりに触れているからそう感じるのではないかと思います。仮に僕の主張通り「ネット上にない情報」の方が多いとすれば、それを収集する能力を身に着けておくことはとても有益でしょう。そのための第一歩が、本を読むことです。



・インターネットよりも圧倒的に「早く」「正確な」知識にたどり着ける
ネットの知識は使い方次第で有用ですが、ウソ・デマ・デタラメも多く存在します。その中から「早く」「正確な」情報だけを探し出すのは、結構難しいものです。
本の場合は基本的に、出版社が情報の精査をします。もちろん、「本に書かれている情報はすべて正しい」と主張するつもりはまったくありません。正直、「これはどうなんだろうなぁ…」と思うような本も大量に出版されています。けれど、本は出版されるまでに、内容から誤植までかなりのチェックを潜り抜けます。なので、少なくとも、「どんな人が書いているのかよくわからない、かつ、どこまで事実のチェックが行われているかもわからないネット上の情報」よりは、「正しい可能性が高い」と言えるでしょう。
また本の場合、「適切な本を選ぶ」ことさえできれば、1冊(または数冊)で、目的とするまとまった情報を効率よく収集できます。ネットによる情報収集より、圧倒的に「早い」と言えます。「適切な本を選ぶ」ことの労力が大変だと思われるかもしれませんが、それはネットでの情報収集でも大差はないでしょう。
さらにネットは、うまく使わなければ、「自分の頭の中にある知識の延長線上の情報」にしかたどり着けません。「偏頭痛 ストレス」で検索すれば、「ストレスが原因で偏頭痛になりますよ」という情報が、また、「偏頭痛 気圧」で調べれば、「気圧の変化で偏頭痛になりますよ」という情報が出てきます。「検索」という行為は便利だけど、正しく「検索」する方法を知らなければ、自分の頭の中にある考えをただ確認して安心するだけの行為になります。けど本の場合、自分の頭の中にない知識にも簡単に出会えるのです。





・「実際には体験することが不可能なこと」を体験することが出来る
「活字を読む」より、「実際に体験する」方が経験としての価値は当然高いです。でも僕たちは、どんなことでも体験できるわけではありません。太平洋戦争下の生活や江戸時代の人々の暮らしを体験することは出来ません。また、現代の出来事であっても、様々な要因によって、それを直接に経験しにくいことは多々あります(外国で起こっている戦争やテロなどを直接に経験できる人は限られています)。でも、本を読むことで、それらを「体験する」ことが出来ます。個々人の想像力次第でそれは、実際の体験にも匹敵し得るでしょう。これはもちろんこれは、マンガや映画でも同じことが言えるので、本だけのメリットではないですけどね。





・「自分の周辺にある価値観」とは違った価値観を知ることができる
今の時代、FacebookやLINEなどによって、「同じ価値観を持つ人」と簡単に繋がれるようになりました。これらツールは、自分の趣味や思索をより深めていくのに有用かもしれません。でも一方で、「同じ価値観の中で固まりすぎて、考え方が凝り固まる」という危険も僕は感じます。自分が日常的に属している集団の中の「常識」「ルール」だけが「正しい」と思い込んでしまいやすくなる可能性が高いように感じます。
テレビやネットも、様々な価値観を教えてくれるかもしれません。でも本が持つ価値観の広さには到底敵わないでしょう。世の中に存在しうる価値観のほぼすべてが、何らかの形で本になっていると言ってもいいのではないかと思います。新しい価値観を知るほどに世界は広がりますし、それらから「感情」や「思考」を刺激されることは有益です。
もちろんマンガでも、様々な世界を知ることができます。活字を読む以上に「感情」「思考」が揺さぶられることもあるでしょう。でも、マンガでは困難なことが、「言葉の蓄積」です。



・言葉が蓄積される
マンガは表現の多くを絵に頼れますが、活字本は文字だけです。マンガでは絵では描けないものを補足するために文字があるのだと僕は思っていますが(もちろんそれだけの役割なはずがありませんが)、活字本ではすべて文字で表現するしかありません。「文字だけで表現されたもの」に触れることで、言葉が蓄積されます。
「表現」にも「思考」にも、べースとなる「言葉」が必要とされます。素晴らしいマンガを読んだとしても、「ヤベェ」「スゲェ」しか言えない人を見ると、もったいないと感じます。様々な場面で「言葉で表現すること」が求められますし、そのためには、ベースとなる「言葉」を蓄積しておかないと対応できません。
また今の時代、「英語を学びたい」と考える人は多いでしょう。しかし、外国に住んでいたなどという理由でもない限り、「日本語の語彙力」が少ない人が「英語で書いたり喋ったり」できるようになるとは、ちょっと思えません。日本語で表現できないことを、英語で表現できるでしょうか?「英語を習得する」ためにもまず「日本語の語彙」を増やすことが結局近道になるでしょう。



