黒夜行

>>2014年06月

コンビニでヤンキーが書く送り状その達筆に気づかないフリ

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:壇)さふさふと積もる雪とて土壇場でドタンバタンと裏返る夜



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


コンビニでヤンキーが書く送り状その達筆に気づかないフリ
(4/13裏切り http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=13



Ⅲ その他の自作短歌


(お題:一)一発でキミだと分かったその帽子お棺のキミに被せたの僕



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


終電が君を連れ去るその前に貝殻のブレーキここに垂らして
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196042
(上の句:白猫喫茶店 、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


かすかな光膨らませれば意外と隣に美女がいる

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風のせいあなたはきっとそう言うわあの彗星は預言者なのよ

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:実)果実酒に溶かしたままの言い訳をゴクリの音に隠して飲み込む



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


「自慢できる最高の友!ツヨポンもダイスケ君も   読め頭文字」
(4/12 中学2年 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=12



Ⅲ その他の自作短歌


(お題:風)風のせいあなたはきっとそう言うわあの彗星は預言者なのよ
(2014年1月の歌会たかまがはらの、<当日発表できなかったけど気になった歌>)



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


枕からにじむ桜の花の海
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6195387
(上の句:黒夜行、下の句:)



Ⅴ 自作の都々逸


結局永遠に私をいやすものはないって知りました

日本一の女(斉木香津)

