黒夜行

左脇のプロフィールにある「サイト全体の索引」から読みたい記事を探して下さい。

お任せ!数学屋さん(向井湘吾)

『数学と関係がないことなんて、この世界に存在しないよ』

少年は、そう高らかに宣言する。

『数学者は探偵にだってなれる。何にだってなれるんだ』

少年は、そう力強く主張する。

『数学は、試験問題を解くためのものじゃないんだ』

少年は、そうはっきりと口にする。

『誰がやっても、答えは一緒になる。数学は、決して僕らを裏切らない』

少年は、そう優しく諭す。

季節外れの転校生は、クラスメイトへの第一声、自己紹介の場で、皆をポカンとさせた。

「将来の夢は、数学で世界を救うことです」

神之内宙、中学2年生。GW明けに転向してきたその少年は、数学が大の苦手なソフトボール部員・天野遥の隣の席にやってきた。
夏服期間中なのにホックまで掛けている暑苦しいスタイル、ウケを狙ったわけではなさそうな自己紹介、小学生だと言っても通りそうな童顔。彼は自己紹介を終えると、すぐさま本を読みだした。それから一週間、クラスメイトも彼を遠巻きにし、彼も本だけを読み続ける。その間には、一切の交流がないままだった。
一週間後、宙は動き出す。
長い棒に布を付けたような幟のようなものを自分の机に付けていたのだ。そこに書かれていたのは、

『数学屋』

という単語。
…意味が分からない。
遥は、隣の席のよしみで、何をしているのか聞いてみると、驚くべき返答が返ってくる。

「数学の力でみんなの悩みを解決する、お悩み相談所みたいなものだよ」

話が通じるとは思わなかったけど、まさかここまでとは…。数学で悩みを解決する?何を言っているのだろう、この少年は。
しかし、成り行きで相談してみた悩み事を、まさに数学を使って宙はすぐさま解決してしまった。そして遥は、今まで苦手で、考えるのも嫌だった「数学」というものをちょっと見直した。
それから、遥の協力もあって、『数学屋』は繁盛していくことになるのだが…。
というような話です。
これはなかなか面白い作品でした。特に、ラストの展開がメッチャいいですなぁ。
数学を扱った小説である「数学ガール」と対比させると、「数学ガール」が【初級者から上級者までを魅力する物語】だとすれば、本書は【苦手者を初級者に変える物語】と言えるのではないかと思う。
「数学ガール」は、レベルの低いところから高いところまで自在に行き来し、あんまり知識はないんだけどという人から、数学はかなり好きっすみたいな感じの人までごそっと取り込むことができる凄まじい小説なんだけど、もし唯一欠点があるとすれば、「数学に興味がない人には面白さが伝わりにくい」という点だろうか。もちろん、そこまで拾える物語を書けるとしたらそれは凄すぎるので、全然それは欠点ではないのだけど、敢えて挙げるとすればそうなる。その点で、「数学ガール」と本書は大きな差があると言えるだろう。本書の場合、数学に関してある程度以上知識がある人には、正直そこまで響く描写は多くはない。少なくとも、中・上級者が、数学的な知識に関して本書から得られることは特にないだろう。もちろん、本書は元々そういう層をターゲットにしていないから欠点なわけではないのだけど。本書は逆に、「数学に関心がない人」にこそ読んでもらえる可能性がある、という点だ。苦手だ、嫌いだ、生理的に受け付けない。そんな風に思っている人に、数学のちょっと違った面を感じてもらえる可能性がある。そういう作品ではないかと思います。
たぶん数学が苦手な人って、まあ苦手な理由は色々あるだろうけど、「計算が不得意」っていうのがあるんだろうと思う。
でも、有名な話だけど、世に言う「数学者」と呼ばれている人たちの中にも、計算が苦手な人はたくさんいる。僕は、数学者の伝記みたいなのを時々読むんだけど、後世に名を残している高名な数学者たちが、講演での板書で計算ミスをするだとか、大学院生との授業中に大学院生に計算ミスを指摘される、みたいな話を読んだことがある。
「計算が出来ない」=「数学ができない」という方程式は、まったく成り立たない。正直、計算なんてどうでもいいのだ。本書にも、こんな描写が出てくる。

(計算は自分の手でしないといけないと習った、と主張する遥に対して)「だって、電卓の方が素早く、正確に計算できるんだよ。わざわざ時間をかけて筆算でやらなくてもいいでしょ?」

