黒夜行

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ツナグ(辻村深月)

内容に入ろうと思います。
本書は5編の短編が収録された連作短編集です。
まず全体的な設定から。
本書には、使者(ツナグ)という存在が出てくる。使者は、死者と生者を引き合わせる役目を持つ者だ。生者は一度誰か死者に会ってしまうと二度と死者には会えないし、死者の側も同じく、一度生者に会ってしまうと二度と生者には会えない。その仲介をするのが、使者だ。
使者は都市伝説のように、噂レベルの情報として存在している。その噂を信じ、必死になって情報を集めれば、ようやく辿り着くことが出来る。
本書はそんな、死者に会いたいと願う人々の話です。

「アイドルの心得」
平瀬愛美は、大人しくて友人もそこまでいないOLだ。周囲の人から、楽しいことがなさそう、と言われてしまうような地味な女性。会社と家を往復するだけの毎日を、淡々とやり過ごしているような人生だ。
そんな彼女にとって支えになっていたのが、アイドルの水城サヲリだ。歯に衣着せぬ物言いで人気を得た元売れっ子キャバ嬢の彼女は、唐突に急逝した。自殺説や薬物依存症説など様々に話は出たが、愛美に限らず多くの人が彼女の死を哀しんだ。
愛美は、既に誰かが彼女に会ってしまっていて、もう自分が会うことは出来ないだろう、と思いつつも、噂を信じて使者の存在にたどり着いた…。

「長男の心得」
畠田靖彦は、本家の生業である工務店を継いだ長男である。昔気質の家風に育てられた靖彦は、次男の久仁彦とはまったく違う育てられ方をされた。靖彦にとっては、本家の長男であるという自覚が強すぎるほどにあった。それで周囲から疎まれることも多いのだが、靖彦は気にしなかった。
靖彦は、死んだ母親に会おうとしていた。使者の存在はその母親から聞いた。昔自分も会いに行ったことがあるのだ、と。半信半疑、というか正直まったく信じていなかったが、売ろうと思っている土地の権利証が見つからず、在処を聞こうと思い、使者に連絡を取った…。

「親友の心得」
嵐美砂は、自分に親友が出来るとは思っていなかった。常に自分が一番じゃなきゃ気が済まないという性格を自覚していたし、そういう自分がうまく付き合える相手はいないだろうと思っていた。
御園奈津は、嵐を立てる子だった。嵐を褒めて羨ましがって、そうやってお互いにいい関係でいられた。二人共漫画とかBLとかに詳しいオタクだけど、ファッションやコスメの知識にも精通していて、二人でハイブリッドオタクだよね、なんていっていた。御園の家では漫画が禁止されているらしいけど、とてもそんな風には思えないほど、嵐より知識があった。
演劇部だった二人は、あることをきっかけに気まずい関係になってしまう。そんな時期に嵐の心に忍び寄ったほんの僅かな出来心が、御園を死に追いやってしまったのかもしれない…。

「待ち人の心得」
土谷功一は、7年前に旅行に行くと言って出かけていった日向ヒカリを、たぶん今も待っているのだった。
9年前、前を歩いていた女性が風に煽られて転び怪我をしたことがきっかけだった。自分の好みではないはずのギャルメイクのその女性は、お礼にと誘った食事でお金が足りなくて会計が出来なかったり、ポップコーンとコーラ付きの映画に感動したりと、土谷にとって新鮮な反応をしてくれる女の子で、どんどんと惹かれていった。ヒカリが事情を抱えているということもなんとなく分かっていて、しばらくして一緒に暮らすことになった。
結婚して欲しい、とプロポーズした直後、ヒカリはいなくなった。会社の同期からは、お前は騙されていたんだ、早く新しい女性を見つけろ、と言われる。そうなんだろうか、自分はまだヒカリを待っているんだろうか…。