僕がよく言う話がある。
今は、LINEやらFacebookやらTwitterと言ったSNSが凄くたくさんある。これは、「気の合う仲間」を見つけるのにとてもよい環境が整っているということで、一面的にはとても良いことだと思う。以前であれば、生まれた場所の近くで同志を探すしかなかったはずだけど、今ではやろうと思えば、地図上のどこにあるのかも知らない国の人とだって会話を交わすことが出来る時代だ。
さて、しかし、その同じ状況を、とても悪く捉えることも出来る、と思っている。
SNSが発達したことによって、「気の合う仲間」を見つけやすくなって、「同質性の高い人たち」とのやり取りだけで日常を埋め尽くすことが出来るようになってきた。以前なら、物理的に到達できる範囲内で友達を見つけるしかなかったから、多少のズレがあっても、お互いがどうにか工夫して関係性を築いていくしかなかっただろう。でも今は、「気の合う仲間」を比較的簡単に見つけ出せる(少なくとも、そのためのツールが存在する)時代だ。だから、「合わないな」と感じた人と無理に関わらなくてもどうにか生きていけてしまう時代になっている、と僕は思う。
そしてこれは、とてもとても恐ろしいことだな、と思う。
アインシュタインの名言は様々に知られているが、その中に、「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクション のことを言う」というものがある。これは本当にその通りだと思う。僕は「普通」という言葉を使うのがあまり好きではないのだけど、それは、一人一人「普通」は違うと思っているからだ。自分とは違う考え方・行動をしている人を、「普通ではない」と括ってしまうことは、僕にはちょっと難しい。相手には相手がそれまでにコレクションしてきた偏見があって、それによってその人なりの「普通」が構築されている。だから、「自分とは違うんだな」と思っても、「普通じゃないからありえない」という風にはなるべく考えないように努力しているつもりだ。
昔だったら、「自分の普通が実は普通ではなかった」と気づく瞬間は、きっとたくさんあっただろうと思う。何故なら、同質性の高いわけではない人と関わるしかなかったはずたからだ。恐らく、考え方も価値観も違う相手と関わっている、という前提も今より共有されていただろう。そうやって、同質性の高いわけではない相手とうまいことやり合っていく中で、少しずつ色んなことを微調整していきながら大人になっていくのだと思う。
でも現代は、異意識的に「同質性の高い人」とだけ選択的に関わることが出来てしまう。そうなってくると、「自分の普通が偏見であった」と気づく機会は激減する。何故なら、周りも同じような考え方をする人ばかりだからだ。そうではない、「同質性の低い人」は、意識的に視界から排除出来てしまう時代だからだ。
SNS絡みで色んな問題が社会問題になることがあると思うけど、その一端はこういう部分に根っこがあると僕は思っている。自分が関わっている仲間の価値観がすべてで、その外側は存在しない。「無視している」という感覚でさえなくて、きっと彼らにとってはそれは「存在しないもの」なのだと思う。SNSは確かに便利だと僕も思う。でも、使っている人間の意識を、ゆっくりと変質させていく。使っている人間が気づかない内に。
僕は、LINEもFacebookもやらず、Twitterはほぼ発信・閲覧用で、コミュニケーションのためにはほぼ使っていない。これは、かなり意識してそうしている。僕は比較的、誰とでも合わせられてしまうので、SNSのような「同質性の高さ」を求められる環境では、相手に色々合わせたりしてしんどくなることがわかっているからだ。
僕は、自分でこういうことを言うのはちょっと恥ずかしいけど、世間のごく標準的な一般的な考え方からは外れてしまうことが多い。「変人」を気取ってる、なんて風に思われてもまあ別にいいんだけど、自分が当然と考えることがどうも相手に伝わらない(伝わらないと僕が感じる)ことが多い。別にどっちが正しいのか決着をつけたいわけでもないから違ってても別にいいんだけど、なんだかなぁと思うことはよくある。
で、もし僕が、「同質性の高い人」ばっかりと関わってると、そういう自分の感覚が薄れていってしまうような気がしてちょっと怖い、というのもあったりします。自分では意識しない内に、周りの意見に合わせてしまうようなことが起こりうるんじゃないかな、と。正直それは、僕にとってはホラーみたいなものです。いつの間にか記憶が書き換えられている、みたいなのと大差ないですからね。
「いいね」とか「RT」とかは、自分の考えを理解してくれている、伝わっていると実感できる指標なんだろうし、それが可視化出来るようになった世の中というのは面白いなと思うこともあるんだけど、でもその一方で、「いいね」とか「RT」でないと相手からの共感を感じられなくなっている人も出てきているだろうし、そうなってきてしまうともう本末転倒だろう。自分の考えや意見を、他ならぬ自分自身が認めてあげる。そういう練習を積み重ねる機会が、SNSの登場によって一気に奪われてしまったのかもしれない。そういう時代にあって、自分の考えや意見を自分自身で認めてあげるというのは、とても難しいことなのかもしれない。でも、たぶん、そういうことを意識的に練習していかないと、これから、とてもしんどくなっていくんじゃないかなぁ、という予感がある。
本書の主人公のサダは、自分の考えや意見を自分自身以外の誰に認めてもらってもしゃーない、と思っているような、自分のことを自分で認めていればそれでいい、と思っているような、尋常ではないぐらい強い女性です。
菜穂子は、盆休み前に実家に戻った。表向きは、ひいばあちゃんの三十三回忌に顔を出すためということにしているが、三十三回忌はまだ一週間も先のことだ。母親からも怪訝な顔で見られた菜穂子は、特にすることもなくブラブラしている時に、菩提寺に行ってみることに決めた。
そこには「上の坊さん」と呼ばれている隠居に近い僧侶がいて、菜穂子は話しかけてみることにした。ひいばあちゃんであるサダに似ていると言われた菜穂子は、親族の誰もが悪口しか言わないサダについて話を聞かせてもらいたいと思った。
そこから上の坊さんは、サダ本人はその周辺の人間から聞いた話を再構築して、菜穂子に長い長い話を聞かせることになる。
穀物商を営んでいる家に生まれたサダは、まるで猿のような顔をしていた。妹は絶世の美人と評判で、サダは常に妹との差を見せつけられて育ってきた。サダは、本人も、そして結果的には相手も望んでいなかった嫁ぎ先へと収まり、農家仕事をすることになる。
しかし、生来の気の強さから嫁ぎ先の生活にうまく馴染もうとしないサダ。姑とも衝突ばかりであったが、容姿に恵まれなかった代わりに子供の頃から頭を使ってきたサダは、ほぼ独力で精米所を始める。「女太閤」と呼ばれるようになったサダの生涯を描く。
サダという女性の生き様は、なかなか爽快です。正直、あまり関わりあいになりたくはないタイプです。自分の考えを曲げず、嫌われてもへいちゃらで、誰の意見にも流されない。それは時として、子供の将来を狂わしもするが、しかし、概ねサダの判断はうまく行く。本当は、もう少しうまいことやれば、物凄く大人物になれるだろう。しかし、サダはそれをよしとはしない。無用な嘘をついて気に入られる・成功するぐらいなら、嘘はつかずに嫌われた方がまし、と考える女だ。周りに合わせないことで鼻つまみ者扱いされ、結果的にサダの首を締めることになっても、サダは気にしない。それよりも、自分を偽ることなく、潔く生きていくことにより上位の価値を置いているのだ。
サダの生き方は、サダが一人で生きていくのであれば100%完璧で問題ないと感じる。これほど自分を強く持って生きていられるのは、本当に羨ましいと思う。世間の基準とはズレがちなんだよなぁ、と思っている僕だけど、でもやっぱり自分の考え方だけでグイグイ押し切って生きていくのは無理。なんだかんだ言ってうまいこと周りと合わせつつ生きている。この強さ、揺るぎなさに憧れる人は結構いるのではないか。
しかし一方で、サダのような生き方は、周囲の人間に様々な影響をもたらすことになる。「安易に流されること」はよくないが、「まったく協力しない態度」はやはり褒められたものではないだろう。その判断基準をどこに置くかはともかく、サダはそれが振りきれている。他人の指図に従うことは、すべて安易に流されることだ、と思っている節がある。自分だけが正しいと決め、周りの意見に耳を貸さない。この態度はやはり難アリだなと感じる。
とはいえ、やはりサダの生き方は凄い。

『一人だけ違うことをしている私を悪者にするのは簡単だ。だが、ほかの全員がやっていることのほうが間違いかもしれないと、なぜ疑おうとしないのか。私一人に罪を押しつけても、自分たちのやっていることは変わらないはずなのに』

戦局が悪化し、住民一体となってこの苦難に立ち向かっていこう、という時代であっても、サダはこんな風に考えて他人と関わろうとしない。その判断の是非を問うことはとても難しいが、しかし最終的にサダは、サダなりに幸せに死ねただろう。ごく一般的な価値観では幸せとは言いがたい晩年だっただろうが、きっとサダ本人はそう感じなかったに違いない。ならば、サダの勝ちだろうと思う。死ぬ時、あるいは死の間際にこれまでの人生を後悔せずにいられるなら、まあそれで十分だろうなという感じはする。
個人的には、富松がとても好きだ。もっと言うと、富松とサダの会話が好きだ。富松というのは、サダが始めた精米所の一切を取り仕切る番頭のような男で、非常に有能だ。サダは、この富松という男と喋る時だけは、自分の考えていることを素直に口にすることが出来る。

