黒夜行

>>2013年09月27日

四月、不浄の塔の下で二人は(平山瑞穂)



style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-6432176788840966"
data-ad-slot="9019976374"
data-ad-format="auto">



「正しさ」というのは、とても難しい。
先日、ベトナムのジャングルの奥地である親子が保護された、というニュースを見かけた。何故彼らはそんなジャングルの奥に身を隠していたのか。それは、「ベトナム戦争から逃れるため」だ。
詳しくニュースを見たわけではないので正確にはわからないが、つまり彼らにとって、「ジャングルの外でベトナム戦争が継続している」というのは「正しい事実」だったということだろう。そう信じ続けたからこそ、彼らはジャングルを離れなかった。日本では、小野田寛郎氏がよく知られているだろう。終戦を信じず、30年もフィリピンのジャングルに潜伏し続けた人だ。小野田寛郎氏にとっても、「太平洋戦争は継続している」というのは、「正しい事実」だったのだ。
それは、とても極端すぎる例かもしれない。けれども僕らも、生きている中で様々な「正しい事実」、つまり「前提」を抱えて生きているものだ。
最近はある程度薄れてきた部分もあるだろうけど、「結婚し、子どもをもうけなければ一人前ではない」という考え方は、ちょっと前であれば社会常識と言っていいものだっただろう。そこから外れる生き方を選択する人間は、きっと「異端」だったに違いない。
「会社に就職する」という考え方も、恐らく戦後に生まれたものでしょう。それまではみな、現代の「就活」とは違った形で職を見つけ、働いてきたはずだけど、現代では「就活」こそが唯一の職探しの方法、というような考え方になっている。僕はかつて、「日本人の貯蓄好きは、ある時官僚が考えた政策に影響を受けたものだ」という話を読んだことがある。
これらの「正しさ」を担保しているものは、一体なんだろうか?
僕は、「正しさ」には二種類あると思っている。
一つは「真理」だ。これは、「いつの時代、どんな条件、誰であっても同じように正しいこと」と言っていいだろう。例えば、「光の速さは秒速30万kmだ」というのは「真理」だ。あるいは、「1+1=2」というのも、「真理」と呼んでいいだろう。江戸時代だからと言って「1+1=3」になるわけがないし、風が強い日だからと言って光の速さが変わるわけでもない。
もう一つは、「“みんな”が正しいと言っていること」だ。これを何と呼んだらいいか分からないけど、「事実」と呼んでおくことにしよう。
この「事実」というのは、「正しさ」が安定しない。“みんな”が正しいと思っている、という点だけが、その「正しさ」を担保しているのだ。
世の中に存在する「正しさ」の、99.9%以上が、後者、つまり「事実」だろうと思う。しかし僕らは、あまりそういうことを意識しないで生きている。つまり、「事実正しさ」を、「真理正しさ」のように受取りたがっているのだと思う。「私が今正しいと思っていること」は、「いつの時代、どんな条件、誰であっても同じように正しい」と思いたがっている、ということだ。
これが色んな不幸を生む。あらゆる誤解、あらゆる争いが、恐らくこういうすれ違いを背景に持っているのだろう。
これが、肌の色が違うとか、使っている言葉が違うということであれば、なんとなく納得感もある。「まあ、そりゃあ違うよね、色々」と思えるだろうし、あらかじめそういう前提で相手に接することができるかもしれない。
しかし、同じような言葉を喋り、同じような外見で、同じような空気の中で生まれ育ってきた人であっても、一人ひとり「前提」は違う。でもそれは、なかなか浮き彫りにならない。僕らはみんな、まったく違う「前提」の元で生きていると思っていた方がいい。でも、そうは思いたくはないという心の動きも働く。この人なら伝わるはず、こう伝えたら分かってくれるはず。そういうことをくり返しながら、人は傷つき、諦め、次第に、分かり合えなくて当然、という境地にたどり着くことになる。
「オオカミに育てられた少女」というのが、一時期話題になった。真偽のほどは知らないが、言葉は話せず、生肉を食し、人間社会に溶け込むことが出来ずに死んでしまった、という話を聞いたことがある。その少女にとっては、オオカミとしての生活こそが「前提」だった。外見が「人間」だからと言って、わざわざ人間の社会に溶けこまなくてはいけなかっただろうか?僕にはわからない。
人間はきっと、どんな「前提」さえも受け容れられる。環境が許せば。目の前の現実をねじ曲げるほどの強烈な「前提」さえ、環境が許せば受け入れられるだろう。
本書の「エンノイア」のように。
「エンノイア」は、「免穢地」で生まれ育った少女だ。「免穢地」の外に出たことはない。彼女たちは「光の民」として、「肉の衣」の内側に囚われた「光の粒」を、ひとつ残らず本来属していた「至高天」に帰還させることを究極の目的としている。「光の民」にとって、誕生の瞬間から肉が滅びるまでの期間は、強いられた長い刑期である。その間、「肉の衣」に包まれた「光の粒」を少しでも清浄に保てるように修行と祈祷に励む。それが「光の民」の勤めである。
「エンノイア」は、そのような環境の中で17年間を過ごした。「光の民」としても自分の役目を疑ったことはない。主遣の娘として、「光の民」を率いてきたという自負のある「エンノイア」は、今この危機にどう立ち向かうべきか考えていた。
主遣の「肉の衣」が滅んだ。それは、いずれ来るべき未来として予測されていたことではある。問題は、跡継ぎである「ヌース」が、4年前に「免穢地」を出て行ったきり、戻ってこないことだ。
「エンノイア」は、「免穢地」を出て、「泥人」が住む「被造世界」へと出て行き、「ヌース」を連れて帰る決心をした。他の民たちに引き止められたが、これは自分の使命だと「エンノイア」は決意したのだ。
「被造世界」は恐ろしい場所だと聞かされていた。「泥人」という、快楽に溺れた人間たちが、「光の民」を快楽に引きずりこもうと手ぐすねを引いて待っている。「エンノイア」は、ずっとそう聞かされて育ってきた。しかし、行くしかない。
「被造世界」の「東京」という地を目指すことになった「エンノイア」は、「被造世界」の様々なものに触れ、これまで抱いたことのなかった様々な感情を知ることになる。