・想像力が鍛えられる
アニメや映画を見てその世界観について想像してみることは、特に若い世代の人は得意でしょう(僕はこれが苦手です)。小さな頃から映像的な情報に触れていたでしょうから、「映像を起点に想像力を膨らませる力」は、現代人は相当鍛えられていると思います。一方で「映像という起点なしに想像する」のはどうでしょうか?これを苦手とする人は多そうです。
文章を読むと、この力が最大限に鍛えられます。他人の話を聞いただけではうまく状況が掴めない、文章を読んだだけでは物事をうまく理解できないという人は、この力が足りない可能性があります。「映像を起点にした想像力」とは違う想像力を、本を読むことで磨きましょう。
       


・文章が書けるようになる
「文章を書きたくても書けない」「文章は書けなくはないけど、ちゃんとした文章が書けない」と感じている人は、絶対的に読書量が足りない可能性があります。本を読めば絶対に文章が書けるようになる、とは言いませんが、それなり以上の読書量なくして真っ当な文章を書くことはかなり困難だと言えるでしょう。文章を書きたい方は、文章を書く練習も必要ですが、それと並行して、読む練習もした方が良いでしょう。



・物事を考えるきっかけになる
大人になればなるほど、「今までの経験の蓄積だけで出来てしまうこと」が増えてきます。それは、「頭を使わなくても作業的にこなせることが増える」という意味でもあります。もちろん、常に新しいことにチャレンジできる環境にいる人や、意識して自分を高めようとしている人は違うでしょうが、そうあり続けることは案外に難しいものです。
本を読むことは、コストを掛けずに「考えるきっかけ」を与えてくれます。本は、テレビなどとは違って能動的に向かわなければ読めません。また、知的な本であればあるほど、少し読み進めるのにも頭を使います。書かれていることを疑いながら読んだり、著者にどう反論するか考えたりと言う読み方をすればさらに頭を使うでしょう。物語であれば、状況や展開を想像することで頭を使うことになるでしょう。本を読むことで緩んだ脳みそを刺激してみましょう。



・記憶力が向上する
「本を読むこと」で、確実に記憶力が向上します。これについては、こちらの「資格の勉強をしたい方へ」という記事を読んでください



○ でも、周りのみんなも読んでないし…(だからこそ、頭一つ抜けるチャンスです!)
「本を読む人間が減っている(のだとして)」からこそ、「本を読むことの価値が相対的に上がる」と僕は思います。少しずつの読書でも、継続して続けていれば、まったく読まない人とは大差がつくことでしょう。だから、「周りのみんなが読んでない」からこそ「本を読む」のです。







本の選び方・読み方(「本屋の使い方」は第Ⅱ部です)

○ 本の選び方が分からない(つまらない本に出合わなければ最高の一冊には出合えない)
「本の選び方が分からない」には、大きく分けて二つの意味があります。「面白い本と出合いたい」と「つまらない本に出合いたくない」です。そしてこの二つは実は、背中合わせなのです。

これだけは断言しておきます。「つまらない本・自分に合わない本に出合うことなしに、自分にとっての最高の一冊に出合える可能性はほとんどない」と。もっと言いましょう。「どれだけつまらない本に出合ったかで、最良の本と出合える可能性が高まる」と。
「つまらない本に出合った」という経験をしない限り、面白い本には出合えません(これは本に限らないでしょうが)。「誰かが薦めてくれる本」は、確かに面白い本です。けど、はっきり言いましょう。あなたにドンピシャ合う作品は、「誰かが薦めてくれた本」の中にはありません。言い方を変えれば、「誰かが薦めてくれた本以上に面白い本が、世界のどこかには必ずあります」。とにかく自分の直感で選んでみる。失敗も当然する。でも、そういう経験を繰り返していくことで、ドンピシャの本と出合える。騙されたと思って、これは是非信じてみてください。

どんなやり方でもいいから自分で本を選ぶ。世間の評判・友達のお薦めとかは一旦無視する。なんとなくピンと来るものを買って読んでみる。それを繰り返すことで皆、「(自分にとっての)良い本」に出会う能力を身に着けていきます。誰かのお薦めをきっかけに興味を持ってももちろん構いません。けど、最終的には、自らの決断で本を選びましょう。
それでもなかなか自分では選べないという人は、真逆の戦略もあります。つまり、「薦められた本は、どんな本でも読んでみる」というやり方です。言い訳はせず、それがどんな本でも薦められた本は必ず読む、というルールを決めて読んでみるのです。これで手っ取り早く、「自分の関心外」の領域の本と関われるようにもなるでしょう。



