黒夜行

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ダウン・ツ・ヘヴン(森博嗣)

地上は汚い。
美しいものなど淘汰され、
腐ったものだけでできている。
きっと、
汚いものは、
重たいのだろう。
綺麗なものは、
空にしか、
残ることはできない。
地上は汚い。
でも、
その地上に足をつけなければ、
僕たちは生きることはできない。
例えどんなに優秀なパイロットでも、
空の上で寝るわけにはいかないし、
時にはシャワーだって浴びたいものだ。
汚いものに囲まれて、
その中で必死に自分を確保しながら、
一瞬の空を追う。
その素晴らしい一瞬のために、
腐ったものを飲み込む。
それが、
生きている、ということ。
空を飛ぶ、という意味は、
飛んでいる人間と、
飛ばない人間では、
まるで違う。
戦う、という意味も、
戦っている人間と、
戦っていない人間とでは、
まったく違う。
生きているということ。
その意味だって、
生きている人間と、
生きていない人間とでは、
全然違う。
「ダウン・ツ・ヘヴン」
「Down to Heaven」
死ぬことを意識できる者だけが、
生きている。
死ぬことが全てだ、とわかっている者だけが、
死んでいない。
天国はいつだって、
僕たちのいる、
ほんの少し上にある。
それは、
地上にいたって、
空にいたって、
同じこと。
その、ほんの僅かな距離を、
いつも意識し、
触れようと手を伸ばす。
生きるって、
きっとそういうこと。
墜ちていく先が、
天国なのではない。
天国だと、
意識した場所に墜ちていくこと。
死ぬって、
そういうこと。
そんな人生が、
静かに描かれている。
内容に入ろうと思う。
僕は、戦闘中に被弾した。相手の力量と、僕自身の僅かな油断が招いたミスだった。地上に戻った僕はそのまま入院させられることになった。飛べないことへの不満はあったが、ある意味命令であり、仕方なく従った。
その病院で、一人の少年と出会う。函南と名乗る少年は、どうも記憶が不確かなようだ。かつて戦闘機乗りだった気がするようだが、定かではない。函南は僕に、自分の見る夢の話をした。
僕はその後、立場が大幅に変わっていく。記者の前に連れ出されるほど、どうやら自分には人気があるようだ。よくわからないが、会社にとって自分が重要な存在になってきているようだ。問題は、戦闘業務から遠ざかっているということ。空を飛べない不満と、広告塔にされているという状況自体に、僕は少し安定を欠いている。
講習のために、お遊戯のような飛行をするような生活m終わり、また別の場所へと移動になる。そこで言い渡された新たな指令。命を賭してもいい、そう思えることだったはずなのに…
汚れた地上の世界をうまく消化できずに、それでも、飛ぶために、また戦うために生きるしかない僕の、成長の物語。
僕のおかれた状況は、確かに不合理だと思う。切に望み、馴染もうと努力した状況から、努力すればするほど引き離されていく。生きていくことにつきまとう様々な不愉快さを、努力と栄誉と共に引き連れてしまっている。
生き方に責任が伴うかどうかはわからないけど、少なくとも、生きていることは全てから自由だと思う。生きるために最適な生き方を選択しなければいけないのだから、生き方だって自由であってほしい。
でも、やはりそうはうまくはいかない。生き方をどんどん押し付けられる格好になった僕は、なんとか処理しようと努力する。汚いものを飲み込む努力を続ける。
確かに、そうしたことは、どの世界でも必要だろう。でも、飛行機に乗りさえすれば誰よりも高くいられるのに、地上では、みんな同じ高さにいるのに、人には上下がある。地上で人を見下ろすには、偉くならなければならない。そんなの、不合理だと思う。
だから、悲しい。このシリーズは、どこまでも悲しい。それは、戦闘で人が死ぬからとか、キルドレという存在そのものとか、そういう悲しさでは決してない。生きている、ということに付きまとう悲しさを全部集めて凝縮したような、そんな悲しさだ。
自分よりも、ほんの少し上にある天国に、どうにかして墜ちていく。それを望んだ飛行機乗りの、悲しい生き方が描かれているように、僕には思えます。
やっぱりいい作品です。森博嗣の様々なシリーズの中でかなり好きな三つの内の一つになりました。S&Mシリーズ・四季シリーズ、そして本シリーズです。是非、読んで欲しいと思います。
それではいつものを。

(前略)
そもそも、人間って、空から墜ちてきたのかもしれない。
それが生まれるということ。
墜ちるのが恐いのは、もう生まれたくないって、思うから?
それじゃあ、死んだら、上がっていく?
どこへ?
(後略)

(前略)空に上がれば、靴の紐なんて無関係だろうけれど、でも、結び直すことは難しい。これが、地上にいる、ということのシンボルだろう。毎朝ベッドから出るたびに、僕は地上にいる、という確認をする。何度も、この紐を結んだ。この紐を結んでから、地上を離れる。
(後略)

(前略)
「武装さえすべて外せば、とんでもなく軽い飛行機になる。ボディを全部プラスティックにするよりも、ずっと軽くなるんじゃないかな」
「だけど、何のために飛ぶのかってことになるよね」
「そうそう」笹倉は顔を歪ませる。「そこんとこは、まあ、人間と同じだ」
「え、どうして?」
「仕事をしないでぶらぶらしていられるなら、誰だって、シンプルで善良な人生が送れるってこと」
(後略)

(前略)
あの鳥だって、誰の役にも立ってない。空を飛ぶってことは、そもそもそういうことでしかないのだ。
自由って、役に立たないものだ。
(後略)