そう。その通りなのだ。数学の数学たる本質は、計算ができるかいなか、なんていうところにはない。ちゃんと式とか数字を入力したら、電卓とかコンピュータが計算を代わりにやってくれるのだ。計算が苦手だって、数学はできる。
どんな学問でもそうだろうが、最も重要なのは「好奇心」だろう。宙もこう言っている。

(宙の言っていることが理解できなかった遥が宙に猛烈に疑問を突きつけた時に)「うん、いいね。そういう疑問、大切だよ」

数学は、自然観察に近いと僕は思う。例えば、野の花を見る。花の色が赤いやつや、根っこが異常に長いやつや、葉っぱがおかしな形をしているものを見つけることができるだろう。どうしてそうなっているのかと、好奇心のある人は考える。
数学も似たようなものだ。2・3・5・7…と続いていく素数はどんな風に分布してるんだろう?規則性はあるんだろうか?一番大きな素数っていうのは存在するだろうか?そんな風に、式や数字を観察することで、色んな疑問が湧いてくる。そうやって浮かんできた疑問を考えるのが、数学という学問だ。
そのために、時には計算をしなくちゃいけないし、時にはグラフを書かなくっちゃいけないし、時には方程式を立てなくちゃいけない。それは、自然観察をするのにルーペや虫取り網が必要なのと同じことで、道具に過ぎない。学校で習うことはすべて、道具の使い方を教わっているだけなのだ。そりゃあ、面白くない。野球部に入ったのに、延々と素振りをさせられているようなものだ。だから、数学が面白くない、って思ってしまう気持ちはわからないではないんだけど、でも素振りをするだけが数学のすべてじゃない。素振りしかさせてもらえなかった人には、野球の試合の面白さを想像することは難しいかもしれないけど、でも一回野球の試合を観に行ったら、好きになるかもしれないし、面白さを自分で発見できるようになるかもしれない。
本書はだから、【今まで素振りしかさせてもらえなかった人に野球の試合を観せる】というような立ち位置の作品だろうなと思いました。もう野球の試合を何度も観に行っている人には、野球の面白さなんか分かっとるがな、という感じになるかもしれないけど、そうじゃない人を野球好きにさせるための作品、という感じですね。
僕が考える数学の魅力は、二つある。
一つは、【答えがあるかどうかさえわからない問題を山ほど見つけることができる】ということだ。数学の世界は恐ろしく広くて深い。探検家には、地図がある。未踏地の地図はなくとも、「そこに未踏地がある」ということを教えてくれる地図はある。しかし、数学者にそれはない。数学者にとっても、どこが未踏地なのかわからないのだ。あるかどうかさえ分からない島を目指して航海に出る海洋冒険家みたいなものだ。
しかし、数学以外の学問であっても、数学ほどではないだろうとは言え、いくらでも「答えがあるのかわからない問題」を見つけることはできるだろうと思う。そこで2つ目の魅力である。これは数学にしかないと断言してもいいのではないかと僕は思う。
それは、【絶対】という言葉を使うことができる唯一の学問だ、ということだ。
数学的に証明されたことは、絶対に覆ることがない。
素数の話をする宙は、「1000桁の素数を使ったら凄いことが出来る」という話を遥にする。しかし遥は、1000桁の素数なんてあるの?と疑問を突きつける。それに対して宙は、「1000桁の素数は存在する」と断言するのだ。しれどころか、百万桁の素数だって、絶対に存在するんだ、と。
その証明は省くけど(本書で紹介されています)、これは紀元前300年ぐらいには既にギリシャで発見されていた証明だったりします。
物理では、こうはいかない。いや、物理に限らず、他のすべての学問でも、絶対なんていう断言は出来ないはずだ。物理にしても、現在「正しい」とされている理論は、「現実をよく表していること」「他にもっともらしい理論がないこと」によって「正しい」と評価されているにすぎない。だから物理の理論は、どんどん変わる。学生時代、物質の最小単位は「原子」だと習ったはずだ。しかし、既にその知識は間違っている。現在では、物質の最小単位は「クォーク」である、ということになっている。しかしこれも、あくまでも現時点で、だ。魅力的だけど荒唐無稽と称される「ひも理論」がもし万が一正しいと証明されることがあれば、物質の最小単位は「ひも」ということになるだろう。
しかし、数学では、こういうことはありえない。一度数学的に正しいと証明されたことは、絶対に正しい。覆ることはない(もちろん、証明に誤りがなければ、の話だけど)。【物質の最小単位は「絶対に」クォークだ】と主張することは出来ないけど、【素数は「絶対に」無限に存在する】と主張することはできるのだ。僕にはこれが、数学だけに存在する魅力ではないかと思っている。
さて、本書は、それなりに数学が好きで色々本を読んでいる僕個人としては、数学的に面白い部分はさほどないのだけど、「数学で日常的な問題を解決するという設定」と「宙の奇妙なキャラクター」と「物語の展開のさせ方」は結構好きです。
「数学で日常的な問題を解決する」っていう設定は、一つの作品として成立させるにはなかなか厳しいんじゃないかなと思うぐらい難しいような気がしていたんだけど、本書では巧いことやっていました。本書で扱われる悩み相談は、「練習をサボる野球部員に練習をちゃんとさせるにはどうしたらいいか」「好きな人に告白した方がいいか」など、そんなん数学で解けるの?というようなものも出てくるわけなんだけど、これがなんだかんだで巧いことやるんですよね。数学で解決するという設定と、悩み相談の中身の設定が結構絶妙なんじゃないかなと感じました。
宙のキャラクターもかなりいいです。いわゆる「理系男子(理系少年かな)」っていう感じで、相当に素っ頓狂です。数学に関する知識は抜群なんだけど、常識が著しく欠如している。野球とソフトボールの違いが分からなかったり、栽培されているトウモロコシを見てもなんていう植物なのかわからなかったりする。そもそも、しょっぱなの自己紹介で「数学で世界を救う」とか言ったらどう思われちゃうだろうか、みたいな発想もないわけだ。まさに変人である。しかし羨ましいのは、「本を読みながら、授業の内容もすべて頭に入る」という点。これはマジで羨ましいと思った。
あと、物語の展開。これがなかなか良いです。冒頭の方は、変人がクラスメイトと交流がなく、でもじわじわとその才能が認められて…的なよくある展開なんだけど、ラストに到る流れはかなり好きです。そして、その間にきちんと数学が介在しているというのが素敵すぎる!第五章に書かれた、数学(算数?)の授業で絶対に一度は見かけたことがある数式。あれが、あんなに切ないなんて!っていうか、数式を見て「切ない」って思うなんて!さらに!その数式に対抗するように書かれたもう一つの数式。なんて素晴らしいんだ!なるほどなぁ、あそこであれを出せるセンスは見事だと思いましたですよ。もしかしたら、このラストに到る展開の過程は、数学好きじゃないとなかなか伝わらないのかもなぁ。いや、ホント、数式が切ないんだよ!
数学のことが苦手だって遥は、やがてこんなことを言うようになる。

