黒夜行

左脇のプロフィールにある「サイト全体の索引」から読みたい記事を探して下さい。

凍りのくじら(辻村深月)

今日は、最近ヤフーニュースで見たとある記事を元に話を書いてみようと思います。その記事を探してみたんですけど、どうしても見つからないので、元の記事はここにはリンク出来ませんが。
その記事は、ネット上で小説を読ませる、というものでした。
別にこれまでも、携帯小説を始めとして、ネットで小説を読ませるというようなものはあったし、また僕はよく知らないけど、ストーリーを追っていくようなゲームも既にあるみたいなんですけど、でもそういうものとはちょっと違うんだそうです。
それは、ゲームではなくあくまで小説だけど、物語を読ませるためにバックミュージックを流したり声優にセリフを喋らせたりと様々に工夫をこらしているもの、ということでした。ドラマCDみたいなものかもしれないけど、ドラマCDとは違ってアニメーションみたいなものもあるらしいし、それに僕のイメージではドラマCDはセリフばっかりという感じなんだけど、その記事で取り上げられていたのはあくまでも小説なので、セリフばっかりということはないだろうなと思います。
その記事では、その制作に携わった人の話が載っていました。
その人によれば、最近文字離れと言われることが多いけど、携帯やネットで文字はよく見ているんだから文字離れというのは違うと思う。けど最近は、とにかく物語離れが進んでいる。普通の本の形態をした小説だと読めないという人がどんどん増えている。しかし、物語にはまだまだ需要があるはずだ。だから、これまでまったく小説を読んだことがないし、自分では読めないと思っている人に、物語の面白さを分かってもらうためにこれを作った。分量は、文庫本で二冊分ほどあるけど、アニメーションやバックミュージックや効果音などをうまく挿入することで、最後まで飽きさせることなく物語を読んでもらえることを目指した、ということでした。
この記事を読んで僕は、かつてバイト先にいたある女性のことを思い出しました。たぶん2,3年前の話だと思うんだけど、その当時その女性は18歳とかでした。本を割と読む人で、山田悠介とか、携帯小説っぽい感じで一時期売れた星野夏「あおぞら」とかが大好きだというようなことを言っていました。
その女性に、何か本を貸してほしいと言われたので、僕は伊坂幸太郎の「重力ピエロ」を貸すことにしました。僕はこれをこれまで多くの人に貸してきたし、誰もが間違いなく絶賛する作品なので、何か本を読みたいと言っている人にはまずこれを貸すようにしているんです。
ただその女性は、全部読まずに「重力ピエロ」を僕に返しました。「難しくて読めない」と言われたんですね。「過去の話と未来の話がどんどん入れ替わっていくから難しい」と。
僕はそれを聞いて唖然としましたね。まさか、「重力ピエロ」を難しいから読めないなんて言われるとは想像もしてなかったですからね。あれはなかなか衝撃的な体験でした。
僕は昔から結構本を読んでいたから、本を読むのが辛いとか難しいとか思ったことはほとんどありません。というのは嘘で、僕は国語の教科書に載っているようなかつての文豪の作品なんかは滅法ダメで、それは今も大して変わらないんだけど、それでもそれはジャンルとして得意ではないものがあるというだけで、別に難しいから読めないというほどではないんです。
だからどうしても自分を基準に考えてしまうところはあります。そりゃあ、多少人よりは本を読んでるけど、でも本を読む力なんて別にそもそも普通あるだろ、みたいな。
でも、本屋で働くようになって、そうじゃないんだなぁと実感することが時々あります。さっきの本を貸したなんて話もその一例ですけど、他にも店内の高校生同士の会話なんかを聞いていると何だか悲しくなってきます。
高校生とかは、小説の棚の前で、「字が多いから読めなそう」(別に普通の小説なんだけど)「これ厚い。読む気しない」(全然普通の厚さですけど)「山田悠介とか超面白いよね」(いやまあいいんですけど)みたいな会話をよくするんですね。何だかなぁという感じがしてきます。
売場での本の売れ方を見ていてもそれは思ったりします。ぶ厚かったり、重厚そうなイメージがあったり、なんとなく難しそうみたいな本はやっぱりあんまり売れない気がします。逆に、薄くて読みやすそうな感じのする小説は売れていきますね。もちろん例外もあって、去年だから「蟹工船」が爆発的に売れたのなんかホントに驚きましたけど(正直僕は読める気がしません)、内容以前の部分で本が判断されて行ってしまう傾向が強くなった気がします。