『勘かあ。勘と言われると、空から降ってくるみたいじゃけど、そういうんじゃねえんで。なんかこう、いろいろ見て、いろいろ考えて、なんにも言わんでおくと、どんどん溜まっていくじゃろう。なんかあったときに、そういうのがたくさん、たくさん組み合わさって、こたえになって出てくるときがあるんじゃ』

サダがある予想をした時に富松が「若女将は勘がいいけん、当たりそうですなあ」と言った時の、サダの返しだ。こういう話をサダは富松以外にはしない。伝わるわけがない、と分かっているからだ。富松とサダの関わりは、なるほどそこでもう一回出てくるか、という場面が最後に出てきて、そこもまたいい。なんというか、サダが自分の間違いを認めることが出来る数少ない相手だったのだろう。個人的には、サダがそういう人物に出会えて良かった、と思う。サダの孤独の半分は、サダの頭が良いことが原因だと思う(これは、相対的に、ということ。サダの頭が良いのもそうだけど、サダの周りにいる人間の頭があまり良くないせいで、相対的によりサダの頭が良いことになる)。そこを埋められる人間の存在は、一つ救いだと感じた。
現代は、同質性が異様に求められる時代だと思う。しかも、それがいいかどうかはともかく、国全体で一つの同質性が求められた戦時中とはまた全然違い、無限のグループが個々に同質性を要求し、そのグループが複雑に重なり合っているという、とても複雑怪奇な同質性が求められる時代であると思う。サダもサダが生きた時代で非常に浮いた存在だったが、現代でサダのように生きようとすればより色々と大変だろうと思う。しかし、複雑に絡まりあった同質性の枠から抜け出すためには、行動に移すかどうかはともかく、発想としてはサダのような考え方があってもいい、と思う。「自由」というのは時代によって様々な捉え方がなされるだろうけど、一側面ではサダの生き様は圧倒的に自由だ。「自由」という意味を捉え直すためにも、サダの生き様に触れてみるというのはアリかもしれない。是非読んでみてください。

斉木香津「日本一の女」



ただいまと今日から言わぬドア越えて片一方だけ残った靴下

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:延)間延びした笛を合図にノロノロと 訓練だって知っちゃってるし



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


言葉でもフラッシュでもなく体温が博士を癒やす世界よ戻れ
(4/11 士 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=11



Ⅲ その他の自作短歌


ただいまと今日から言わぬドア越えて片一方だけ残った靴下



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


好きなだけあげる私の「HP」君と握る赤いジョイスティック
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196041
(上の句:たけるさん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


言葉はいらぬ明日が来ると自然と気持ちがついてくる

とりどりの頭浮かべる天使だのあらくれだの刻む柱の傷

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:錆)錆色に染まる夜空を夢見てた星座がキレイに見えすぎるんだ



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


かつて母が豆腐屋さんと交わった居間で我が子をつねる絶望
(4/10交差点 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=10



Ⅲ その他の自作短歌


とりどりの頭浮かべる天使だのあらくれだの刻む柱の傷



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


指令いち けやき通りを占拠せよ空から降る一億のペンギン
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196040
(上の句:迂回する案(迂回)さん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


123456789回の裏が僕の出番

宇宙型牧羊犬はあくび混じり 光もブラックホールから出ぬ

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:倒)イヤだって!面倒見のいいセンパイの”妹”なんて絶対にイヤ!



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


宇宙型牧羊犬はあくび混じり 光もブラックホールから出ぬ
(4/9 黒 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=9



Ⅲ その他の自作短歌


凝りもせず涙の上澄み液だけをコバルトブルーの朝露に混ぜ



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


寝ろ小僧明日の夢は明日見ろ
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6195388
(上の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


コックリサンはいつから消えた娘に贈る遺産です

いずれ降るはずの雨つぶ予約中 四方を水平線に囲まれて

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:いずれ)いずれ降るはずの雨つぶ予約中 四方を水平線に囲まれて



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


恋のキューピッドを気取る先輩の横顔が放つ矢に射抜かれた
(4/8チクっと http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=8



Ⅲ その他の自作短歌


(お題:風)羽根はもげ色は落ち雑な音は立ちあの頃のキミに戻れ風見鶏



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


ハローハロー 銀河の果てに今いますそのかたまり月の海に溶ける
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196039
(上の句:スコヲプさん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


言葉は消えぬいつかの猿が少しかじってまた捨てた

罪深き二人が林檎を食べたから 石器・自動車・iPhoneがある

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:原)フフフンとフフフフフンと鼻歌を歌いすぎてもう原曲わからず



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


罪深き二人が林檎を食べたから 石器・自動車・iPhoneがある
(4/7ラッキー http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=7



Ⅲ その他の自作短歌


(お題:打つ)場外へ打つとフェンスを指すバットの先に留まりたる白き蚊トンボ(NHK短歌 2014年4月号載る)



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


君の髪に触れたかっただけなんだてのひらに残る青い体温
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196038
(上の句:たけるさん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