一方、軽部金属工業という会社で若い職人として期待されている杉本諒は、真辺綾という可愛い彼女のいる、普通の若者だ。ちょっと普通じゃないのは、オンボロの一軒家に一人で住んでいるということ。
ある日諒は、部屋の前で倒れている少女を発見した。既成品ではなさそうな真っ白な服、少女とは思えないボサボサの髪。不審に思ったものの、助けの手を差し伸べる諒だったが…。
というような話です。
これはなかなか面白い作品でした。とにかく、エンノイアがとても魅力的です。
「特殊な環境」の中で育てられてきたエンノイアは、一般社会の常識をまったく知らない。どのくらい知らないかというと、「青信号は渡っていい」ということを知らない、というレベルではない。そもそも、「横断歩道」の存在を知らない。どうやって「道路」の反対側に行けばいいのかという知識がない。
僕はこのエンノイアの有り様を読んで、ロボットの世界の「境界問題」を連想した。
「境界問題」については、僕自身の解釈が間違っているかもしれないのだけど、僕の解釈を書けばこうだ。ロボットは基本的に、「何かをインプットしてもらわなくては動けない」存在だ。このロボットを、人間社会の中で生活できるように仕立てあげるために、何を教えたらいいか、という問題が「境界問題」だ。
例えば先程の「横断歩道」の例だとこうだ。ロボットに、「道の反対側に渡る」ための方法を教えるとすれば、「横断歩道を見つけ」「信号が青になった時に渡る」ということを教えればいいかというと、そうでもない。道路には、横断歩道がなく歩道橋があるところもあれば、交通量の少ないところであれば歩道橋も横断歩道もないところもあるだろう。だから、横断歩道が見つからないからと言って、道路の反対側に渡れないわけではない。じゃあその場合分けをどんな風に教えればいいのか。
というようなことに悩むのが「境界問題」だと僕は思っている。そしてまさにエンノイアが体験していることが、この「境界問題」に近いように僕には感じられた。
エンノイアには、人間社会の基本的な常識がない。エンノイアの持つ常識は、「特殊な環境」の中でしか通用しないものだ。それまでの人生では、それでなんの問題もなかった。何故ならエンノイアは、その「特殊な環境」から一度も出ることがなかったからだ。その中の常識を知っておけば、生活のすべては事足りた。
しかし、エンノイアが17年間過ごした「特殊な環境」と、人間の一般社会は、あまりにも違いすぎた。エンノイアは、そのまったく違う環境の中で突如一人で放り出され、たった一人でその急激な価値観の転換に立ち向かわなければならなくなるのだ。
これが、見かけはまったく「冒険」的な要素のない本作を、「冒険」的な小説に仕立て上げていると思う。エンノイアは、見るもの聞くもの触れるもの、すべてが新鮮だ。それまでエンノイアが培ってきた常識では、処理できないものも多い。あらゆるものに、エンノイアの疑問が向く。何故これはこんな風になっているのか?どうしてあそこはこうなのだ?冒頭の方で、エンノイアが培ってきた常識を読者は学び、そしてエンノイアの常識から人間社会を見るとどう見えるのか、という視点が非常に面白い。
作者にそんな意図があるか分からないけど、本書では、「僕らが無条件に受け入れている常識」に違和感を突きつける場面が多くある。おかしいのはエンノイアの方だ、と大抵の読者は思うことだろう。ただ、そこで少しだけ立ち止まってみてもいいかもしれない。もしかしたらおかしいのは、エンノイアではなく僕らの方なのではないか、と。そう思わせる瞬間は、確かに存在する。その、まったく価値観の違う両者の間の溝のようなものを凄くうまく描き取っていて、そこは非常に面白いと思った。
だからこそ、一点、どうしても不満も残る。それは、「エンノイアが、人間社会の常識を、あまりにも自然に受け入れているように見える」ということだ。この部分の処理は、恐らくとても難しいだろうと思う。思うのだけど、ここがもっとしっかりしていれば、もっともっと素晴らしい作品になるのではないかと僕は思う。
エンノイアは、生まれてこの方17年間ずっと信じきた常識を、たった数ヶ月で手放すのだ。いや、期間の短さに不満があるわけではない。その間、エンノイアにはあまり葛藤がないように僕には見えてしまうという点に不満がある。
もちろんエンノイアは、葛藤している。でも、僕の勝手な思い込みかもしれないのだけど、実際はもっと葛藤するのではないかと思うのだ。「光の民」にとって「泥人」というのは、醜悪で恐ろしい存在だった。エンノイアは少なくとも、そう言われ続けて育ってきた。それはまさに、ゴ◯ブリのような存在だと言えないか?そうだとして、たった数ヶ月で、ゴ◯ブリに抵抗感を抱かなくなることなどできるだろうか?そこの説得力が、ちょっと弱いような気がしました。
もちろん、その部分をもっとしっかり描いていたら、小説の分量が膨大になってしまうという現実的な問題もあるでしょう。それは分かる。例えばエンノイアのパートを、「過去の回想」という体裁にしたらどうだろう?「過去のことを思い出して書いているのだ」という体裁にしたら、そこまでの違和感はないかもしれない。本書では、エンノイアがリアルタイムに感じていることをそのまま写し取っているという体裁になっているから、もっと強い葛藤があるのではないかと思ってしまうのだけど、昔を思い出して書いている文章なら、そこまで違和感を覚えないかもしれない、と思ったり。その部分の説得力が、僕はもっと欲しかったなと思いました。
とはいえ、物語としてはなかなか面白い作品でした。エンノイアと関わることになる諒や綾との交流、エンノイアが人間社会に抱く違和感、エンノイアがこれまで抱いたことのなかった感情、エンノイアの内側から沸き上がってくる変化。そうした一つ一つが、なんとも愛おしいような気持ちにさせてくれます。「分かり合えない他者」といかに関わるか。それは、エンノイアのような「特殊な環境」で育った少女だけに関わる問題ではない。僕らは皆、まったく違う「前提」に立って人生を生きている。自分以外のすべての人間が、実は「分かり合えない他者」なのだ。改めて、そんなことを実感させてくれる作品だった。僕らは普段、「分かったフリ」を上手にこなして、他者との「違い」をあまり意識しないように生きている。「分かったフリ」などできるはずもないエンノイアの突然の闖入は、そんな僕たちの日常生活を緩やかに脅かすとともに、物事を見る別の視点も提示してくれる。是非読んでみて下さい。