(前略)能力をすべて人に教えるなんて、そんなぎりぎりのことはしたくない。それを学んだのも学校だった。そう、周囲のみんなは、自分の能力をより大きく見せようとやっきになっていた。いつも背伸びをして、こんなに自分は凄いのだ、とアピールしようとする。先生に認められて、良い内申を取りたかったのだろう。それはつまり、周囲のみんなが味方だと信じている証拠だ。僕は、幸いにもそんなお人好しではなかった。周囲の連中には、わざと手抜きをして、無能な自分を見せるようにしていた。そうでなければ、いざというときに困るだろう。違うか?
(後略)

(前略)一度生まれてしまったら、人間だって乗り換えることはできないのだから。
(後略)

(前略)
「撃つ瞬間はどこを見ていますか?」
「次の敵」
(後略)

(前略)
「予感です」そう答えたけれど、それは二番目に思いついた言葉だった。本当のところは、「諦め」だと思える。
(後略)

(前略)
死ぬことなど、なんでもない。
死ぬために、生きているのだ。
(後略)

(前略)
死んでいる者たちは、綺麗に死ぬことができないからだ。
(後略)

(前略)言葉をどんなに尽くしても、絶対に本当のところは伝わらないだろう。なにしろ、理解よりもまえに、嫌悪や懐疑、あるいは同情が入り交じる。そういった余計な感情が理解を妨げるのだ。あるところまで話すと、もう言葉の意味を受け入れてもらえなくなる。そうにきまっている。いつもそうなのだ。
(後略)

(前略)
もしかしたら、そちらが上かもしれないな。
僕の上に、地球が浮かんでいるんだ。
(後略)

(前略)
「いい?悔しかったら、人より高いところへ上がるしかないのよ。見下してやるしかないのよ。雲の上まで行ったことがあるのなら、わかるでしょう?」
(後略)

(前略)
誰のための涙でもない。彼女は自分のために涙を浮かべたのだ。それだけが、本当の涙だ。
(後略)

森博嗣「ダウン・ツ・ヘヴン」



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Comment

[424]

やっと読み終わった~!
「僕」、の魅力ぜんかいやね。3作目でやっと人間らしさがみえてきた。この「僕」は今までになく生き生きとしていた。待ち焦がれていたティーチャ―との戦闘、素晴らしく素敵な文章でした。飛行機に詳しくない人には見えない・・・森博嗣ってすごい人だね。
しかし、やっぱティーチャーは最高。カッコいい!彼はキルドレではない。大人だ。だが私は笹倉がスキだったりする。「僕」と笹倉のコンビが一番スキ。きっと笹倉がいるから「僕」は飛べるんだね。続きが楽しみです☆

[425]

なんでタイガなのかはわかりませんが、まあようやくといったとこですかね。
全5作のシリーズみたいだから、まあ俺ももちろん楽しみにしておりますよ。
森博嗣は、飛行機の操縦はしたことないけど、飛行機には結構詳しいらしいよ。模型とか作る過程で知識を得るらしい。まあ、想像だけで、あそこまで操縦シーンを描けるのは、確かにすごい。
これからどうなるかわからんけど、とにかくティーチャーも僕も笹倉も、とにかく気になるところでな。

[426]

味方なんていらない
一人になっても戦える
仲間なんて欲しくない
一人で戦える奴だけが空に上がってくるんだ。
Down to Heaven
どんな誉め言葉も意味が無い。
この作品の前には言葉など無意味。
ただその圧倒的な存在感に呑まれるだけ。
なんて綺麗で、端整で、美しいのだろう。
文字どうりの傑作。
p.s.
文庫版の画像が出ていないですね。
それとこれは提案なのですがこのシリーズだけの感想を別枠にしたらどうでしょうか?
トップページから感想が読めるように。
森博嗣からたどってくる人は少ないと思うので。
余計なお世話でしたね。失礼しました。

[427]

ホント傑作ですよね。小説というより、詩に近いですからね。こんな小説は、他ではなかなかないです。
画像は、その感想を書いた時点で存在する版型で、文庫>新書>ハードカバーの優先順位で載せるんですよ。後から出てくるものをいちいち変えていくのは、まあ不可能ですからね。
あとトップページからってのも、あんまり多すぎるとなぁ、と思うんですよね。今は「私を見て~」があるけど、それ以外にもやっちゃうと、トップページから辿れるようにしたい作品は結構あるわけで。判断基準が難しいのです。

[428]

なるほど、後から画像は付けられないのですね。
>>トップページから辿れるようにしたい作品は結構あるわけで。
そりゃそうですよね。差し出がましい真似をしてすいません。
私もいつか感想ブログを作るつもりなのでその時に自分でします。
その作品が知りたいですね。合格したら貸してください。(笑)
ところで、スガさんの住んでいるアパートって空き部屋あったりしますか?
もし落ちたら、もう家出してバイトして生きることにしようかと考えているので。(笑)

[429]

いや、後からでも画像はつけられるんだけど、単にめんどくさいだけですね。基本的に、最強のめんどくさがり屋なんで。
感想ブログは、頑張ってくださいね。僕も、まあなんでここまで続いているかわからないですけど、何にしても、続けることが大事ですからね。トップページから辿れるようにしたい作品は、まあそんなこと言ったらありすぎるわけで、まあただ僕のオススメの本というだけの話ですね。
空き部屋かぁ。あるのかなぁ。俺が入った時は、最後の一部屋だって言われたけど、それから移り変わりがあったのかはわからんわ。でも、何にしても、俺の住んでるところは、あんまり住むのに適しているとは言いがたいので、お勧めはしませんね。まあまあ、落ちたときのことなんか考えてもね、しょうがないし。でもあれだね、大学行ってやりたいことがないなら、まあフリーターもありよ。やりたいことあるなら、絶対なんとしても行った方がいいけど。

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