そういうわけで、小説を読む力がどんどんなくなっているのだなぁと実感するんだけど、そこで問題なのは、じゃあ書店の品ぞろえはどうするべきなんだろうか、ということです。もちろん利益を出さないといけないわけで、売れる本を置くしかありません。ただ、僕のようにまだ普通の小説を読めるお客さんをターゲットにするべきか、あるいは小説を読む力が衰えているお客さんをターゲットにするべきかというのは難しいところだなと思います。今はまだ、普通に小説を読めるお客さんをターゲットにしていれば問題ないですけど、でもどんどん世代が変わってきてしまうと思うんですね。そうなってきた場合、果たして書店には、僕らのような普通の小説を普通に読める人間が読みたいと思うような本は並んでいるのだろうか、という不安を感じてしまうんですね。
出版業界は結構厳しいと言われていますが、もしこのまま生き残ったとしても、本屋というのはやっぱりどんどん役割が変わっていってしまうのだろうなと考えました。
そろそろ内容に入ろうと思います。
高校生の理帆子は、いつでも現実を醒めたような目で見ながら生きている。一緒につるんでお酒を飲んだりしている友人にも本当の自分は見せないし、元彼と時々会っては、彼がどんな風に壊れていくのか見たいという変な欲求を満たそうとする。学校にいても柳に風という感じで、派閥にも入らないし、特に自分の意見を主張することもない。周囲の人間を冷静に観察しながら、それぞれの人間性や自分との関係性なんかについてあれこれ思考を繰り広げている。誰にも心を開くことのない、ちょっと醒めた女の子。
5年前に父が失踪した。藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、「ドラえもん」をこよなく愛した父だった。理帆子もそんな父の影響を受け、「ドラえもん」から奥のことを学んでいた。現実感が希薄である一方で、虚構の物語への感情移入は絶大だ。誰にも「ドラえもん」が好きだなんていうことはないが、理帆子は自分の中でちょっとした遊びを持ってる。藤子・F・不二雄先生は、かつて「SF」のことを「少し・フシギ」と言い換えた。理帆子は周囲の人間が、「少し・○○」なのか考えるのが好きだ。ちなみに理帆子自身は、「少し・不在」。つねに現実感が希薄で、冷めている不在者。
そんな理帆子は、ある夏図書館にいると、「写真を撮らせてほしい」という青年に出会う。別所あきらと名乗ったその青年はひどく穏やかで、聞き上手だった。普段他人には決して見せない部分まで、別所には見せるようになっていった。別所のことを恋愛対象として見ているというわけでもないと思うけど、少しずつ彼の存在が気になっていく。
平凡に過ぎていく学校生活をやりすごし、時々頭の悪い友人とお酒を飲み、時々壊れてしまった元彼と会いながら、理帆子は別所と会う機会がどんどん増えていった。そしてその後、一人の少年と出会うことになるのだが…。
というような話です。
いやはや、これはですね、べらぼうに傑作でした!いや、ホントびっくりしましたね。バイト先の女の子が絶賛していたので、割と期待して読んだんです。大抵そういう場合、作品がよくても期待が大きすぎた故に読後感はそうでもないというケースがあるんだけど、本作はあらかじめかなり期待して読んだにも関わらず、それをはるかに上回る読後感で、傑作を読んだなぁという感じでした。初めの100ページくらい読んだ時点で、これは素晴らしい傑作だなと思いましたからね。なかなかそんな作品には出会えないものです。
本作のとにかく素晴らしい部分は、その内面描写ですね。これがとにかく凄まじいです。本作は、文庫本で500ページを超える長い作品だけど、実際それに見合うだけのストーリーがあるわけではありません。ストーリーはかなり単純で、要約すれば本当に短くまとめられるくらいのものになります。じゃあなんでこんなに長いかっていうと、内面描写が凄いからです。
僕は本作を読んでいて、何か自分のことが書かれていると思うような部分がこれでもかというくらいたくさんありました。どの登場人物がということは特にないんです。いろんな登場人物に対する内面描写の断片断片が、かなり自分のことを言い当てられているような感じで、何だかグサグサといろいろ突き刺さりました。
僕はまあ、いつも何かから逃げたいと思っているようなダメ人間で、弱い人間で、ちょっと人間として終わっているんだけど、そういう部分をズバズバ指摘されている感じがして、いろんなものが胸に突き刺さってきました。普段は自分さえも騙して巧妙に隠していることを白日の元に晒されたような気分で、正直すらすらと読み進めることの出来ない感じはありました。
しかしその、読んでいる人間を動揺させるほどの内面描写の凄まじさは、なかなか他の作品では味わえないものでした。登場人物に共感する、というような感覚ではないんです。実際、解説で瀬名秀明は、「つまり理帆子は決してすぐさま読者の共感を得るタイプではない」と書いています。僕自身は実際、理帆子には近いものを感じるんだけど、でもそれがマジョリティではないということくらい僕にも分かります。そのあたりのことはまた後で書こうと思いますが。