『ちゃんと生活に役立ててあげないと、数学がかわいそうだもんね』

別に、どんな学問も、実用性がなければならない、なんてことはないだろう。でも、実用性を持っていることが一つのフックになり得るなら、そこから数学というものに興味を持ってもらえる可能性があるなら、数学の実用的な部分がクロースアップされてもいいと思う。
宙はガウスについて語る。14歳で素数定理を発見したと言われるガウスが、天才的なひらめきだけでそれを見つけたわけではなくて、素数をひたすら計算し続けるという地道な積み重ねがあってこそだったんだと言った後で、宙はこんな風に言う。

『一番大切なのは才能なんかじゃない。諦めずに、腰を据えて考え続ける。それができるかどうかなんだ』

そして宙自身は、「リーマン予想」という聖杯を追って、日々研鑽を積んでいく。「フェルマーの最終定理」も「ポアンカレ予想」も、「ABC予想(検証中)」も陥落した今となっては、世間的な認知度のある数学の難問は「リーマン予想」と「ゴールドバッハ予想」ぐらいではないかと思う。150年間あまねく数学者の挑戦をはねのけてきた「リーマン予想」。素数という、神秘的でありながら乱雑でもある世界に、一筋の秩序をもたらすことになるその予想。僕が生きている間に解かれるといいなぁ。
僕はかつて、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」という文庫のPOPに、「数学が苦手だ、というだけの理由でこの作品を読まないのは、あまりにももったいなさすぎる」と書いた。「フェルマーの最終定理」は文系の人でも読めるが、まったく難しくないわけではない。本書は、さらにその手前に位置する、苦手者を初級者に変える、数学に関心をもってもらうステップとなりえる作品ではないかと思います。是非読んでみてください。

向井湘吾「お任せ!数学屋さん」


関連記事
スポンサーサイト

Comment

[4937]

こんばんは。
今日、この本を読み終えました。
「数学で世界を救う」という意気込みがステキですね。それに、宙の変人ぶり(自分で自覚がない点もさらにおもしろいです)には、凡人の私も安心させられます(笑)。でも、彼のステキなところは、そういう常識的な知識に欠ける点を、きちんと補おうと努力した点です。最後の場面で、ソフトボールやとうもろこしの本を借りていたことが分かりますよね。