平山瑞穂「四月、不浄の塔の下で二人は」


 | ホーム | 

プロフィール

通りすがり

Author:通りすがり
災害エバノ(災害時に役立ちそうな情報をまとめたサイト)

サイト全体の索引
--------------------------
著者名で記事を分けています

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行~わ行

乃木坂46関係の記事をまとめました
(「Nogizaka Journal」様に記事を掲載させていただいています)

本の感想以外の文章の索引(映画の感想もここにあります)

この本は、こんな人に読んで欲しい!!part1
この本は、こんな人に読んで欲しい!!part2

BL作品の感想をまとめました

管理人自身が選ぶ良記事リスト

アクセス数ランキングトップ50

TOEICの勉強を一切せずに、7ヶ月で485点から710点に上げた勉強法

一年間の勉強で、宅建・簿記2級を含む8つの資格に合格する勉強法

国語の授業が嫌いで仕方なかった僕が考える、「本の読み方・本屋の使い方」

2014の短歌まとめ



------------------------

本をたくさん読みます。
映画もたまに見ます。
短歌をやってた時期もあります。
資格を取りまくったこともあります。
英語を勉強してます。













下のバナーをクリックしていただけると、ブログのランキングが上がるっぽいです。気が向いた方、ご協力お願いします。
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

アフィリエイトです

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
2位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
1位
アクセスランキングを見る>>

