黒夜行

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マネー・ボール(マイケル・ルイス)

内容に入ろうと思います。
とその前に。僕の感想の書き方としてはかなり珍しいですが、ここで読後の感想を先に書いておこうと思います。
メチャクチャ面白かったぞ!こんな面白い本は久しぶりに読んだかもしれない!この本は絶対売るぞ!
というわけで内容に入ろうと思います。
本書は、アメリカのメジャーリーグの話だ。しかし、野球の話かぁ興味ないなぁ、と思わないでもらいたい。本書は確かに野球の本だが、野球の本というだけの作品ではないのだ。
アスレチックという貧乏球団がある。選手全員の年俸はヤンキースの三分の一だ。しかし成績はほぼ同じ。何故アスレチックはそんなことが出来るのか。本書ではそれを解き明かしている。
本書の前半で主に描かれるのは二人の人物だ。一人は、アスレチックのゼネラルマネージャーであるビリー・ビーン。そしてもう一人は、無名(だった)一野球ファンであるビル・ジェイムズである。
ビーンはかつて、メジャーリーガーだった。スカウトたちから、『こいつはメジャーリーガーの中でも最高の選手になるだろう』と、誰もかれもビーンを絶賛する、そんな特別な選手だった。あらゆる点でずば抜けていて、恐ろしく評判になった。
しかし、結局ビーンは、選手としては成功できなかった。そして失意を抱えつつ、球団のフロントへと移ることにしたのだ。
そのビーンは、旧態依然とした慣習や伝統に縛られているメジャーリーグの世界に、新風を吹き込むことになった。それまでメジャーリーグの世界では、スカウトたちが見て良さそうだと判断した選手を獲る、それが当たり前だった。足が早い、スタイルがいい、そういう『メジャーリーグのスカウトはこういう部分を見て判断するべきだ』という過去の慣習に則って選手の選別が行われていた。
しかしビーンは、そのやり方に疑問を持った。そのきっかけとなったのがビル・ジェイムズという一野球ファンの存在なのだけど、まずビーンが何をしたのかを書こう。
ビーンは、それまで重要だとされていたあらゆるデータを無視し、データを独自に分析し始めた。そして、チームの勝利に最も重要なデータは『出塁率』である、と結論した。当時ビーン以外に、この『出塁率』に注目していた野球人はいなかった(後で書くけど、野球ファンの中にはたくさんいた)。
ビーンは、『出塁率』というデータに着目して、有望な新人を獲っていった。しかしそういう新人は、旧来のスカウト達が『即座に切り捨てる』レベルの選手ばかりだったのだ。当然ビーンは、古参のスカウトたちと対立した。しかしビーンは自身のやり方を貫き、アスレチックを生まれ変わらせてしまった。
さてもう一方の主人公であるジェイムズは、食品工場で夜間警備員をしていた男で、自費出版で「野球抄」という本を出版していたただの野球ファンだった。
ジェイムズは、野球のデータをあちこちから集めてきて、そのデータを分析してみることにした。すると、旧来重要だと思われていたデータに実は意味がなかったり、あるいは思わぬデータが関連してくるということを発見することになった。ジェイムズはそうして発見した知見を本にまとめ自費出版で出していたのだ。
初めはほとんど注目されなかった。しかし次第に、野球ファンの間ではジェイムズの存在は広く知れ渡るようになっていく。ジェイムズのように独自にデータを分析する者が現れ、さらに、野球のデータを専門に分析する会社まで設立されることになった。
しかし一方で、ジェイムズの存在は野球人の間では一顧だにされなかった。メジャーリーグの世界は閉じていて、野球ファンの間でどれだけジェイムズの存在が知られるようになろうとも、野球人はジェイムズのことを黙殺し続けたのだ。
しかしそんなジェイムズに着目したのがビーンだった。ビーンは、データを客観的に分析するというジェイムズのやり方に衝撃を受け、ジェイムズのやり方を踏襲しつつ、独自のデータ分析のやり方を開発していくことになる。
そうやってアスレチックというチームは、誰も注目しないような選手を安く獲る、バントや盗塁はさせない、ピッチャーに多く球を投げさせ疲弊させたり四球で塁に出るバッターは賞賛されるという、実に変わったチームになっていく。
本書の後半は、アスレチックに所属する様々な選手の話になっていく。ビーンが見出した選手が、それまでどれだけ不遇の扱いを受け、アスレチックに来てどれだけ変わったのか、あるいは、選手たちがビーンのやり方をどう感じているのか。また、前半では新人を獲るドラフトの話がよく出てくるけど、後半ではシーズン中に行う他球団とのトレードの話が結構メインで出てきます。
ざっと内容を書くとそんな感じです。
これはメチャクチャ面白かったです、ホントに。僕は正直、野球にはほとんど興味がないんです。日本人の選手もイチローとか野茂とかそういう有名な選手しか知らないし、メジャーリーグなんて言ったら余計に興味がない。野球のルールは一応知ってるけど、戦術とかテクニックとか、そういう突っ込んだ部分まで分かるわけではない。
そんな僕でもこの本はメチャクチャ面白く読めました。
前半では、スカウト達とビーンの考え方の違いが本当によく描かれていて面白い。本書には、データ分析の手腕を買われたハーバード卒のポールという秀才が出てくるんだけど、ビーンとポールは、選手がこれからどうなりそうかという主観的な評価よりも、現実にどんな成績を残したのかが重要だ、と考える。野球の知識のない僕でも(僕だから?)それは正しいように思える。
しかし伝統を守りたがるスカウトたちは、新人はあくまで『心の眼』で見るべきだ、と考えている。その将来性を見抜くのがスカウトの役割なのだ、と。
この新旧の対決は、ビーンとスカウト達のやり取りを見ても伝わってくる。