わさびも消えたからしも消えたあとはキムチとタコスだけ

短歌の作り方、教えてください(俵万智+一青窈)

内容に入ろうと思います。
本書は、歌手の一青窈が、歌人の俵万智とメールでやり取りを続け、短歌の添削をしてもらう、というのを中心にして、穂村弘を加えた3人で吟行(外を歩いてそこで見たものから短歌を作る)や、斉藤斎藤を加えた3人で題詠をしたりして、短歌初心者の一青窈と共に短歌の可能性を探っていく作品です。
可能性を探っていく、なんて高尚な感じの紹介をしてみましたけど、内容はそう高尚なわけではありません。基本的に一青窈は、五七五七七のリズムさえ最初はうまく取れないような短歌に馴染みのない人なわけで、それを俵万智が添削していく中で、短歌を作る上でどんな点に注意したらいいのか、という実作上のアドバイスが様々に出てくるので、短歌初心者(僕もそうです)にはかなり面白く読めるのではないかと思います。
あとがきで俵万智は、一青窈の短歌を添削する上で注意した点をこんな風に書いています。

『添削のアドバイスをするときに心がけたのは、決して答えを私が出してしまわないことです。心のなかには、もちろん腹案があるのですが、そこへ誘導してしまっては、私の歌になってしまいます。目の前にある一青さんの作品の、どのへんをどういう方向で手直しするともっとよくなると想うか、それだけを伝えることに徹しました。結果、私の腹案など悠々と超える言葉が帰ってきて、おおっと嬉しい驚きを覚えることになるのでした。』

この感覚は、分かる気がします。一青窈は、短歌のリズムには不慣れですが、人が注目しなそうな情景の選び方、そしてその情景の切り取り方、さらにやはり自身で作詞をしているということもあるのでしょう、言葉のセレクトが非常に面白いと感じます。そういう短歌の素材を目の前にしたら、確かに、これに手を突っ込むわけにはいかない、という気分になるでしょう。一青窈が、荒削りではありながらもそういう可能性を感じさせる短歌を次々に送るからこそ、二人のやり取りが非常に有意義で面白いものになって、二人以外の人間が読んでも楽しいものになったのだろうなと思います。
どんな風に本書の内容に触れていったらいいか難しいところですけど、まず作中のあちこちに散りばめられた俵万智の実作上のアドバイスを色々抜書きしてみたいと思います。

『鮮度の高いもの(言葉)ほど腐るなあというのを実感するし、言葉が遠ざかるスピードが年々早まっているようにも思いますね』

『極論すれば「三十一文字以下の言葉」なら、入れようと思えば必ず入ります』

『(余白についての話)ただ、それは目で読むばいいに限られるわけで、耳から歌が入ってくる場合は、その効果は薄い。だから正論をいうと、見た目で空白を作るのではなく、内容や言葉のつらなりの中で、読む人の心のなかに空白を生み出すのが一番です』

『名詞が出てくるたびにリズムがそこで途切れてしまうので、名詞で止めるのは、できれば一回におさえたいところです。わざと名詞ばかりを並べるとか、そういう特別な手法の場合は別として、原則として名詞止めは、一首につき一回と心がけたほうが、言葉がなめらかに流れるし、名詞で止める効果も上がります』

『名詞というのはおもりになるので、上の句、下の句、それぞれにおもりがついた恰好になってしまうということです』

『「も」は、要注意の助詞です。「も」をつかうことで、ふくみをもたせることができるし、口あたりもまろやかになるのですが、それこそが落とし穴。短い詩型ですから、ぼやかすよりは、きっちり焦点を絞ったほうが、印象が鮮やかになります』

『短歌の場合も、ネタそのものに魅力がある場合は、あまり複雑な調理は施さずに、刺身で出してしまうのがいいようです。逆に、日常のありふれた素材なら、繊細なソースを工夫したり、よーく煮込んでみたりします』

こういうアドバイスが随所に出てきます。一青窈が短歌初心者であるので、「知っていること」を前提にされていないアドバイスで、誰が読んでも非常に分かりやすいなと思います。もちろん、文字面で理解したところで、それを実作に活かせるかというのはまた別問題なわけなんだけど、それでも、どんな部分に意識を集中させればいいのか、ということが何も知らないよりはくっきりすると思います。こういうアドバイスは、実際の「あまりよくない短歌」がテキストとして存在しないと出てきにくいと思うんだけど、本書の場合一青窈が、情景への着眼点は絶妙なんだけど短歌としてはイマイチ、という短歌をバンバン出してくれるので、そういう意味でも本書は面白いのではないかと思います。
ではいくつか、一青窈の作品を書いてみます。個人的な好みに応じて、添削前のものだったり添削後のものだったりします。