で、本作全体を通じて感じるのは共感ではなくて、でもじゃあなんて言っていいかは分からないんだけど、カウンセラーを受けているような感じ、とでも言ったらいいでしょうか。僕らの世代もまだ含めていいと思うんだけど、若い世代の人間って言うのは、特に人間関係について難しく考えたりする傾向があったりしますよね。「空気を読む」なんて言葉が普通に使われるくらい、人間関係に緊張感のある世代だと思うわけです。
主人公である理帆子は、そんな人間関係の煩わしさはすべて承知の上で、それでもいろんな人間と「表面的な」人間関係を築いていきます。その過程で彼女は、様々な人間を勝手に分析し、比較し、そして最終的には馬鹿にする、というようなことをします。その過程が、最後の馬鹿にするというのいは別として、何だかカウンセリングでも受けているような感じで、理帆子は別に読者に向かって直接語りかけているわけでもないんだけど、あたかも読者が理帆子にカウンセリングを受けているかのような感じになるのではないかなと思います。今の世代の若者なら、本作を読めばなにがしか自分に当てはまるような指摘が含まれているのではないかと思います。それに共感できるというストーリーではなくて、それを理帆子に非難されるという形で読者に届けられるわけで、なかなか変わった小説だなと思いました。僕も自分に当てはまる部分をズバズバと指摘されて、何となくズタボロになった気分です。
で、それとは別に僕は、理帆子というキャラクターに酷く近いものを感じたんですね。理帆子は、現実感が希薄で、どうも人生に醒めているんだけど、僕も似たような感じがあります。別に周りからは人生を楽しんでいるように見えるかもしれないし、普通に生きているように見えるかもしれないけど、別にやりたいこともないし、将来の展望もないし、というかそもそも「今」現在に対してそこまで執着がない。理帆子の周りには、若い今の内に目一杯遊んでおこうという「友達」がいるんだけど、そういう友達と一緒に時間を共有しつつも、理帆子はその友人を馬鹿にするし、理解できないと感じているわけです。学校で起こる出来事に対しても、何で周囲の人間はそこまで頑張れるのだろう、と醒めているし、恋愛に対してもしたいわけでもしたくないわけでもない、つまりどうでもいいというような醒めっぷりです。
そこが、僕には非常にシンパシーを感じられました。僕も似たところがあって、すごく醒めてるんですね。現実に対しても「今」に対しても執着がない。僕は自分がマイノリティだと意識しているけど、こんな共感を得られないようなマイノリティなキャラクターを主人公に据えたなんて、なかなか大胆なことをするものだ、という感じがしました。
あと、ストーリー展開に大きく絡む、理帆子の元彼である若尾というキャラクターがいます。とにかくこの若尾が最悪なんですね。最悪なんだけど、これまた自分に似ている部分があったりして、あぁ俺ってマジ最悪だなとか思ったりもしたんですけど。
この若尾は、初めの内はちょっと空気が読めない男、というだけの存在だったんです。理帆子にとっても、別に何となく会っているというだけで、というか寧ろ自分がかつて好きだった男を冷徹に分析し、しかも徐々に壊れていく姿を見たいという嗜虐的な志向を持っていたりするわけなんです。
でも徐々に若尾という人間の異常さが浮き彫りになっていくんです。この過程はなかなか見事だなと思いました。本作は別にホラーでも何でもないけど、若尾がどんどん壊れていく過程は、まさにホラーと言ってもいいかなと僕は思いました。ここまで人間というのは尊厳を失うことができるのか、という驚きもあります。
しかしいずれにしても、ここまでストーリーが希薄で、かつここまで素晴らしい傑作というのはなかなかなかったなと思います。ストーリーやキャラクターにほぼ依存せず、徹底的に内面描写(と人物分析)にこだわっている作品で(まあ内面描写にこだわっているということは、つまりキャラクターの造形が素晴らしいということなんだと思うけど)、なかなかないタイプの作品だと思います。辻村深月は新作を出す度に進化する作家だなと僕は思っていますが、これまで読んだ辻村深月の作品の中でも一番素晴らしい傑作だと僕は思います。これまで読んだ本の中でもかなり上位にランクインされることでしょう。素晴らしい本を読んだな、と思います。これは是非読んで欲しいと思います。長い作品ですが、素晴らしい作品です。世代が若ければ若いほどより共感できる内容ではないかなと思います。今まさに高校生という人に特に読んで欲しいですね。なかなかこんな厚い本は読みたくないかもしれないけど、騙されたと思って是非手に取って見てください。