○ つまらない本は損した気分になる(知識や読解力が足りないからつまらないのでは?)
「つまらない本」というのは確かに存在するでしょう。でも、「つまらない本だ」と感じる理由の何割かは、「自分自身に知識や思考力や読解力が足りないだけ」という可能性が高いと思ってください。
僕はまったくゲームをやりませんが、そんな僕が突然、RPGのラスボスと戦う場面でコントローラーを渡されたら、楽しめるでしょうか?どんな操作が出来るのかもわからないので、何も出来ないまますぐ死んで、「なんて面白くないゲームなんだ!」と感じるでしょう。本も同じです。「つまらない」と感じることは別に構いません。でも、ちょっとだけ、「この本がつまらなく感じられたのは、自分に知識や経験が足りなかっただけかもしれない」と考えてみてください。
特に古典を読む際には、そういう意識が大事かもしれません。僕自身、古典を読むのは凄く苦手なのですが、「古典が読めないのは、自分の頭が悪いからだ」と思うようにしています。



○ つまらなくても、最後まで読まないとダメ?(途中で止めていいです)
途中で止めて構いません。「買ったんだから最後まで読まないともったいない」とは考えないようにしましょう。ただその本は、「今の自分には難しすぎる」だけかもしれません。一旦本棚にしまいましょう。そして、5年・10年・20年後にもう一回読んでみるといいでしょう。



○ 本の読み方がわからない(ゴリゴリ読んでみるしかありません!!!!!!!!!)
ゴタゴタ言ってないないで、まず読みましょう(笑)。世の中には、色んな本の読み方を提案する人がいます(この記事もその一つです)。どれを参考にしてもいいと思います。ただ、いきなり大変なことは止めましょう。「毎日100回腹筋やるぞ!」と思ってもなかなか続きません。まずは、読みたいと思った本を、読みたいと思ったように読みましょう。少しずつ、「本を読む」ということに慣れていきましょう。「本を読む習慣を身に着けること」をまずは意識しましょう。「読み方」のことを考えるのは、それからでいいと思います。

使ったことのない電化製品を買った時、「まず説明書を読む」という方はそう多くはないと思います。色々ボタンをいじったりして、まずは使ってみるでしょう。それである程度使い方は分かるし、それでもわからなかった時に説明書を読めばいい。本の読み方も、近いものがあります。まず読んで、慣れてみる。それから、様々な読書の方向性を知ればいいでしょう。
ただ、「どんな本を読めるようになりたいのか」「どんな風に読めるようになりたいのか」は、漠然とでもイメージを持っておくといいでしょう。古典を読みたいのか、外国文学を読みたいのか、ノンフィクションを読みたいのか。あるいは、大量に読みたいのか、じっくり読みたいのか、読んだ内容をいつでも誰かに話せるようになりたいのか。そのイメージを漠然とでも持ちながら読書を続けていけば、いずれその地点にはたどり着けると思います。

まず、「本を読むこと」を習慣にすること。そこから始めてみましょう。慣れるまでは「素振り100回」のようなつまらない行為に感じられるかもしれませんが、「本を読むことに慣れれば世界が広がる」と信じて、少し頑張ってみてください。

僕自身は、誰かの本の読み方を参考にしたことはありませんが、この記事を書く上で色々とネットで探してみました。その中で、あまり本を読みなれていない人向けに良いと思ったのがこちらです
僕が本を○千冊読んだ結果到達した、誰にでも出来る【頭に残る】本の読み方の解説。」 興味があれば覗いてみてください。



○ 本を読むのが遅いです…(ゆっくりでいいと思います)
遅くていいと思います。むしろ「速読」はとてももったいない行為だと僕は思っています。
読書を「情報を頭の中に取り入れる」だけの行為として捉えているなら速読もいいでしょう。でも、「本を読む」行為は、「読みながら思考する」「読みながら体感する」行為でもあります。読む時間が短ければ短いほど、「思考する時間」「体感する時間」もどんどん減っていきます。それは、もったいないと思います。



○ 本の読み方について、僕なりのオススメ(読んだ本についてアウトプットをしましょう)
自由に読みましょうと言いつつ、個人的な経験から一つオススメをしてみます。
よく言われることですが、「読んだ本についてのアウトプットを意識する」と良いと思います。アウトプットの仕方は、「誰かに話す」でも、「登場人物の絵を描く」でも、「小説の続きを書いてみる」でも何でもいいですが、僕はひたすらブログで感想を書き続けました。そのお蔭で、巧いかどうかはともかく文章は書けるようになりましたし、説明も上手に出来るようになったように思います。

それと、これは僕自身非常に面白いと感じましたが、「文章を書くことで『読んでいる間には言語化出来なかった自分自身の感情』に気付ける」のです。「文章を書く」というのは、「自分の内側で曖昧なままモヤモヤしている『何か』を、とりあえず近い言葉に落とし込んでみる」行為でもあります。無理やりにでも「近い言葉」で表現してみることで、本を読んで感じたことが一層はっきりする、という経験を何度もしました。「読みながら俺、こんな風に感じてたんだな」と、言葉にしてみることでそのことに気付けるというのは、なかなか面白いものです。
初めは感想を書くのはなかなか大変でしょうが(僕も最初は、800字程度の文章をどうにか書くのが精一杯でした)、続けていくと変化が出てくると思います。