【携帯を高く掲げた秋葉原<片手のきりん>助けも呼ばず】

【ファドハウス男独りが壁の蔦歌も心もはいつくばって】

【苔色の水を分け入る吾が舟にはしゃぎ立つ浮き草の大地や】

【披露宴なまじ歌手ほどこそばゆい歌わされても歌わなくとも】

【我が家に三冊目の「星の王子さま」お土産ならばあなたがいいわ】

【オマシラで鮭も飲めない0時前ヒートテックを4枚重ね】

【つながれた謄本係のボールペン、カツカツになる字の首傾ぐ】

何度も書いてるんだけど、情景の切り取り方が絶妙なんですね。コンサートだったり録音だったりで世界中あっちこっち行ってるみたいなんだけど、その土地その土地らしい、でも絵葉書的ではない光景を描いていることが多いです。この視点の斬新さは、一青窈の非常に強いと思います。あとは、言葉の選び出し方ですね。引用した短歌にはあんまりないんだけど、比喩とオノマトペのオリジナリティがなかなか面白いと思います。俵万智とのやり取りが終わってしまった後は、なかなか短歌を作らなくなってしまったようだけど、作り続けていったらどんどん面白い句が飛び出してくるような気がします。
最後に。俵万智が一青窈の歌の歌詞から短歌を作ってみたというのがいくつかあるので、それを引用してみようと思います。

【私ごと彼を逮捕してほしい二時間待って言われたゴメン】

【散る散ると満ちるが空に広がって幸せのように消えていく花火】

【肩透かしのままなら使い道のない景色と思う鬼灯市も】

【ハナミズキ空を押し上げ咲く五月ふたりが百年続きますように】

一青窈の歌を知ってるわけではないんでなんとも言えないんですけど、最後のやつは有名ですね。なるほど、こんな風に五七五七七に出来るんだな、と感じました。

『私自身も作りはじめのころ、佐佐木幸綱先生から「とにかく作れるだけ、数を作りなさい」と言われました。数をこなすことで、理屈抜きに五七五七七のリズムが身につきます』

俵万智がある場面でこんな風に語っています。僕も唐突に短歌を作り始めた頃は、とにかくよくわからないまま作り続けました。出来不出来はもう色々だけど、確かに五七五七七のリズムは身についた気がします。あとは、数を作りまくることで、どんな方向に発想を飛ばせばいいのか、というラインが色々増えたような気もします。なかなか短歌を始めようと思うきっかけは日常の中にないと思いますけど、案外やってみると面白いかもしれません。そんな折りには、本書を参考にしてみるのも面白いと思います。

俵万智+一青窈「短歌の作り方、教えてください」



教科書に載るような科学者は皆「無理」とは言わなかった人たち

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:快)快晴の続くヒマラヤ 渡り鳥よ我よりまだ上を飛び去るのか



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


教科書に載るような科学者は皆「無理」とは言わなかった人たち
(4/6 無理 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=6



Ⅲ その他の自作短歌


何度となく空の広さに膝をつきもはやそれしか言えぬ「もしもし」



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


今日からもう僕は永遠の昼休み
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6195390
(上の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


私は一人あなたも一人1たす1は2ではない

家猫の5分の1は元人間 そりゃあコタツで丸くもなるわな!

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:返事)返事など届かぬ方がと思いつつ間違えた「奈」に修正テープ



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


家猫の5分の1は元人間 そりゃあコタツで丸くもなるわな!
(4/5 5分 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=5



Ⅲ その他の自作短歌


(お題:機械)深海や宇宙の果てを疾駆する機械のキミがボクの目となり



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


このニンゲン、「神」と呼ばれた罪により奈良の大仏懲役8年
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196037
(上の句:悠さん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


悲しむフリは得意なんですあの日の涙も嘘でした

湯に浮かぶ左手が湯を淡く染め真っ赤になる頃二十歳になるの

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:瓶)妻が持つミリンの空き瓶見てかつて放った火炎瓶よみがえる



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


湯に浮かぶ左手が湯を淡く染め真っ赤になる頃二十歳になるの
(4/4 深夜 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=4



Ⅲ その他の自作短歌


もっと隅々まで見失ってから僕のことを見捨ててください



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


起こされてここはどこかと尋ねたら切られた耳が浮かぶ血の海
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196070
(上の句:さくらもち さん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


エスカルゴだよ君との出会いつかまえた手は離さない

ビーサンを蹴り飛ばしたら足裏が子供みたいなハイテンションです

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:育)育毛剤の減り方で知る父親の再婚に賭ける執念に引く



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


ビーサンを蹴り飛ばしたら足裏が子供みたいなハイテンションです
(4/3サンダル http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=3



Ⅲ その他の自作短歌


(お題:祝)二度見した晴れ着姿の妹のそのうなじに吹く祝福の風(うたらば採用)



Ⅳ 「連歌の花道」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


死ぬ時だけは一秒だけ負けてやる
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6195392
(上の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸 


手負いのパンダ街で見かけてあまりに不憫で笛を吹く

九時五時の帰り途アリの大行列約束の夜に誘う足音

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:飲)虎の威を借りん バターは飲み干した パンケーキにはジャム塗ればいい



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


トランクスにミニスカを履き新橋へ疑似餌に掛かるマヌケ面見に">トランクスにミニスカを履き新橋へ疑似餌に掛かるマヌケ面見に
(4/2 似 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=2



Ⅲ その他の自作短歌


九時五時の帰り途アリの大行列約束の夜に誘う足音



Ⅳ 「http://renga57577.bbs.fc2.com/」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


余りにも減らぬ香水もどかしくランプの精に飲ませてあげよう">余りにも減らぬ香水もどかしくランプの精に飲ませてあげよう
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196069
(上の句:愛紗美 さん、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


面倒なもの押し付けられて路面電車に置き去りに

婆ちゃんがやっと譲ってくれた!あぁ!日めくりめくるめくるめく日々!