辻村深月「凍りのくじら」






関連記事
スポンサーサイト

Comment

[3433]

> 辻村深月は新作を出す度に進化する作家だなと僕は思っていますが、これまで読んだ辻村深月の作品の中でも一番素晴らしい傑作だと僕は思います。
ん?「凍りのくじら」は文庫化されたのは最近ですが、たしかデビューしてまだ三番目の作品じゃなかったですかね?「冷たい校舎」→「子どもたちは夜と」→「凍りのくじら」の順だったはずです。突っ込んでばかりですんません。
> 本作は別にホラーでも何でもないけど、
辻村作品は、なんというかミステリというには微妙すぎるのがいくつかあるので、乙一の別名義の山白朝子みたいな、せつない系のホラー作品という印象が個人的には強いですね。ミステリなどのエンタメ系のストーリーがきちんとあるうえに、内面描写も深くて、こういうことがこのレベルでできる作家は、あまりいないような気がします。別所の言葉「そう。呪いであり祈り、僕がやった」の一文は、舞城の「好き好き大好き超愛してる」を読んだあとに読むと、ぐっと来ました。
だんだん壊れていく若尾が恐いですが、精神的に追いつめられて壊れた人間ってああいう感じかと。全く同じことをした知人がいるので、他人事には思えませんでした。自分はああなりたくないですね。

[3434]

こんばんわです。
僕はこれまで、「冷たい校舎」→「子どもたちは」→「ぼくのメジャースプーン」→「スロウハイツの神様」→「凍りのくじら」っていう順番で辻村作品を読んできたんです。「凍りのくじら」だけちょっと例外ですけど、他は大体順番通りに読んでる感じじゃないですか?その流れで言うと、新作を出す度に良くなっているかな、というような意味だったんです。まあ紛らわしいですね。
「冷たい校舎」はかなりミステリでしたけど、それ以外の作品は大分ミステリ色はないですね。せつない系のホラーっていう感じでもないんですよね、僕の中では。じゃあ何だって言われたら困りますけど、でも乙一的な雰囲気は確かに感じますね。
辻村深月みたいなタイプの作家は確かにいないですよね。若い作家っていうのは、どうしても内面描写が甘くて、ストーリーだけに頼った作品になりがちですからね。
「好き好き大好き超愛してる」は好きでしたね。「愛は祈りだ。僕は祈る」みたいな感じでしたっけ?舞城王太郎は読みたいですね。最新作の「ディスコ探偵」はいつか読みます。
知人にそういう人がいるというのは怖いですね。若尾みたいな人間とは、どうあっても関わりたくないですね。僕は、壊れる前に逃げようって思ってるんで、若尾みたいにはならないと思うけど、逃げられないような状況に追い込まれたら、ちょっと分からないなと思います。