「その本を読んでいない人に内容を話す」というのもいいでしょう。簡単そうに思えるかもしれませんが、内容を要約して話すだけでも、最初はなかなか苦労すると思います。

「読んだ後、なんらかの形でアウトプットする」という意識を持つと、自然と読むときの姿勢も変わってくるのに気づくのではないかと思います。
      



  
買うのか、借りるのか、電子書籍か

○ 買わないと、ダメ?(借りてもいいけど、買う方が良い理由を3つ挙げました)
個人的には、図書館で借りるよりは、買う方がいいと感じます(この記事を図書館の方が読んでくださっているとしたらすいません。図書館には図書館の役割があると思っていますし、存在を否定しているわけではないので怒らないでくださいまし)。
僕が考える理由は三つあります。

・いつでも読み返せる状況を整えておけること
・線を引いたり書き込んだりできること
・(あまり本を読みなれない人には)「元を取ろう」という気持ちが読む動機になるかもしれないこと


生粋の本好きは、「一度読んだ本を何年後かに読み返すと、自分の成長度合いが分かる」とよく言います。難しかった本が理解できたり、前とは違う受け取り方ができるかもしれません。僕はあまり再読しませんが(笑)、いずれ読み返したいと思っている本はたくさんあります。

本に線を引いたりページを折ったりするのは、どうも生粋の本好きはしたがらないようです。でも、そこまで熱狂的な本好きでないのなら、どんどん書き込みましょう(僕はページの端も折るし、線も引きます)。これは、図書館の本では出来ません。
線を引くと、後でそこだけ拾い読みすれば全体を思い出しやすくなります。また、何年後かに読んだ時に以前の自分との差に気づけるようになるかもしれません。「昔の自分は、ここに反応したんだな」という記録が残せるというのは、面白いのではないかなと思います。

また買った本は、「せっかくお金を出して買ったんだし」という気持ちから、読んでみようという気が増すかもしれません。もちろん、面白くなければすぐに止めていいですが、「読む習慣を身につける」という意味では、買う方が実践出来そうです。「借りた本の方が、期限があるから読もうという気になる」という方もいるでしょうけども。



○ 電子書籍は?(電子書籍の出版点数が少ない内は紙の方が選択肢は多いでしょう)
個人的には、電子書籍も良いと思います。僕は、いつでもどんな環境でも読める紙の本の方が優れていると感じますが、電子書籍のメリットを享受できる人もきっと大勢いることでしょう(特に、絶版になった作品が読める可能性がある、というのは有益だと感じます)。
電子書籍の難点は、(恐らく)紙の本よりもラインナップが少ないことでしょうか。正確に言えば、「既に紙の本として出版されているもので、電子化されているものが少ない」という意味です。これは、時間が解決してくれる問題ではないかもしれません。著作権や収益性の問題だけでなく、そもそも「日本語の本を電子化することはなかなか難しい」ようです(詳しくは「【読書感想】書店不屈宣言」を。記事の後半に該当の記述があります」)。元々デジタルデータが存在する本なら電子化は容易でしょうが、そうではない本は、「日本語」という言語の性質上、他の言語より電子化のハードルが上がるらしいのです。
電子版と紙の本、両方出版されているものなら問題ないですが、やはり紙の本でしか出版されていない本も多くあります。電子書籍は電子書籍で読むとして、紙の本に触れる習慣も身に着けておくと良いと思います。

日本には、著作権の切れた作品をネット上に無料で公開する「青空文庫」というサイトを作っている方々がいます。古典や文学作品を読んでみたいという方は、まずここからスタートしてみるのも良いと思います。






Ⅱ.「本屋の使い方」について
      
「使い方」と書いているのには理由があります。「本屋」はただ、「探している本を見つけ出すための場所」ではないと僕は思っているのです。「探している本が置いてある」というのは、本屋が持つ価値のほんの一部です。でも、あまり本を読まない方からは、「探している本があるかどうか」だけで評価されがちに思います(「探してる本がなかった」=「ダメな本屋」ということですね)。なので、こんな使い方をしたら面白いのではないかということを色々書いてみます。探していてもいなくても、買っても買わなくても、本屋は価値の高い場所だと僕は思っています。



○ 本屋の個性を楽しむ(「一年にどれぐらいの新刊が出るか」と「担当者の個性」の話)
雑誌で取り上げられるような「売り場は広くないけど個性的なお店」というのは、実際のところそうたくさんあるわけではありません。身近にそういう本屋がないことの方が多いでしょう。でも、そんな「個性的」と言われている本屋でなくても、本屋ごとに個性はばっちりあります。