Ⅰ 「題詠blog2014」(http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014)の100のお題から
  (結局エントリーはせず)


(お題:咲)アサガオの咲くまで待てぬ我が息子うちわで扇ぐ風が足りぬと



Ⅱ 「うたの日」(http://utanohi.exout.net/index.html)に投稿した作品


婆ちゃんがやっと譲ってくれた!あぁ!日めくりめくるめくるめく日々!
(4/1 日 http://nono.php.xdomain.jp/page.php?id=1



Ⅲ その他の自作短歌


今までのこと全部許してくださいサンドバッグの代わりを買うから



Ⅳ 「http://renga57577.bbs.fc2.com/」(http://renga57577.bbs.fc2.com/)に投稿した作品


私の声私の声がどこにもない2センチ先のあめ玉の中
http://renga57577.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6196068
(上の句 たけるさん:、下の句:黒夜行)



Ⅴ 自作の都々逸


分け入っても分け入っても分け入っても猿の群れ

運命しか信じない!(蘇部健一)

内容に入ろうと思います。
本書は、「運命の出会い」をモチーフにした、ある種の連作短編集、という感じの作品です。
人の行動にはそれぞれ理由があり、繋がりがあり、色んなことを辿って辿っていけば、芋蔓式に色んな理由が見えてくる。「もし◯◯が△△じゃなかったら…」という話を過剰に詰め込んで、群像劇のように様々な人物を登場させて、「あの運命の背景には実はこんなことが」という展開を見せる作品、という感じだろうか。
スーパーでの買い物から、結果的に相手に届かなかった祖母の手紙の話まで、色んな要素を詰め込んでいき、さらにそれぞれの繋がりも読者にだけは伝わるようになっている。
畳み掛けるようにして様々なエピソードを重ねてくるところはなかなか面白いと思うんだけど、いかんせん人物の描写がちょっと平板。蘇部健一の作品は、デビュー作の「六枚のとんかつ」を読んだことがあるが、印象としては、人間を描くタイプというよりは、アイデアや奇想で作品を描くタイプだと感じた。本書は、恋愛小説と謳われているために、どうしても人間の描写の平板さが目についてしまうと思う。
軽く読みたいという時にはいい作品かもしれません。

蘇部健一「運命しか信じない!」


SFを実現する 3Dプリンタの想像力(田中浩也)

今年はあまり書いてないけど、これまでブログで散々文章を書いてきて、よく思うことがある。
それは、「文字入力の方法が、思考に影響を与える」ということだ。
僕は、文章を書く前に、どんな文章を書くかという想定をしないままで文章を書き始める。とりあえずキーボードをポチポチ打っていって、なんとなく文章を出力していきながら、同時に思考しながら文章を書いている。初めからそんな風に出来たわけではたぶんないんだけど、ずーっと文章を書き続けている中で、そういうやり方が自分の中で定着していった。
ただ、これは、手書きで文章を書く時には、あまり発揮されない。
これはただの慣れの問題ではあるかもしれない。ただ、僕の場合、手書きとキーボードとで、明らかに一点、大きな違いがある。
それは、文字入力の速度だ。
手書きの場合、字の綺麗さを無視すれば(元々字は綺麗じゃないんだけど)、そこそこ早く書けるかもしれないけど、でもさすがに限界がある。手書きによる文字入力のスピードは、キーボードによる入力と比較した場合、速度においてはどうしても物理的限界があると思う。少なくとも僕は、キーボードで入力するのと同じ速度で、手書きの文章を書くことは出来ない。
文字入力の速度は、思考に大きく影響を与える。文字を早く出力することが出来れば出来るほど、思考した瞬間に文字を出力することが出来るようになる。出力の速度が遅ければ、思考と文字の出力がどんどんズレていって、思考しながら文字を出力するといううまいシンクロを生み出すことはたぶん難しいだろうなぁ、と思う。
僕がここで言いたいことは、機械や道具は、ただ物理的な便利さをもたらすだけではない、ということだ。キーボードによる文字の入力は、ただ入力速度を早めるという物理的な便利さを与えるだけではない。少なくとも僕にとっては、キーボードによる文字入力は、思考のスピードに明らかに影響を与えていると思う。頭の中に文章の素案をもたないままで、思考しながら文字を出力し続ける、ということが出来るのも、キーボードによる文字入力の速度あってのことだ。
本書を読んで、3Dプリンタもまさにそういう存在であるのだろう、と思わされた。
著者は本書の中で、こんな風に書く。

『私は、「3Dプリンタで何がつくれるのですか」という質問をよく受けるのですが、そのたびに「ワープロで何が書けるのですか」や「ピアノで何が弾けるのですか」という質問と同じような奇妙さを感じてしまいます』

本書は、3Dプリンタという、少し前から注目を集め始めている新しい「ものづくり」のツールを扱った作品だ。しかし、本書では、3Dプリンタはこんな機能があって、こんなものが作れるんですよ、ということを提示するだけの作品ではない。本書は、3Dプリンタが、人間の思考・創作・感覚をどう変えうる可能性があるのか、その未来を提示する作品なのだ。