スカウト「たしかに、スイングに少し問題がある。フォームの改造が必要だろう。でも、打てる」
ビーン「プロ野球は、選手を改造する場所じゃないんだ」

スカウト「この選手はいいからだをしている。今回のドラフトで最高の肉体の持ち主だろう」
ビーン「われわれはジーンズを売ってるわけではない」

スカウト「ブラウンは太りすぎだ。大学では記録的な活躍だが、でぶには変りない」
ポール「SECリーグの史上初めて、300安打と200四球を記録しています」

また前半で、ジェイムズの話を中心に(アルダーソンという、ビーンの先駆者的な人間の話も出てくる)、野球のデータをどう分析しどう判断するか、という話が結構出てくるんだけど、これもまあ面白い。例えば『出塁率』についてはこんな風に書かれている。

『(もっとも重要な数字はアウト数だという話の後で)スリーアウトになってしまえばもう何も怒らない。したがって、アウト数を増やす可能性が高い攻撃はどれも、賢明ではない。逆に、その可能性が低い攻撃ほどよい。
ここで、出塁率というものに注目してほしい。出塁率とは、簡単に言えば、打者がアウトにならない確率である。よって、データのなかで最も重視すべき数字は出塁率であることがわかる。出塁率は、その打者がイニング終了を引き寄せない可能性を表している』

確かにその通りだと思いました。野球の超ド素人の僕が、合理的だなぁ、と感じる判断です。しかしそれを、野球のプロは一顧だにしない。不思議だなぁ、と思いました。
また本書には、野球にある『エラー』という記録がどれほどおかしいかというこんな文章がある。

『…バスケットボールのスコアラーもたしかにエラーを記録するが、このエラーは、敵にボールが渡ったことを表しており、客観的な事実の記録である。…。ところが野球のエラーは、実際には行われなかったプレーをスコアラーが思い浮かべて比較し、判断を下す。まったく異例な「参考意見の記録」なのである。』