何故なら、毎年、とても信じがたいほどの新刊が発売されているからです。

皆さんは、年間どれくらいの本が出版されていると思いますか?冊数ではなくて、点数です。なんと、2012年は約82000点です(「50年余りに渡る書籍のジャンル別出版点数動向をグラフ化してみる」より)。「書籍」の発行点数なので、「雑誌」や「ほとんどのコミック(雑誌扱いのコミック)」は含まれない数字です。大体一日に225冊出版されている計算です。凄いと思いませんか?もちろん、どの書店にもすべての本が入荷するわけではありませんが(後述)、それでも毎日かなり大量の新刊が入荷することには変わりありません。

書店員は、この膨大な点数の本を、売り場に「残すか」「返品するか」を常に考えています。店にもよりますが、その判断は基本的に各店の(現場の)担当者がします。となれば当然、担当者毎に違った売り場が生まれるはずです。もちろん、担当者の好みだけでその判断をするわけではありませんが、どうしても個々人の個性は出てしまうものです。
「本屋はどこに行っても金太郎飴みたいに同じ」という批判もあって、確かにそういう部分もあります。ただ、他の小売店と比べたら、本屋はまだ、現場の裁量が高い業種ではないかと思っています(他の小売店のことを詳しく知っているわけではないので憶測ですが)。売り場を見ながら、書店毎の違いを探してみるのも面白いのではないかと思います。



○ 「探していなかった本」を買う(「探していない本と出合う場」が本屋だと僕は思っています)
本屋には探している本を買いに来るだけ、という方もいるでしょう。ちょっともったいないと感じます。僕はずっと、「探していない本と出合える売り場」を目指して売り場づくりを続けてきました。あるいは、「目的なしで目的買いができる売り場」を目指してきました。どんな売場なのか、あまりイメージ出来ないかもしれませんが。

僕はこう考えています。リアル書店(amazonなどのネット書店と対比させて、店舗を持つ書店をこう表現することがあります)が提供できる価値は、もう、「探していない本と出合えること」にしかないのではないかと。欲しい本があるならamazonでも買えます。図書館から本を借りることも出来ます。電子書籍で読むことだって出来るでしょう。しかしどの選択肢も、「探していない本と出合う」という点ではリアル書店に劣ると僕は感じています。
前述したように、一年間に約8万点の新刊が出ます。あなたが探している本は、新刊に限っても8万分の1、これまでに発売されたすべての本を分母にしたら、どれだけの本の中の1冊でしょうか。確率的に考えて、「あなたが探している本」よりも、「あなたが探していない本」の方にこそ、より面白い本が隠れていると思いませんか?是非失敗を恐れず、「探していない本」を手に取ってほしいと思います。その本が、あなたの人生を変える一冊かもしれません。



○ 売り場にある本のタイトルを眺めてみる(世の中のことが分かった気になれます)
電車に乗ると、なんとなく中刷り広告を見てしまう、という人はいるでしょう。それが雑誌の広告だと、なんとなく見出しを見ているだけでも、「最近こんなことが話題なんだな」「あぁそういえばあの出来事の成り行きが気になってたんだよな」と思ったりするでしょう。
書店でも同じことが出来ます。自分が担当する売り場をあれこれいじっていると、タイトルを見るだけで、世の中のことがなんとなく分かったような気になれるなぁといつも感じます。特に新書は、内容の深さよりも、手軽さと瞬発力を売りにしているところがあるので、タイトルを見るだけで全体像が把握しやすいものが多いです。扱っている内容も、学術的なものから世間の動向を切り取ったものまで幅広く、売り場を眺めるだけで様々なキーワードを拾えます。
「政治」「経済」「老後」のような、新聞やテレビで広く取り上げられ、書籍もたくさん出ているような分野であれば、わざわざ新書売り場で情報収集する必要はないでしょう。でも、まだ一つのジャンルとして確立されていないような、世間でもそこまで注目されていないようなトピックを扱った本も、新書売り場には多くあります。もちろん、新書以外でもそういう本はたくさん出ていると思いますが、新書の方が話題になってから出版までの瞬発力があると感じます。買うかどうか、あるいは立ち読みをするかどうかに関係なく、ざっとでいいので新書のタイトルを眺めると、自分が普段アンテナを張っていない方面の事柄についても情報が入ってくると思います。
同じことは、雑誌売り場でも出来ます。表紙をざっと視界に入れるだけで、世の中のことが結構掴めるでしょう。
また、「売上ランキング」を設置している本屋もあります。何がベストセラーになっているのかをチェックすることで今の流行を知ることが出来るかもしれません。

本屋は、ただ売り場をざっと眺めるだけで、ある程度情報収集が出来てしまうお得な場所だと思っています。スマホで情報収集するのもいいですが、どうしても「みんなと同じ情報」ばかりが集まってしまいがちです。本屋は、それぞれの特色次第で(情報発信をしているという意識がなかったとしても)まったく違った情報発信をしている場です。「他の人とちょっと違った情報を手に入れたい」という方は、日々チェックする本屋をいくつか決めて、売り場をざっと眺めるという使い方は有益だと思います。

