黒夜行

>>2015年06月25日

ヒトリコ(額賀澪)



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一人が似合う人を好きになることが多い。
大勢の中心にいても、友達がたくさんいても、あるいは部屋に閉じこもっていてもいい。ただ世の中には、「一人が似合う人」がいる。無理して一人を気取っているわけでも、本当は一人は嫌なのに一人でいなきゃいけないとかでもなく、ごく自然に一人である人。どこにでも一人で行けるし、誰かの存在を前提にしていないし、誰かのための場所を空けておいたりもしない。そんな人。
僕がそういう人を好きになるのはたぶん、自分がそういう人間になりたいからだと思う。
大人になった今は、大分、そういう人に近づけているかなと思っている。でも、昔の僕は、それが出来なかった。一人は、怖かった。どこかに属していたかった。自分が会話に参加していなくてもいいから、どこかの集団に混じっているフリをしたかった。
子供の頃は、一人であることを恐れていた。
今でも、その気持ちがまったくなくなったというわけではない。でも、一人であることを比較的受け入れられている今となっては、昔の自分がどうして一人を恐れていたのか、うまく掴みにくい。何を怖がっていたんだろう?と思う。
でも、「学校」というのはそういう場所だ。離れてみて、そんな風にも思う。
この作品の中で僕が一番嫌いなのは、「山野」という女の子だ。常に周囲の力関係を伺って、強いものになびこうとし、自分の安全を確保してから行動する。あぁ、こういう人は嫌だなぁ、と思う。
でも、同時に、山野のような振る舞いを理解できてしまう部分もある。それが、「学校」という空間の魔力なのだ。
学校という名の空間には、「ドア」が少ない。
大人になれば、この「ドア」はたくさん視界に入るようになる。そのドアは、開いていたり半開きだったり閉じていたりするが、視界には入る。開いているドアならその向こうの世界が見渡せるし、開いていなくてもそのドアの向こうに何か世界が広がっているはずだという予感を抱くことは出来る。大人になる、というのはつまり、たくさんのドアが見える場所で生きていくということであって、だから僕らは窮屈さをそこまで感じずにいられる。何かあっても、あのドアから飛び出せばいいんだ。そう思えるようなドアが、たくさん見えるから。
学校という名の空間には、「ドア」が少ない。ほとんどないと言ってもいい。「イマ」「ココ」にしか世界がないから、どうにかその世界の中でやっていくしかない。何か武器を持っていればともかく、ないならないなりに戦うしかない。
そういう中で、山野は山野なりの戦い方をするし、他の人は他の人の戦い方をする。きっとみんな、たくさんのドアが見える世界で生きていればしないであろうことを、「学校」という世界の中ではしなくてはいけない。
だから、そんな閉じられた世界の中で一人を貫けるヒトリコには惹かれてしまう。

きっかけは、金魚だった。
小学五年生の時、日都子はクラスメートの冬希と共に生き物係だった。金魚を飼うことになったのだが、日都子が世話をしたくないことを汲んだ冬希は一人で世話をすることに決める。日都子はクラスの中心にいて、いつも楽しそうに過ごしていた。
冬希は、学校に執拗にクレームをし続ける母親に悩まされており、それもあって引っ越しをすることになった。残された生き物係である日都子はやりたくもない金魚の世話をすることになったが、ある日金魚が死んでいるのが見つかった。
冬希に偏執的な好意を抱いていた担任の教師は、日都子が金魚を殺したのだと断定した。そしてその日から日都子は一人になった。誰とも喋らなくなった。そうして「ヒトリコ」は生まれた。ヒトリコは、ピアノを教えてくれる「キュー婆ちゃん」以外には、心を開かなくなった。
金魚の事件の日まで日都子と親友だった嘉穂。幼稚園の頃から仲の良い男子だった明仁。三人の関係性は、その日以来壊れてしまった。中学、高校と、彼らは「後戻り出来ない何か」を自分たちの内側でそれぞれに処理しながら、時間をやり過ごすように生きていく…。

この作品を読んだ人間は、ヒトリコのことをどう思うだろう?
もし、同じクラスにヒトリコがいたら、僕ならどうするだろう。学生時代の頃の僕なら、恐らく関わらなかっただろう。たぶん、ヒトリコに惹かれることも、なかったんじゃないかと思う。その当時の僕は、「一人でいないこと」に価値を置きすぎていて、「一人でいること」の価値をたぶん理解できていなかっただろうと思う。
今の僕は、ヒトリコが好きだなと思う。「関わらなくてもいい人とは関わらない」という信条を積極的に口にして人を遠ざけ、一人でいることへの悪感情を一切見せず、まさに「孤高」としか言いようのない佇まいで日々を過ごすヒトリコのことを、とても好ましく感じる。
ヒトリコが、こんなことを言う場面がある。