台形の土地を2分割する方法など、まさに数学の実用化ですが、恋愛不等式にはちょっと度肝を抜かれました。恋愛感情まで数式化するのか、またできるのかと。でも読み進めていくうちに、宙の胸の内の切なさが伝わってくるようでした。最後の手紙の数式(y=x)は良かったですね。こんなラブレターをもらったら、もう数学なんて嫌い!とは言っていられませんよね(笑)。

遥を数学嫌いから救い上げたのも宙の力ですし、何よりもまず数学に興味を向けるようにさせた(高校生になってからの一コマが紹介されていましたね)のも宙です。人を好きになる力って大きいなぁ、とつくづく思いました。

ポプラ社の受賞作品って、ほのぼの系の恋愛小説という感じが多いですが、この作品も流れ的にはまさしくそうですね。ただ素材(と言っていいのかどうか迷います)が極めて異色でした。数学が好きか嫌いかを超えて、楽しんで読める作品です。ガウスは数奇な生涯だったようですが、彼を取り込んだ作品など向井さんでしたら書けそうですね。次作が楽しみな作家です。

そういえば、気象予報士の試験も電卓使用可になってくれると、私としては非常に助かります(泣)。筆算でやっと計算が終わり、指数(10の何乗か、マイナスの時が多いですが)で表すときに間違えることが多々あります。困るというより、そもそもそれくらいで躓く人は予報士試験には向かないのかなぁとも思います(笑)。

[4992]

こんにちはです。

この本、読まれましたか~。ライトだけど、全体的に割とうまく仕上がっていて、良いですよね。

本当に、宙のキャラがいいですよね!僕はホントに変人が好きなので、ああいう人間になりたいなぁとさえ思います(笑) そうそう、普通の人の気持も理解しようとしている、というところがまた見事ですよね。それが最後の恋愛不等式にも繋がっていて、良かったなと思います。

まあ実際なんでもかんでも数学で解決できるわけではないだろうけど、そう信じる宙のあり方は素敵だし、実際にゲーム理論を使って野球部のサボりをなくすなんて話は、よく考えたなぁと思いました。y=xの式は、素晴らしかったですね!数式を見て泣けるってのは、ホント凄いなと思いました。

著者は、数学オリンピックでいい成績を収めるぐらいとんでもなく数学が出来る人なんで、数学を扱った作品はバリバリ書いてほしいですよね。数学を小説にしたものだと、「浜村渚の計算ノート」もなかなか良いですよ~(ドラさんがどの本にコメントくれたか忘れちゃってるから、もう読んでるかもですが)

宙が電卓については言ってましたね。別に機械に頼るところは頼ればいいんだ、って。ホント僕もそう思います。正確に計算をしてくれる機械があるのに、筆算でやらないといけない理由なんてないですよね。まあある程度の計算力は必要なのかもしれませんが。めげずに頑張ってください!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://blacknightgo.blog.fc2.com/tb.php/2502-905fed81

 | ホーム | 

プロフィール

通りすがり

Author:通りすがり
災害エバノ(災害時に役立ちそうな情報をまとめたサイト)

サイト全体の索引
--------------------------
著者名で記事を分けています

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行~わ行

乃木坂46関係の記事をまとめました
(「Nogizaka Journal」様に記事を掲載させていただいています)

本の感想以外の文章の索引(映画の感想もここにあります)

この本は、こんな人に読んで欲しい!!part1
この本は、こんな人に読んで欲しい!!part2

BL作品の感想をまとめました

管理人自身が選ぶ良記事リスト

アクセス数ランキングトップ50

TOEICの勉強を一切せずに、7ヶ月で485点から710点に上げた勉強法

一年間の勉強で、宅建・簿記2級を含む8つの資格に合格する勉強法

国語の授業が嫌いで仕方なかった僕が考える、「本の読み方・本屋の使い方」

2014の短歌まとめ



------------------------

本をたくさん読みます。
映画もたまに見ます。
短歌をやってた時期もあります。
資格を取りまくったこともあります。
英語を勉強してます。













下のバナーをクリックしていただけると、ブログのランキングが上がるっぽいです。気が向いた方、ご協力お願いします。
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

アフィリエイトです

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
11位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
9位
アクセスランキングを見る>>

アフィリエイトです

サイト内検索 作家名・作品名等を入れてみてくださいな

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

カウンター

2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)