僕が上記のやり方で、2014年に特に興味を抱いた事柄は、「空き家問題」と「高学歴親」です。前者は新書のタイトルから、後者は週刊誌の表紙からその言葉を知りました。



○ 定点観測をする(忙しい方にオススメする売り場の歩き方)
本屋をゆっくり回っている時間はない、という方もいるでしょう。そんな方には、「定点観測」をオススメします。日々立ち寄れる本屋を決め、行く度に同じ売り場を見る。「ここしか見ない」と決めてチェックし、気になる本があれば買う、というやり方はいかがでしょう。

どれぐらいの規模の本屋でも、毎回売り場全部を見るのは大変でしょうし、売り場が広くなればなるほどよりそうなります。本屋に行き慣れていない人は、どこを見たらいいかイマイチわからないまま、「売り場見るの疲れるな…」という感じで書店から離れていってしまうかもしれません。
であればいっそ、「ここしか見ない!」という売り場を決めて、行く度にそこだけチェックする、なんていうやり方をしてみるのもよいかもしれません。

先ほど書いたように、本屋には日々膨大な量の本が入ってくるので、売り場は常にめまぐるしく変化しています。売り場のある一角を定点観測し続けると、恐らくその変化に気づけるのではないかと思います。また、いつ見ても同じ場所に置かれたままの本もあるかもしれません。そういう本は、「売れている本」か「担当者の思い入れのある本」であることが多いでしょう。一カ所だけを見続けることで、見えてくることもあると思います。

売り場をどう回ったらいいかわからない方は、定点観測する一角を決めて、そこだけを注目してみましょう。それだけでも、相当多くの本を視界に入れることが出来ると思います。



○ 今自分がまったく関心のない本が置かれている棚の前に立ってみる(新しい扉が開く!)
本屋は、知識の入り口です。売られているものは、「ただ活字が詰まっただけのモノ」ではなく、「新しい世界への通行手形」と言えるかもしれません。今までまったく興味がなかった分野に、ちょっと本を読んだだけで強い関心を持つ。本はそんな可能性を秘めています。

本屋は、図書館ほどではないでしょうが、ある程度ジャンルごとに本がまとめられています。女性誌、料理本、パソコン書…と言った具合です。恐らく大半の人は、関心のないエリアには近づかないでしょう。通りかかっても、チラッと見ることもないかもしれません。

それはもったいないです。せっかく、ちょっとしたきっかけで新しい世界に飛び込めるかもしれない場所にいます。好奇心や関心が向かないのは、ただそのジャンルに対する知識が不足しているだけだと僕はいつも思っています。本は、新しい世界に飛び込むためのちょっとしたきっかけを与えてくれます。
興味のない分野の本の前に立ってみましょう。気になった本があればパラパラめくってみましょう。そんな積み重ねが、あなたに何かのきっかけをもたらす可能性があります。本を読んでいてつくづく感じますが、世界はとても広いです。本屋の店内でちょっと足を踏み出すだけで、検索ではたどり着けない何かにきっと出会えることでしょう。



○ 本屋をタイプ別に使い分ける(大書店・中書店・小書店はどんな役割を担っているかという勝手な推測)
「本屋に行こう」と思った時に、どこに行くでしょうか。近くに本屋が一軒しかない場合は選びようがありませんが、複数の選択肢がある時に、どういう判断で本屋を選ぶでしょうか?「何でもありそうだから大きい本屋かな」という思考もいいですが、もう少し細かく考えてみましょう。
本屋を大雑把に、大・中・小の三つに分けてみます。これは概ね、売り場面積による分け方だと思ってください。大きさのイメージを伝えるのが難しいですが、「複数フロアを有する本屋(1フロアでも広い本屋も含む)」が大、「いわゆる町の本屋」が小、その間が中、ぐらいに思ってください。

大書店はやはり、「特定の探している本がある」場合に強さを発揮します。専門書もきちんと揃えてあるし、中小の書店ではなかなか扱えないような雑誌・書籍もあります。売り場面積の広さだけでは一概には判断できませんが(小さくても、専門分野に特化したお店であれば、そちらの品揃えの方が勝る場合もあるでしょう)、探している本がある場合、大書店であればあるほど、店頭で探し出すことが出来る可能性が高まります。

少し脱線して、本屋の事情を書きます。先ほど少しだけ触れましたが、そもそも中小の書店には「発売日に入荷しない本」があります。これは、単純な計算で理解できます。
全国に書店は1万店以上あるようです。一方で、一部の「とても売れる本」を除けば、大抵の本の初版部数(発売日の時点で刷られている冊数)は、3千部から1万部程度でしょう。そうすると、仮に1万部刷っても、全国の書店に1冊ずつ配っておしまいです。実際には、大書店であればあるほどたくさん入荷するので、必然的に中小の書店にはより入荷しにくくなります。当然、1冊も入荷しない本も出てきます。「探している本が売り場にない理由」には様々なものがありますが、その中の一つに、「元々発売日に入荷しなかった」という場合があることも、是非知っておいてください。