[3435]

> その流れで言うと、
ああ、なるほど。了解しました。

[3436]

あと、ついでに。
「冷たい校舎」の、閉じ込められてた人が順番に消えてマネキンになっていく過程とか、「夜と遊ぶ」で、アイが知り合いを殺させるような殺害予告をして、浅葱を精神的に追いつめていく過程が、個人的にホラーっぽいように思えて、上記書き込みした次第であります。

[3437]

こんばんわです。
確かにそう言われてみるとホラーの要素結構あるっぽいですね。
ただどうしてか、僕の中でのイメージはホラーにはならないです。
なんか、「冷徹」な感じがするからかもしれません。
ホラーって、僕のイメージでは「粘着」な感じがするんで。
よくわからないですね。

[3438]

こんばんは。今日から3月だというのに、何か冬に逆戻りで寒いですね(泣)。
私もこの本を読んだ記憶はありますが、もう何も覚えていません(泣)。確か3年前ですので、まぁ仕方ないかなと諦めています(笑)。今日は『ロードムービー』(昨年10月刊行)を読みました。3編の短編集です。
私は辻村さんをホラー作家とは全く思っていませんが、最初の作品を読み終わる直前で、この短篇の主人公が女性だったことに気づきました。私が迂闊のせいでしょうが、こういう点で言うとミステリかも知れませんね(笑)。ファンタジーっぽい話が気に入りました。
それから恒川さんの『草祭』も読みましたよ。恒川さんの作品はレトロなところが好きですが、そればかりではさすがにキツイようで、現代風の舞台も登場しました。私は「異界」に紛れ込むストーりーが好きですので、まだまだこの世界を書き続けて欲しいと思います。
そう言えば文芸春秋で『ポトスライムの舟』を読みました。津村さんは3度目の正直で芥川賞を獲ったらしいですが、ちょっと地味な作風だなぁと思いました。そこが好いのかも知れませんが…(笑)。
では、この辺で。なかなか読む本が重なりませんが、書店情報なども読ませていただいていますよ。そうそう、ついつい眠ってしまう等とご自分を責めないでくださいね。眠いときは寝るに限ります!身体がそう求めているわけですので…。どうぞ、ご無理のないようにお願いしますね。

[3439]

こんばんわです。ホント寒いですよねぇ。雨もパラついて最悪な天気でした。
今日は、「おくりびと」を見に行こうと思ったんだけど、今日の分はほぼすべて完売で見れませんでした。やっぱりすごい人気ですね。「納棺夫日記」っていう、「おくりびと」の原案っぽい感じの本があるんですけど、それもアカデミー賞受賞以後たちまち売れてしまいました。
三年前に読んだ本の内容を思い出すっていうのは無理がありますね。僕も絶対に無理だと思います。
「ロードムービー」も読みたいんですよね。っていうか辻村作品はどれも読みたい。結構好きな作家です。
登場人物の性別がよくわからないということは時々僕もあります。「私」という一人称だった場合、男なのか女なのか分からなかったりしますよね。たぶん作家の力量の問題もあるんでしょうけどね。
「異界」を舞台にしたファンタジーの方が書きやすそうな気がしますけど、そんなこともないんでしょうかね。何となく、何をどう書いても自由というところがやりやすい気もしますが、でも何の縛りもないというのは逆に難しいのかもしれません。
「ポトスライムの舟」はユーモアっぽい本だっていう話をどこかで読んだ気もしますが、そうですか?僕はちょっと読まないかもしれないですねぇ。芥川賞は、よほど気にならないと読まないかもです。直木賞だったらまだいいですけどね。
面白い話が発表になりました。伊坂幸太郎の短編小説が自宅に届くというものです。
詳しくはこちら。
http://www.hontai.jp/love/yubin.html
一部書店で配っている「Love書店」というフリーペーパーに、詳細と応募券みたいなものがついているそうです。
気が向いたら応募してみるのもいいかもです。
僕はちょっと応募してみようかなと思っています。
睡眠はどうしてももったいないと思ってしまうんですね。なるべく寝ないで時間を確保したいんですけど、難しいものです。部屋にいると眠くなるんで出ればいいんですけど、そんな気力もないし感想も書けなくなるのでダメなんですよね。
書店情報は、どんな話を書いたらいいのかイマイチまだ掴めていませんけど、書ける限り書いていこうと思います。