またジェイムズが作り上げた、球団の年間の得点数を導きだす公式なんかも載っている。ホントかよ、と思うけど、実際にこの公式は相当正確らしいです。
他にも、データをどう採取し、そのデータをどう分析するのか、という話がもの凄く載っていて、これは間違いなく野球以外の分野でも相当に活かせるのではないか、と感じました。
僕は書店員なので、本書を読んでどうしてもこう感じてしまった。メジャーリーグにおいて最も重要なデータは『出塁率』だ。じゃあ、本を売るのに際して、最も重要なデータは一体なんだろうか?と。
本を売るというのは、想像以上に難しい。書店の現場で、文庫・新書の担当を長いことやってきた僕の実感では、『何が売れるんだかさっぱりわからん』というのが正直なところです。
もちろん、知名度の高い作家の作品・映画化される作品、そういう作品がよく売れるというのはいい。特には外れる場合もあるけど、大抵そういう作品は予想した通りに(あるいは予想を超えてたくさんということもあるけど)売れてくれる。
しかし本というのは、むしろそうでないものばかりだ。どう判断していいのか分からない、売れるんだか売れないんだかさっぱりわからない、そんなものばかりです。
書店員は、それぞれのやり方でこの問題に対処する。絶対に売れる、というものばかり売り場に並べ、売れるかどうかわからないものには見向きもしない人もいるだろうし、逆に僕みたいに、売れるかどうかわからないけどいっちょやってみるか、というような人もいる。売れるかもしれない、売れないかもしれない、という判断は本当に個々の書店員の判断次第で、時にはたった一人の書店員の販売行動が全体に大きな影響を及ぼすこともある。
一方で、大量に宣伝した作品やテレビで紹介された作品であっても、売れないものは売れない。少なくとも書店員には、『こういう作品は絶対に売れるはず!』というような、信頼すべき指標はデータは見えてこないし、もちろんそれは出版社の人であっても知らないだろう。
でも本書を読んで、本を売るということについても、野球における『出塁率』のようなデータがあるに違いない、と思うようになった。
出版・書店業界も、実に古い体質を引きずっている。どうしてそんなことがまかり通っているのかよく理解出来ないような様々な『慣習』に溢れている。しかも排他的だ。そういう意味で出版・書店業界も、古くかつ排他的なメジャーリーグの世界と似ていると思う。
さて、本を売ることにおける『出塁率』に該当するデータを見つけるには、一体どうしたらいいだろうか。しかしこれは、相当に難しいだろうと思う。
そこで僕は、かつて読んだ「なぜこの店で買ってしまうのか」という本を連想した。
この作品は、ショッピングに科学を持ち込んだ先駆者による作品だ。
アメリカで、ショッピングを科学する会社を立ち上げた著者は、こんな風にデータを収集している。自社の社員をあるスーパーに張り付かせ、そこである一人の客にターゲットを絞る。その客が店内に入った時点から記録を開始し、どこで何秒立ち止まったか、何を手に取って見たか、そういう些末としか思えないようなデータをすべて記録するということを永遠やり続けたのだ。
それによって判明した事柄を販売している会社なのだけど、恐らくそれぐらいのレベルで情報を収集しないと『出塁率』に当たるデータを探すことは不可能なのだろうと思う。どの本を手に取り、裏表紙だけ確認したのかあるいは初めの数ページ読んでみたのか、すぐに棚に向かったのか平台をぐるっと一回りしたのか、POPの文章をどれぐらい読んでいるのかなどなど、そういう細かな事柄をひたすら記録し続ければ『出塁率』に該当するデータを得られるのではないかと思う。
しかし、それは現実的には不可能だ。『お客さんがどんな風に売り場を見ているのか意識する』というのはもちろん当然やらなくてはいけないけど、でもそのすべてを精密に記録するというのは恐らく出来ないだろう。
でも、本書を読んで、そのデータを掴んだ人間は独り勝ち出来るのかもしれない、とも思う。マジで誰か計画して実行してみてくれないかなぁ。結果は教えてくれなくてもいいから。
書店員はやはりこれからも、『根拠はないけど、これはなんとなく売れそう』というような、酷く曖昧な判断基準で選書をするしかないだろう。もちろん、いやちゃんと根拠があってやっている、という人もいるだろう。店の客層を掴んで、これまでどんな本がどう売れたのかきちんと頭に入れていて、そういうところからきちんと判断しているという人もいると思う。でも、それでももちろん失敗はあるだろうし、もっと重要なことは『成功したかもしれない書目を見過ごしている可能性』は絶対にあると思うのですね。
僕は、他の書店が売っていない本を見付け出してきて売るのが好きでよくやるんだけど、時にはビーンのような感覚になることがある。つまり、『この本、ちゃんとやれば売れるのに、どうして誰も売ろうとしないんだろう』という感覚です。僕はみんなが、新刊や話題作の確保に苦しんでいる時に(もちろん、新刊や話題作もちゃんと売り場に置いてますが)、誰も注目していないような既刊を見付け出してきて、在庫を確保する苦労もせずにたくさん売るということをずっとやってきました。そういう意味で僕は、多少は業界の慣習からはみ出すことが出来ているんだろうな、という気はします。もちろんそれでも、『出塁率』に当たるデータが分かっているわけではないし、なんとなく売れそう以上の判断は出来ないし、失敗だってたくさんあります。
あと僕がよく思うのは、書店での多面展開は本当に効率的な手法なのだろうか、ということです。僕の感触では、『本をたくさん売るには多面展開にするしかない』というような慣習(認識)があるような気がします。もちろん、売り場がメチャンコ広い書店とか、あるいは多面展開が店に合っている書店とかもあるだろうから、全部おかしいなんていうつもりはないんだけど、でも、その多面展開は本当に必要なのか、という自問は必要ではないかと思うんですね。