そんなわけで、探している本がある場合は、売り場面積の大きい本屋に行く方が見つけ出せる可能性は高まります。ただ、「探している本は特にない」という場合には、大書店は使いにくい面もあるかもしれません。
「探していない」場合には、売り場全体を「ざっくりと」「なんとなく」「目的を持たずに」見て、気になったものをピックアップしたいものですが、大書店は広すぎて売り場全体に目を通しにくいかもしれません。もちろん書店の売り場に慣れれば、どこを見れば良いかなんとなく察しがつくようになりますが、慣れていないとなかなかそうもいかない方もいるでしょう。

ういう場合はやはり、ある程度短い時間で店内を一回り出来る中小の書店の方がいいでしょう。中書店の場合なら、小書店と比べれば「発売日に1冊も入荷しない本」は少ないですし、それなりに売り場面積があるので、その分自由度も高まります。その余裕の部分でどんな提案をするかは店ごとそれぞれで、その良し悪しによってお気に入りの本屋を決めることも出来ます。「探している本が必ずあるわけではない」が、「一回りして自分のセンサーに引っかかるものを選びたい」という需要に中書店はマッチします。

では小書店はどうでしょうか。小書店は、次のように考えると、また違った見方が出来るかもしれません。先ほど、「初版部数の少ない本ほど、小書店には発売日に入荷しない」と書きました。とすれば、これを逆から考えて、「小書店に置かれている本は、初版部数の多い作品である」、つまり「出版社が売れると見込んだ本・前評判の良い本・有名な作家の本」である可能性が高い、という風にも考えられるでしょう。
また、小書店は売り場が狭い為、「(本当は売り場に残して置きたいのだけど)売れていない本」を売り場に残しておく余裕があまりありません(これは、どの本屋でも事情は同じですが、小書店であればあるほどより切実だろう、という話です)。書店には日々膨大な量の新刊が届くので、それらを売り場に出すために、「売れていない本」を売り場から外していくしかありません。となれば、小書店の売り場に残っている本は「本当に売れている本」である可能性も高い、とも言えるでしょう。
もちろん、小書店に並んでいるすべての本が上記の条件を満たすわけではないでしょう。ただ、大書店・中書店と比べればその可能性は格段に高いと考えてもいいのではないかと思います。なので、小書店の売り場を見ることで「売れている本」を知ることが出来るかもしれない、という考え方は、書店選びの際に考慮してもいいかもしれません。

ここで書いた大書店・中書店・小書店の違いと利用の仕方は、幅広い領域を無理やり三つに分割し、かつ、あまり本を読み慣れていない人向けに僕が勝手に考えたものなので、実情にそぐわない部分もあるかと思います。あくまでも、大雑把にそんな風に捉えてみると面白いかもしれません、程度に思って下さい。






最後に。どうしても、何の情報もなく本屋に行ったり本を探したりすることは難しいという方に、ネット上で拾える情報をいくつか紹介しておこうと思います。まだまだ色々あるでしょうが、自分でも探してみてください。

本選びに使えそうなサイト
●「HONZ」 ノンフィクションの書評サイト
●「Hon-Cafe」 本の情報交換をするネット上のCafé
●「どくしょ応援団」 親子で読める本の紹介
●「All About 書籍・雑誌」 各ジャンルのプロのお薦め
●「読書メーター
 「ブクログ」 
 「ブクペ」 誰でも感想や書評が書ける本のコミュニティサイト
●「大洋社のサイト」 文庫・コミックの新刊情報
●「青空文庫」 著作権切れの古典を無料で読める




長い長い文章をお読みいただきありがとうございました。
あなたの人生に、ほんの少しでも、本の居場所を作ってあげてください。
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Comment

[7634] 参考にさせていただきます。

こんばんは。まだ覚えていてくださっていますか(汗)。

 「黒夜行」がすっかり短歌専用のブログになってしまったと勝手に退いていましたが、今日久々に立ち寄らせていただいたら、とても丁寧な読書案内が出ていて、ありがたく拝読いたしました。通りすがりさんは根っからの読書通と思っていましたが、「白夜行」に触発されて読書好きになったとは意外でした!
ただ、ブログの名前からして「白夜行」好きということは分かります(笑)。私は読書の効用など考えたことなく、ただ漠然と本を読んできましたが、「おもしろい!」だけではなく、効用まであるのは嬉しいですね。私の場合、小さい時分(幼稚園くらい)から本好きだったので、田舎の本屋さんが毎月本を配達してくれました。両親が頼んでくれたのですが、子供向けに書かれた世界文学全集とか伝記です。小学校、中学校、高校といつも何かしら本を読んでいたような気がします(笑)。本を与えておけば大人しいと思って安心していた親たちも、受験勉強そっちのけで私が本を読んでいる姿に、時々怒り爆発でした!
 効用の件ですが、私の場合は疑似体験かなぁと思っています。想像力を働かせれば、色々な人物になれますからね。しかも、その人物の内面まで知ることになります。こうして実生活では到底知ることが出来ない様々な人物と知り合いになれ、自分の世界が広がり、また深まる気がします。ただし、問題もありますよ。それは一刀両断でスパッと善悪の判断が下せなくなったことです(泣)。色々な人生があって、たくさんの価値観があって、、、と考えると、悩み迷いますよね。
 通りすがりさんが仰る「書く力」は、私の場合は絶望的です(泣)。読書ノートは自分専用ですし、こちらは読んだ後からドンドン忘れる一種の認知症予防のためです(笑)。しかし、現在22冊目が終わりそうですので、少しは自慢になるかも? ノート一冊に60冊分の粗筋と感想を書いています。PCではなく手書きというのも凄いでしょう(笑)。アナログな人ですので。。。
 記憶力の向上は、望めないですねぇ(泣)。日々忘れる一方ですので。でも若い方でしたら、恐らく読書によって記憶力が鍛えられるかもしれませんね。息子に勧めてみます。