「使者の心得」
渋谷歩美は祖母から、使者の能力を受け継がないか、と言われた。心臓を患って入院している祖母は、まだまだ元気そうではあるけれども、ちょっと気弱になっているようでもあった。
祖母から使者の話を聞いた時、まだ半信半疑だった。実際にその能力が本物だと思えるようになったのは、使者の見習いとして初めて依頼人に会った件で、アイドルの水城サヲリを見た時だ。それから何人か依頼人と死者にあったが、会えば会うほど、使者の存在とはなんなのだろう、と考えさせられていく。
使者の能力を受け継ぐと、死者に会うことは出来ない。だから能力を受け継ぐ前に誰に会いたいか決めておきなさい。祖母にそう言われた。身近な死者は二人しかいない。父親に殺されたらしい母親か、母親を殺し自殺したらしい父親…。

というような話です。
相変わらずなかなかいい話を書きますね、辻村深月は。死者に会わせる、という設定はまあよくありがちかなという感じはしますけど、全体の構成がうまいのでベタな感じはしません。初めの4編までは依頼人視点の物語で、ラスト1編が使者視点の物語、という構成はよく出来ているなという感じがしました。なるほど、だから一番初めの依頼がアイドルだったのか、なんて思ったり。
個人的に一番好きだったのは、「待ち人の心得」です。これは泣きそうになりましたね。日向ヒカリがちょっとズルイですよね。こんな女の子、なかなかいないと思うんですけど、いたとしたらちょっとズルイですよね。ズルイって表現もなんかおかしい気はするんですけど、まあそう思っちゃいます。一つ一つの反応とか、意外にきっちりしてるところとか、そういうところがいいなぁ、って感じしちゃいます。いや、ホント、この話はズルイし、日向ヒカリはズルイ(笑)。
「親友の心得」もよかったですね。これは、ラストがなかなか凄いです。これまでの辻村深月の作品を読んでる人なら、辻村深月らしいな、と思える感じじゃないかな、と思います。少なくとも僕の中では、辻村深月ってこういうことを結構やるな、というイメージなんですね。御園と嵐という二人の女子高生の、些細なんだけどそれぞれにとっては大事だし決定的な出来事というものをいくつか積み重ねていくことで、致命的なすれ違いを生み出していく過程は、さすがだよなという感じがします。
「使者の心得」は、ある出来事の真相がうまく出来ているなと思いました。その真相を知るまでは、なんだか余計な設定が多いなぁ、と思っていたんですけど、全然余計じゃなかったですね。きちんと張られていた伏線にまるで気づかず、こんな余分な設定いらないだろ、とか思っていた自分が恥ずかしいです(笑)。祖母と孫が時々交わすとぼけたやり取りもいいし、使者見習いとして戸惑いながらも前に進んでいこうとする歩美がいい味出してます。
最後に。これは僕の辻村深月への期待の大きさの現れだと思って欲しいのだけど、やっぱり辻村深月は、大人を描くよりも子供を描く方が圧倒的にうまい。この差は、少なくとも僕が感じる限りでは、相当な開きがあるよな、と思います。偉そうなことを言えば、ここの壁を超えることが出来れば、辻村深月は作家としてさらに高いところまで行けるんじゃないかな、なんて思っています。やっぱりどうしても、辻村深月が描く中高生の凄まじさみたいなものの印象が強いので、大人をいかにそのレベルで描けるかというのが僕の大きな期待です。
そんなわけで、良い作品だったと思います。違った境遇の様々な人々が死者に会いたいと願い、様々な結末を得ていく過程で、自分だったらどうだろうな、なんて考えてしまうんではないかなと思います。是非読んでみてください。

辻村深月「ツナグ」



関連記事

Comment

[4018]

初めまして。
さっき、ツナグを読み終わり、泣きはらした目でこのブログを発見!
辻村深月さん、大好きな私ですが、私も辻村深月さんは、子どもが主役のお話しの方が惹きつけられる魅力が大きいと思っていました!
デビュー作から読み続けていますが、これからの作品にも期待大ですね。
また、ブログ、読ませていただきます。
おじゃましました。

[4019]

返信遅くなりました。
初めましてです。
こんなブログを発見してくださってありがとうございます!
やっぱり、子供(あと、別の人から、『大人になりきれない大人』を描くのうまい、という意見ももらいました)を描くのがうまいですよね。
大したこと書いてないブログですけど、
これからもよろしくお願いします!