『ここで正直に告白すれば、私が本書を執筆しようと思った動機は、3Dプリンタやデジタル工作機械の、日本での受け止められ方に関する違和感でした。現在、日本でのこの分野は、一方は実態のない、風評ベースの過剰な期待、もう一方は現状の3Dプリンタの実力に対する冷静な失望、という二曲に大きく引き裂かれてしまっています』

少し前に、3Dプリンタで銃を作成したという話が話題となり、それを受けて、3Dプリンタにはなんらかの法規制が必要なのではないか、というような議論が立ち上がった、という記事を見かけた気がします。確かに、3Dプリンタで銃は作れるのだし、まったくなんの規制もルールもなしにというわけにはいかないのかもしれません。でも、そんな風に悪い部分ばかりに目を向け続けていると、3Dプリンタがもたらすかもしれないもの凄い世界を壊してしまうことにもなるかもしれません。
それは、こんな風に例えることが出来るかもしれません。携帯電話が登場した当初、誰も今のような、スマホがなければ生きていけないような世界を予見しはしなかったでしょう。もし、携帯電話が登場した頃、「携帯電話は電磁波が危険だから規制が必要だ」などという議論が持ち上がって、実際に何らかの法規制の元で運用されるようなものだったとしたら、携帯電話はここまで世界を変える存在になったでしょうか?
どんなものであっても、正負両側面ある。悪い部分だけをクローズアップし続ければ、それは悪いものに見えてくるでしょう。しかし、未来がどうなるか、誰にも分かりません。携帯電話が登場した時に、LINEなんてものが生まれることを誰も予見できなかったように。それを本書の著者は、「馬のない馬車」という表現で、自戒を込めつつ書いています。

『もしかしたら、ここまで繰り広げてきた私の説明自体が、自動車を「馬なしの馬車」と読んでしまっているのと、それほど大きく変わらないのかもしれません。分かりやすい言葉はいつも本質を隠匿する目隠しのようにも機能してしまいます』

かつて自動車が登場した際、「馬のない馬車」と呼ばれていたそうです。人間は、「最も近い過去の事物」との関係の中で、それとの差分でしか物事を捉えることが出来ない、と本書で書かれています。僕らが今3Dプリンタを見る視点は、20年後30年後に人々が3Dプリンタを見る視点とは間違いなく異なっているものです。であれば、新たな技術に対する不安よりも、まず、それが持つ可能性に着目する。そんな風にして3Dプリンタを捉えていきたいものだと感じます。
本書では、「ものをつくる」上で、3Dプリンタがどのようにして人間の思考や創作や感覚を変えうるかということを、現在のまだまだ未成熟なままの技術状態から可能な限り想像を巡らせて、様々なことについて触れている。ここで書かれていることは、技術の進歩ともに古びていってしまうかもしれないけど、それよりも新たなビジョンやアティチュードを示したい。そんな風に書かれています。
面白いと感じたことをいくつか挙げてみます。
まず、3Dプリンタは、デジタルとフィジカルの双方向性を実現するかもしれない、という話です。デジタルデータからモノを出力し、モノからデジタルデータを出力する。これは、今までの三次元のものづくりではあまり見られなかった展開ではないかと思います。その方向性は、一部の手技を消すことになるかもしれない、と著者は認めます。しかし一方で、その双方向性によって、新しいものづくりの可能性が生まれもする、と書きます。
3Dプリンタの面白い点は、データは世界中どこであっても共有可能だけど、それをモノをして出力するための材料は、その場その場にあるものを使わなくてはならない、ということです。3Dプリンタは、データの共有という大きな循環と、地産地消のような、身近にあるモノを材料としていくという小さな循環を融合していく。その新しい循環モデルも、これまでにはなかなかなかったものではないでしょうか。
また、その場その場にあるものを使う、という発想は、必然的に、問題解決型のエンジニアリングを生み出すことにもなりました。3Dプリンタは実は、発展途上国でかなり有用だと気付き始めているのだそうです。著者も関わっている「ファブラボ」という、3Dプリンタを軸とした世界を繋ぐネットワークは、最初ボストンのスラム街とインドの辺境の村に設置されたのだそうです。現地にあるモノを材料として、現地で必要とされるものを作る。今、まさにそういう流れが進んでいるのだそうです。先進国から与えられるものではなく、現地の人が実感として必要だと感じているものを、現地の人が自ら作り出していく。これは、実に需要と供給がシンプルに結びついた問題解決の手法だなと感じました。
著者は、大量生産の問題にも触れていきます。大量生産には様々な問題があるでしょうが、著者はその中から「つくる人とつかう人の分断」を取り上げます。かつては、自分で作ったものを直したりして長く使うことが出来た。しかし今は技術がブラックボックス化して、壊れたら使い捨てるしかない状況になっている。また、先ほどの途上国の話と同様、「つかう人」こそが一番改善案や要望などを持っているはずなのに、それが「つくる人」のところまで届かない、ということも起こります。
もし、「つかう人がつくる」という流れを追加することが出来れば、ものづくりの新しい流れが出来るのではないか。それは今、「リサイクル」と対比させる形で「アップサイクル」と呼ばれているそうです。モノを元の状態に戻すのではなく、より良い付加価値を付けて再循環させる。3Dプリンタはそんな機能も担うことが出来るのではないか、と著者は書きます。
また、コミュニティデザイン的な視点からも3Dプリンタは面白い立ち位置を担うかもしれません。世界中に設置され始めている「ファブラボ」には、老若男女様々な人が出入りし、3Dプリンタを使った様々なものづくりが進んでいます。町工場の一部を使わせてもらったりするなど、様々な動きが進んでいるようで、人が集まる場を作る、という点でも、3Dプリンタは面白い存在になれるのかもしれません。
インターネットの普及によって、「情報」を手に入れる手間とお金は格段に削減されました。今度は、3Dプリンタが、「モノ」を手に入れるための手間とお金を格段に削減する存在になるかもしれません。そして、インターネットの登場によって、「誰しもが発信者となりうる社会」が到来したのと同じように、3Dプリンタが普及することで、「誰しもがものづくり者」という世の中がやってくるのかもしれません。そうなった時、社会は、そして人間の思考や感覚は、どんな風に変わっていくのか。それは現時点ではちゃんとは分からないけれども、本書はその一端を垣間見せてくれる作品だと思います。携帯電話やインターネットが世界を激変させたのと同じだけの可能性を、3Dプリンタは持っているかもしれません。そんな希望を感じさせてくれる作品です。