『もし金魚がしななかったら、私は多分、すごく嫌な奴になったと思う』

僕は、この言葉に強く共感するのだけど、同時に、これは日都子の本心ではないはずだと思ってもいる。
僕も日都子のように、「もし◯◯だったら」という場合の自分を考えてみることがある。僕は、たぶん外側から見ると、結構ダメダメな人生を歩んでいるんだけど、僕はその一つ一つの選択は最良のものだったと今でも思っている。たとえば僕は大学を中退しているのだけど、本当に僕は「大学を中退してなかったらたぶん死んでたな」と思っている。大げさかもしれないけど、そう思う。人生の色んな選択に対して、僕はそんな風に感じている。あそこでああしたから今こうなんだ、あそこでああしなかったから今こういられるんだ、と。
だから日都子が、金魚が死ななければ自分が嫌な奴になってたと言う気持ちは、凄くよく分かる。
同時に僕は、僕自身をまったく信用していないので、「自分に言い訳しているだけだろう」とも思っている。つまり、大学を辞めたことをマイナスと捉えたくないから、無理やり良いことを思い込んでいるだけなのではないか、と。僕自身の意識にはそんなつもりはないのだけど、僕の無意識がそんな風に判断している可能性はあると思っている。
だから、日都子のこの発言も、現実をねじ曲げているだけかもしれない。でも、それはいい。まったくいい。日都子は、現実をねじ曲げてでもしたくなかった生き方がある。一人ぼっちになってしまっても、山野や嘉穂のようにはなりたくなかったのだ。現実をねじ曲げることで、日都子はヒトリコを手に入れた。それがどれほどしんどい生き方であろうと、それがどれほど現実をねじ曲げていようと、日都子がその日常を肯定しているならいい。
金魚事件以降もずっと日都子を見続けている明仁。色んな面でイマイチ振り切れないキャラクターなのだけど、日都子と関わり続けるのだ、という意思は見事だと思う。明仁は日都子からまったく相手にされないが、明仁は日都子と関わろうとし続ける。もちろんその背景には、様々な感情があるのだけど、日都子と明仁という歪な関係を成り立たせているものは、明仁の強い意思だ。明仁のように振る舞えるかと言われれば、僕には無理だ。強すぎる「影」に強靭な意思で対峙し続ける明仁の有り様は、とても好感が持てる。たとえ、過去に明仁が何をしていたとしても。
後半で、冬希が再度登場する。冬希が登場してからの物語は、トーンが大分変わる。それまでの重苦しい、沈み込んでいくかのような世界に色がついたみたいな感じだ。
ある時冬希は日都子に、こんな風に言う。

『とりあえず、日都子ちゃんに関わってもいいかなって思ってもらえるように頑張るよ』

少し前、僕にもそんな風に思える人がいた。友達でなくてもいい。ただ、その人の世界の端っこに居させてくれたらいいなぁ、と思える人が。まあ、そううまくは行かなかったんだけど。
そんなことがあったから、なんとなく冬希の気持ちが分かる。無理に距離を縮めようとするでもなく、日都子が嫌だと思うことをするでもなく、ただ近くにいる。相手に出来るだけ負担を掛けないまま、相手の方からドアを開けてくれるように努力する。
そんな風に自分に接してれる冬希の存在は、日都子にとって救いだったはずだ。
日都子はきっと、ずっとずっと「助け」を待っていた。「助け」という言葉は日都子が嫌がるかもしれないから、「きっかけ」と言ってもいい。日都子がヒトリコであるという状況は、もはや、日都子の力だけではどうにもならない。日都子は、ヒトリコであり続けるために、あらゆる「救い」に手を伸ばすことが出来なくなっている。ヒトリコは、誰にも助けを求めないし、助けて欲しそうにもしない。だから、外部からの何かの「きっかけ」がなければ、何も変われない。
冬希は、日都子がヒトリコであり続けながら少しずつ変わっていく「きっかけ」を与えてくれる。冬希のあり方は、とてもいいなと思う。明仁や嘉穂には出来なかったことを、しばらく東京に出ていた冬希がやってのける。それは、しばらく離れていたという条件だけではなく、冬希にも「関わらなくていい人」がいたことが大きい。
冬希の辛さは、その「関わらなくて人」と「関わらなくていい」と思えなかったことにある。しかし、日都子は、冬希が葛藤し続けたその悩みを、あっさりと飛び越えているように見えた。冬希にとっては、「ヒトリコ」というのは、自分に出来ないことをやり遂げたヒーローみたいな存在でもあるのだ。そういう気持ちでヒトリコと接しようとした人間はこれまでいなかった。だから日都子も調子が狂って言ったのだろう。冬希と関わるとどうも、日都子はヒトリコではいられなくなる。
いずれ、ヒトリコは消えるかもしれない。一部だけ日都子の中に残るかもしれない。あるいは日都子はヒトリコを結局手放せないかもしれない。それでも、一つ確信が持てるのは、日都子は前に進める、ということだ。たとえ、ヒトリコを引きずったままであったとしても、日都子は前に進める。進んでいる。そういう予感を抱かせるラストが良かったと思う。
キャラクターや舞台設定などから、どうしても辻村深月を連想してしまうし、辻村深月と比べてしまうと、やはり「濃さ」では劣ると感じてしまうのだけど、派手さのない物語を丁寧に読ませる筆力のある作家だと感じました。あなたの中の「ヒトリコ」が刺激される物語だと思います。

額賀澪「ヒトリコ」


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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)