[3440]

はじめまして!!
通りすがりさんのブログは、自分で選ぶと偏りがちな
本選びの道案内となってます。
宮下奈都さんの作品もドップリハマってますが・・・
今回『凍りのくじら』とても素晴らしくて思わずコメントしました。
久々に一気読みしてしまいました。
心の奥底に隠していた部分に触れられたような、なぜか涙がでました。(うまく表現できませんが・・)
これから、辻村深月さんの作品を読んでいこうと思います。
ちょうど、142回の直木賞候補にもなられているし・・・
いつも、いろいろな出会いを有難うございます。感謝です。

[3441]

はじめましてです。嬉しいコメントです!そうやってホントに僕のブログを本選びのために使ってくれる方がいるんだなと思うと、頑張って続けてきてよかったなと思います。
「凍りのくじら」は素晴らしいですよね!僕も人に勧められて読んでみました(それまで辻村深月の作品は結構読んでたんですけど、「凍りのくじら」は読んでなかったんです)。
僕は、この本を売ろうと思って書店で手作りで作った帯のコメントを考えたんですけど、
それが「どこかにきっと、あなたのことが書いてある」
というものです。
ホントに僕は、自分のことが書かれているような感じがしてびっくりしましたし、
僕もうまく表現できないですけど、心をぐっと掴まれるような気持ちになりました。
正直直木賞候補になっている作品は僕の中ではあんまりオススメではないんですけど(まあ好きという人もいるでしょうけど)、
僕としては「スロウハイツの神様」なんかが結構良いんじゃないかなとか思います。もうすぐ文庫になります。
まあどれを読んでもかなりレベルの高い作品ばっかりですけどね。
あと、もし気が向いたらでいいんですけど(無理にとは言いません)、
mixiに宮下奈都のコミュニティを作ったので、そこにコメントとかしてもらえたら嬉しいなぁ、と。
今年は宮下奈都をバリバリ売ろうと思っているんです。
ではこれからも読書の参考になれるようにいい本を見つけていきたいと思います!

[4363]

まだ途中ですが、すごく好き?です!

[4364]

ですよね!!
最後まで、「好き」でありますように~

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://blacknightgo.blog.fc2.com/tb.php/1400-0709d36a

 | ホーム | 

プロフィール

通りすがり

Author:通りすがり
災害エバノ(災害時に役立ちそうな情報をまとめたサイト)

サイト全体の索引
--------------------------
著者名で記事を分けています

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行~わ行

乃木坂46関係の記事をまとめました
(「Nogizaka Journal」様に記事を掲載させていただいています)

本の感想以外の文章の索引(映画の感想もここにあります)

この本は、こんな人に読んで欲しい!!part1
この本は、こんな人に読んで欲しい!!part2

BL作品の感想をまとめました

管理人自身が選ぶ良記事リスト

アクセス数ランキングトップ50

TOEICの勉強を一切せずに、7ヶ月で485点から710点に上げた勉強法

一年間の勉強で、宅建・簿記2級を含む8つの資格に合格する勉強法

国語の授業が嫌いで仕方なかった僕が考える、「本の読み方・本屋の使い方」

2014の短歌まとめ



------------------------

本をたくさん読みます。
映画もたまに見ます。
短歌をやってた時期もあります。
資格を取りまくったこともあります。
英語を勉強してます。













下のバナーをクリックしていただけると、ブログのランキングが上がるっぽいです。気が向いた方、ご協力お願いします。
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

アフィリエイトです

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
14位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
11位
アクセスランキングを見る>>

アフィリエイトです

サイト内検索 作家名・作品名等を入れてみてくださいな

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

カウンター

2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)