 それから本屋さんの利用法は非常に役に立ちました。大型店、小型店と別々の利用法があるのですね。なるほど、今後参考にさせていただきます。目下収納スペースがないために、図書館利用が多いのですが、手元に置きたい本は返却後購入しています。探すのが面倒なので、ネットで注文することが多いのも何とかしないと、、、と思います。ピンポイントでその本だけしか見ないと、膨らみができませんよね。本屋さんで並んでいる本を眺めたり手に取る時間は至福の時だったのに、段々それが億劫になってしまいました(泣)。次の休日は是非地元の本屋に行ってみます。

 資格試験に挑戦されたことも、今はじめて知りました。素晴らしいですね。根が努力家なのですよ。内田樹さんの「下流志向」の真逆です。資格試験の対象が何であれ、とにかく勉強すること、というのが素敵ですね。気象予報士の試験に挫折して以来、新しいことに挑戦しようとは思っていませんが、お若い通りすがりさんにはぜひ頑張っていただかないと。。。

 ダラダラ長くなりまして、済みません。風邪のウイルスや花粉が飛び交っています。どうぞお気を付けくださいますように。

[7635]

もちろん覚えてますとも!

なかなかいいタイミングでいらっしゃいましたね。記事の日付は変えちゃってるので分からないと思うんですけど、その本屋の記事、実は昨日アップしたばっかりのもので。素早い反応でした~。しかし、あの長い文章をよく読んで下さいました。ありがとうございます!

僕はホント、「本を読むこと」に対しては若干のコンプレックスがあるんで(やっぱり、ちゃんとは読めないし、定番の作品も読んでないし、みたいな)、そういう人間視点であれこれ書いてみました。僕は、「本好きってわけではないんだけどめっちゃ大量に本を読んだ人間」っていう、ちょっと変わった立ち位置なので(笑)、まあその経験を文章にしてみましたです。

しかし、幼稚園の頃から本を読んでいるというのはさすがですね。僕は、飽きたというわけではないですけど、より優先順位の高いこと(今は勉強です)に押し出されて読書はお休み中なので。とはいえ、一つのことをあまり長続きさせられない僕にしては、読書はなかなか長続きしたもんだなぁ、と思います。

スパッと善悪の判断を下せない、ってのは凄く分かります。僕も、かなりそういう面があります。確かにこれは、本を読みまくったからかもしれませんね。「もしかしたら、こちらには想像もつかないような事情があるのかもなぁ…」って、思っちゃいますよね(笑)

書く力は、たぶん外に出す文章を書いてないだけで、ドラさんたぶん、相当凄いと思いますよ!ノート22冊分も文章を書いて、文章力が上がらないなんてこと、ありえませんです!
あと、僕が言ってる「記憶力」は、「新しいことを覚える力」というよりは、「体や頭の中を通ったものを忘れにくい」っていう感じです。意識的に思い出す、っていうのはまたある種の訓練が必要ですけど、「物事を理解しながら内側に取り込める」分、意識下に保管されてる記憶量は、たぶん凄いんじゃないかなぁ、と。本を読んでない人はたぶん、「物事を理解してから格納すること」が出来ないから、たぶん意識下にもないんです。

書店の使い方も、まあ僕はずっと同じ店で働いてるので、大分想像込みですけど、参考になったらな良かったです。まあ、どんな形であれ(図書館で借りようがネットで注文しようが)、本と関わってくれたらいいと僕は思っちゃいますね。世間の人は、そこのハードルが高いんでしょうね、きっと。「探すのが面倒」って気持ちは分かります(笑) そこを売り場の作りでどう解消できるかなぁ。

勉強は基本的に好きなので(笑)、まあ無茶したらどこまでやれるかなっていう挑戦でしたね。気象予報士って、相当難関って聞いてるんで(僕は正直、受かる自信ないですよ…)、チャレンジしたっていうことだけで素晴らしいと思います!

ドラさんもお体にお気をつけて~

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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)