例えば僕の考えでは、『12面展開で3ヶ月で500冊売る』(12×3=36)というのと、『1面展開で3年(36ヶ月)で500冊売る』(1×36=36)というのは同じだと思うんですね。で僕は『1面展開で3年(36ヶ月)で500冊売る』に近いことを実際にやったことがあります。確かに3ヶ月で500冊売れたら凄いけど、特に売り急ぐ必要のない本をわざわざ多面展開にする必要があるのかどうか、僕にはどうしても疑問だったりするのです。多面展開にしないと目立たない、ということなのかもしれないけど、それを補う方法は考えればいくらでもあるんじゃないか、という気はします。
あちこち話題が飛びますが、本書を読んで僕は、羽生善治が将棋の世界を一変させてしまったことを想像しました。実際、ビーンの手法は、メジャーリーグ全体を変えるまでには至っていません。アメリカで本書が出版された時、ビーンは何故かもの凄い批判にさらされたようで、未だにアンチビーンという人間は多いようです。しかし、将棋は終盤で決まるから序盤はそんなに研究しなくてもいい、という風潮のあった棋界に、序盤の研究も重視して臨んだ羽生善治が結果的に将棋の世界をすっかり様変わりさせてしまったように、ビーンのこの手法は、最終的にメジャーリーグの世界を一変させてしまうのではないか、という感じがしました。なんかもっと色々書きたいことがあったんですけど、うまくまとめることが出来なくて残念です。でもこの本は、野球に興味がある人だけではなく、もっと幅広い人に読んで欲しいです。実際、野球本として売るのが一番楽だろうし(でもほどほどにしか売れないでしょう)、ビジネス本として売るっていうのもちょっとまだ狭いなという感じがします。どう見ても野球の本でしかないんで、野球に興味のない人にも手に取ってもらえるようにちょっと色々考えようと思います。この本は売ります。正直、ここまで面白いノンフィクションは久々に読んだかもしれません。是非是非読んでみてください。

マイケル・ルイス「マネー・ボール」




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2013年の個人的ベストです。

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10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
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19位 奥泉光「黄色い水着の謎
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小説・新書以外

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3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
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11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
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16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
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コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
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2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
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4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
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9位 山本弘「詩羽のいる街
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18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
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1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
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小説以外

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3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
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10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
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