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毎日かあさん 5 黒潮家族編(西原理恵子)

そろそろ内容に入ろうと思います。
諸事情あって、ちょっと必要に迫られる形で、西原理恵子の本を二冊買って読んでみました。とりあえず今回は先に「毎日かあさん」の方の感想を書きますけど、しかし西原理恵子って面白いですね。初めて読みましたけど、こんな面白いとは思いませんでした。特に「毎日かあさん」は素晴らしい。これ毎日新聞で連載しているものなんですけど、毎日描いてるわけじゃないですよね?週間とかですよね?にしても、よくもまあこれだけネタがあるものだ、と思います。子どもってのは、すごい。
必要に迫られて読んだので、1~4巻をまったく読んでいない状態で、初めて5巻を読みましたが、全然問題なしです。本作は、著者の元夫である鴨志田穣さんが亡くなり、毎日新聞の連載を三ヶ月休んでから、再開されて以降の作品が載っているみたいです。世界各地を旅することが大好き(というか仕事の内)みたいなものだった鴨志田さんのお骨を南の島に行ったりしています。
本作は、著者の身近で起こる様々な出来事を、10コマ程度のマンガで描いた作品です。著者は二児の母。畢竟、身近な話は子どものことが中心になっていきます。
これがまあ滅法面白い!兄と妹の二人なんだけど、この子ども達が素晴らしく面白い。長男は、算数がとんでもなく苦手で、算数の問題を解いていると宇宙からの電波をキャッチして思考停止してしまう。勉強が嫌い過ぎて、夏休みのドリルを冷蔵庫で冷やしたり(クールな気分で勉強をするため、らしい)、授業参観の時に隣の子と一緒に下敷きを咥えてフリーズしてたり(宇宙電波をキャッチしてしまったらしい)と、とにかくすごい。でも、母親と妹が喧嘩したりしていると、素っ頓狂な方法でそれを止めさせたりと、心優しい部分もある。友人も含めて、何だかアホすぎて面白い。
妹の方もなかなかすごい。メキメキと女としての自覚が芽生えているようで、ハイヒールをねだってすっ転んだり、太ることを気にしたりとなかなか忙しい。将来太らないチョコレートとかマヨネーズとかを開発すると母に誓うも、お金がなくては贅沢が出来ないことに気づいて社長にもなりたいという、なかなか忙しい子どもなのだ。
また、家族以外の人間もとんでもない人間が揃っている。一番凄いのが、男ばかり五人の息子がいるという麦家。そこでは、食事を初め日々考えられない死闘が繰り広げられている。何せ、あまりにも子どもがご飯を食べるので毎食分の食材を買いに行かないといけないし、あまりにも子どもがご飯をお代わりするから、父親がキレたりと、こちらもなかなか忙しいのだ。他にも、夏になると油まみれになる一家とか、無駄に自転車を飛ばす少年とか、犬と息子の名前を混同するじいちゃんとか、深夜の主婦井戸端スナックとか、何だか著者の周りにはかなり変な人間たちが集っているように思える。確かに、自分の子どもとか周りの人とかがこれだけ面白かったら、そりゃあネタもいろいろ出てくるだろうなぁと思いました。もちろん、それでもネタには苦労してるんだろうけど。
この「毎日かあさん」ってのは、2009年春にアニメ化されるようで、ってあれ、深津絵理だかが主演で映画だかドラマになるのは何なんだっけ?と相変わらず記憶力が死んでいますが、確か深津絵理が主演で西原作品の何かが映像化されるんだったはずです。ますます話題になってくだろう人です。毎日かあさん、とにかく面白いので、是非読んでみてください。爆笑必至、電車の中で読むのは危険です。是非家の中で読んでみてください。

西原理恵子「毎日かあさん 5 黒潮家族編」



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[3388]

こんばんは。何かお忙しそうですね。朝夕めっきり寒くなってきましたが、防寒対策は大丈夫でしょうか?
その本屋さんの名前は「くすみ書店」だと思いますが…。
 >http://www.kusumishobou.jp/home.html
売れない本を売る(ことまでは無理でも存在を知らせる)ことも本屋さんの大きな使命と思いますが、私の考えって現実離れしていますか? くすみ(久住)書店の心意気は、読者としては嬉しいです。マイナーかメジャーかはお客が決めればよいことですよね(笑)。文化の発信という崇高な使命も、土台になる売り上げがぐらついては困りますので何とも言えませんが、是非守り抜いていただきたいですね。私も微力ながら書店の売り上げに貢献したいと思います。
最近、青来有一さんという長崎の作家(市役所勤務だそうです)の『爆心』『聖水』を読みました。内容は重々しい感じですが、私の世代の者にはしっくりくる作風です。
通りすがりさんの待機本リストの中の『雪明かり』(藤沢周平さん)は『時雨のあと』にも入っていました。なかなかの作品ですよ。浅田次郎さんの『夕映え天使』も読みましたが、う~~ん、どうなのでしょう。ちょっと渋すぎるような感じがしました。
石田衣良さんの『親指の恋人』、これはちょっと少女漫画っぽい作品で、余りお勧めできません(泣)。
直木賞は天童さんと山本さんでしたね。候補者に恩田さんの名前があったのは驚きでしたが、そのうち是非と思いました。山本さんの作品は未読ですが、天童さんの『永遠の仔』は読んだ記憶があります。(内容は全く覚えていません。泣)ご自分でも仰っていましたが。非常に寡作な方で今回は10年ぶりの刊行だそうです。今回の受賞を逃すと次は10年後でしょうか。世間から忘れられそうですよね(笑)。そのうち読んでみます。
では、この辺で。暖かくしてお過ごし下さいますように。

[3389]

こんばんわです。忙しいわけではないんですけど、どうも感想を書く時間が取れないことが多いですね。長い本を読んだ日なんかはそうなりがちですけど。
そう!そうです!くすみ書房です。さすがドラさん。固有名詞を覚えられない病がどんどん進行していて困ります…。
もちろん、売れない本を売る、あるいは紹介するというのは本屋の使命だと思います。思いますが、現実はなかなか厳しいものがあります。くすみ書房は例外的に成功している(しかも成功していると言っても、結構苦しい台所事情であることは変わりないと思いますが)事例なので、なかなかそこまでやれないというところの方が多いでしょう。僕も、売れないだろうという本を売り場に置くことはよくありますが、それも売り場に幅を持たせるという目的の方が強いですからね。なかなか難しいものです。
市役所勤務というのは、なんとなく三崎亜記を思わせますね。古本屋で見かけたかもしれない、という話を少し前に書いたような気もしますが、気のせいでした。
最近相変わらず本を買いまくっているので、なかなか待機している本まで辿り着けません。ダメダメです。浅田次郎はどうなんでしょうね。いいと言われていますが、なかなか読む気になれない作家です。
そういえば重松清の新刊が出ていました。タイトルは忘れましたが。
直木賞は、天童さんはやっぱり「永遠の仔」で獲るべきだったと思っているので、どうもしっくりこないですね。まあ受賞したことはおめでたいんですけど。山本兼一は時代小説作家というイメージなので、読むことはないような気がします。
しばらくは書店に、天童荒太作品が並ぶことでしょう。僕も文庫を何点か発注しました。「悼む人」も早く読みたいところです。一つの作品をものすごく力を込めて書くそうなので、どうしても時間が掛かってしまうようです。
ではでは。体調の方は鼻水が出るくらいですっかりよくなりました。ドラさんもお体には気をつけて。

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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)