田中浩也「SFを実現する 3Dプリンタの想像力」


プラネタリウムに星がない(荒木スミシ)

昔の自分のことは、どんどん忘れていく。あの時の自分のことを、もっと色々言葉にしておいたら面白かったかもしれない。
その当時はまだ、「自分の言葉で書く」という機能は、残念ながら僕にはなかったのだけど。頭の中でグルグルと、決して多くはない単語だけを使いまわして、自分の周りの世界と自分の内側のギャップをどうにか埋めようとしていたような気がする。
大人になって僕は、何が変わっただろう?何が変わっていないのだろう?正直、もうそれは、僕には分からない。
色んなことに違和感を覚えている、ということは今も昔も変わらないのだけど、昔の方が、自分の外側にあるものの存在がっより意味不明だったようにも思う。大人になるにつれて、たぶん、少しずつ周りにあるものの正体とか存在の意味とか、そういうものが少しは見えてくるようになったのだろう。見えてくることで、余計違和感が増すということも、まあ当然あるとは思うんだけど、そんな風に少しずつ、わけのわからんものが薄れていったのだろうと思う。
子供の頃の自分と、今、もし話すことが出来るとして、どんな話をするだろう?子供の頃の自分が言っていることを、僕は理解できるだろうか?何か、当時の自分の心を軽くするようなことを言ってあげることが出来るだろうか?
僕が持っていた違和感は、結果的には、僕をよからぬ方向へは引きずっていかなかった。運が良かった。違う方向も、きっとありえたと思う。何かが少し違っていれば、もっと違う展開もきっとありえただろう。良からぬ道へと足を踏み入れてしまった人のことを、単純に、悪く捉えることは、僕には難しい。感覚的に許されないことだと分かっても、同時に、自分がそれをした過去だってありえたかもしれない、と思ってしまう。紙一重だ。そこには、ほんの少しの差しかない。その差は、見えない人にはきっと見えないのだろう。そういう風に、世の中は出来ている。
本書は、神戸で起こった「酒鬼薔薇聖斗」による事件をモチーフとしている。著者があの事件を作中に取り込むのには、理由がある。著者は、ある側面では、事件と無関係ではない人物である。
「酒鬼薔薇聖斗」が犯行声明に使った単語からの類推で、著者のデビュー作である「シンプルライフ・シンドローム」を読んで犯人が影響を受けたのではないか、と指摘されたのだ。本書の主人公の一人は「荒木スミシ」であり、未来の(作中の時間は、ある程度先の未来を想定されている)荒木スミシが、その当時のことを述懐する場面もある。
荒木スミシの元に、読者からの手紙が届くことから物語は始まる。未来の荒木スミシは、精神が不安定で、小説もまともにかけないでいる。そんな折にやってきたファンレター。それは、荒木スミシの心をまっすぐ捉える。
ファンレターの送り主は、テラと名乗る少年だった。荒木スミシはテラと交流することになるが、荒木スミシはやがてテラの正体を知って動揺する。
というような話です。
中学や高校の頃に本書を読んでいたらどう感じただろう、と思いました。今の僕には、ちょっとピュア過ぎるというか、ファンタジックにしか捉えられない物語だと感じてしまう。でも、中学・高校時代の、あの出口のないグルグルの中にいた頃の自分なら、本書をどう読んだだろうか?
本書で描かれているようなナイーブな感覚に囚われたくなる気持ちは、分かる。自分の内側の世界が作り出すモノによって視界がどんどん狭くなっていって、余計窮屈になっていくような感じ。あるいは、捉えきれないものをどうにか受け止めきろうとしてもがく感じ。これはきっと、時代を問わず、ある一定数の少年少女が囚われてしまう感覚ではないかと思うし、大人になってからもそういう感覚から抜け出せない人もきっと多くいるだろうと思う。
非常に特異な設定を使って、ありえるかもしれない「if」を描き出す作品。日常の生活の中では恐らく考えることがない「if」を、思考の片隅に滑り込ませてくれる作品です。

荒木スミシ「プラネタリウムに星がない」


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この本は、こんな人に読んで欲しい!!part1
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2014の短歌まとめ



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2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)