[4020]

こんばんは。いつの間にか、もう12月ですね。
辻村作品は疲れるのでしばらく読まないと思っていましたが、この『ツナグ』をとうとう読んでしまいました(笑)。
通りすがりさんも「待ち人の心得」に惹かれましたか。これは純愛そのものですよね。私もヒカリのようにまっすぐな女性は好きですねぇ。土谷も然り、です。真相が分かり、二人の気持ちを考えると、本当に悲しくなりますね。本当の年齢と本名くらい教えないとダメですよ、とオバサンとしては言ってあげたくなりますよ(笑)。
ですが辻村さんの真骨頂は「親友の心得」ではないかと思います。真骨頂というより普段の辻村作品に近いのはこちらではないでしょうか。なかなか怖い作品ですよね。う~~ん、読んでいて疲れるというのはこういう意味です。お分かりでしょうか(笑)。
全体的な構成が巧いですよね。連作短篇風で、しかも舞台裏まで分かる仕掛になっています。歩美の両親の最期を考えるとこの仕事(ツナグ)には絶対になりたくないと思いました(笑)。利用できるならしたいですが…。確か03で始まる電話番号でしたね。わが家と同じですが、都内に一体どれくらいの電話番号が存在するやら…? 天文学的数字かも(汗)。
ここ数日は暖かいそうですが、その後は12月らしい天気になるそうです。お互いに風邪に注意しましょう!!

[4021]

こんばんはです。ホント、いつのまにか12月です。師走なんで、12月もあっという間に過ぎていってしまうでしょうね。
確かに、辻村作品は疲れる、というのは分かりますよ。疲れる、というか、僕の中では、消耗する、という感じなんですけどね。「ツナグ」の中では断然、「親友の心得」が辻村さんらしいという感じがしますね。僕はその、消耗される感じがかなり好きなんで、読んじゃうんですけどねー。
「待ち人の心得」は、まあリアルな現代の感覚からすればファンタジーみたいな恋愛かもですけど(笑)、それでもいい話だと思いました。消耗される話の方がやっぱりうまいですけど、こういう話も巧く書くなと思いました。
僕も構成がうまいと思いました。どうして初めの短編がアイドルだったのかとか、ラストの章で舞台裏が分かるとか。僕も、ツナグにはなりたくないなと思いますね。出来れば、ツナグの存在も知りたくないかなぁ。もしそんな人がいると知ったら使いたくなるかもだけど、それも嫌だし、一回使った後で、あーこのタイミングで使えばよかったー、とか後悔するのも嫌ですしね。
ここ数日暖かくなるような気がしないほど、今(深夜)は寒いですけど、とにかくこれからガンガン寒くなるんだろうなぁ、と思うと憂鬱です。体調崩しやすいから、お互い気を付けましょうね!

[4022]

はじめまして。
私は昨日この本を読み終わって感動して、いろんな方の感想が見てみたいな。と思い検索しているうちにこちらにたどり着きました。
本当に、親友の心得は心をぎゅっとされました。
辻村先生の作品はこれが初めてだったのですが、これから色々読んで行きたいと思います。

[4023]

初めましてです。
初めて読む辻村作品が「ツナグ」っていうのもなかなか凄いですね。いや、割と普通は、文庫になってるものから入るかなぁぐらいの意味ですけど。
辻村深月は本当に大好きな作家です!人によって『一番好きな作品』が分かれる傾向が強いんですけど、僕は「凍りのくじら」がとにかく好きです。僕は書店員なんですけど、「凍りのくじら」はもう2年以上ずっと売り場から外していません!
個人的に、あまり好きではない、という作品もありますけど、基本的に辻村作品はどれを読んでも素晴らしいですよ!ぜひ読みまくってくださいねー。

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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)