アフィリエイトです

最新記事

サイト内検索 作家名・作品名等を入れてみてくださいな

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

カウンター

2013年ベスト

2013年の個人的ベストです。

小説

1位 宮部みゆき「ソロモンの偽証
2位 雛倉さりえ「ジェリー・フィッシュ
3位 山下卓「ノーサイドじゃ終わらない
4位 野崎まど「know
5位 笹本稜平「遺産
6位 島田荘司「写楽 閉じた国の幻
7位 須賀しのぶ「北の舞姫 永遠の曠野 <芙蓉千里>シリーズ」
8位 舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日
9位 松家仁之「火山のふもとで
10位 辻村深月「島はぼくらと
11位 彩瀬まる「あのひとは蜘蛛を潰せない
12位 浅田次郎「一路
13位 森博嗣「喜嶋先生の静かな世界
14位 朝井リョウ「世界地図の下書き
15位 花村萬月「ウエストサイドソウル 西方之魂
16位 藤谷治「世界でいちばん美しい
17位 神林長平「言壺
18位 中脇初枝「わたしを見つけて
19位 奥泉光「黄色い水着の謎
20位 福澤徹三「東京難民


新書

1位 森博嗣「「やりがいのある仕事」という幻想
2位 青木薫「宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論」 3位 梅原大吾「勝ち続ける意志力
4位 平田オリザ「わかりあえないことから
5位 山田真哉+花輪陽子「手取り10万円台の俺でも安心するマネー話4つください
6位 小阪裕司「「心の時代」にモノを売る方法
7位 渡邉十絲子「今を生きるための現代詩
8位 更科功「化石の分子生物学
9位 坂口恭平「モバイルハウス 三万円で家をつくる
10位 山崎亮「コミュニティデザインの時代


小説・新書以外

1位 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
2位 沢木耕太郎「キャパの十字架
3位 高野秀行「謎の独立国家ソマリランド
4位 綾瀬まる「暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出
5位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠 3巻 4巻 5巻
6位 二村ヒトシ「恋とセックスで幸せになる秘密
7位 芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論
8位 チャールズ・C・マン「1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見
9位 マーカス・ラトレル「アフガン、たった一人の生還
10位 エイドリアン・べジャン+J・ペタ―・ゼイン「流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則
11位 内田樹「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
12位 NHKクローズアップ現代取材班「助けてと言えない 孤立する三十代
13位 梅田望夫「羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる
14位 湯谷昇羊「「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂
15位 国分拓「ヤノマミ
16位 百田尚樹「「黄金のバンタム」を破った男
17位 山田ズーニー「半年で職場の星になる!働くためのコミュニケーション力
18位 大崎善生「赦す人」 19位 橋爪大三郎+大澤真幸「ふしぎなキリスト教
20位 奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年


コミック

1位 古谷実「ヒミズ
2位 浅野いにお「世界の終わりと夜明け前
3位 浅野いにお「うみべの女の子
4位 久保ミツロウ「モテキ
5位 ニコ・ニコルソン「ナガサレール イエタテール

番外

感想は書いてないのですけど、実はこれがコミックのダントツ1位

水城せとな「チーズは窮鼠の夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

2012年ベスト

2012年の個人的ベストです
小説

1位 横山秀夫「64
2位 百田尚樹「海賊とよばれた男
3位 朝井リョウ「少女は卒業しない
4位 千早茜「森の家
5位 窪美澄「晴天の迷いクジラ
6位 朝井リョウ「もういちど生まれる
7位 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります
8位 池井戸潤「下町ロケット
9位 山本弘「詩羽のいる街
10位 須賀しのぶ「芙蓉千里
11位 中脇初枝「きみはいい子
12位 久坂部羊「神の手
13位 金原ひとみ「マザーズ
14位 森博嗣「実験的経験 EXPERIMENTAL EXPERIENCE
15位 宮下奈都「終わらない歌
16位 朝井リョウ「何者
17位 有川浩「空飛ぶ広報室
18位 池井戸潤「ルーズベルト・ゲーム
19位 原田マハ「楽園のカンヴァス
20位 相沢沙呼「ココロ・ファインダ

新書

1位 倉本圭造「21世紀の薩長同盟を結べ
2位 木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
3位 瀧本哲史「武器としての交渉思考
4位 坂口恭平「独立国家のつくりかた
5位 古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義
6位 新雅史「商店街はなぜ滅びるのか
7位 瀬名秀明「科学の栞 世界とつながる本棚
8位 イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく
9位 速水健朗「ラーメンと愛国
10位 倉山満「検証 財務省の近現代史

小説以外

1位 朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」「プロメテウスの罠2
2位 森達也「A」「A3
3位 デヴィッド・フィッシャー「スエズ運河を消せ
4位 國分功一郎「暇と退屈の倫理学
5位 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ「錯覚の科学
6位 卯月妙子「人間仮免中
7位 ジュディ・ダットン「理系の子
8位 笹原瑠似子「おもかげ復元師
9位 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち
10位 ヨリス・ライエンダイク「こうして世界は誤解する
11位 石井光太「遺体
12位 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝
13位 結城浩「数学ガール ガロア理論
14位 雨宮まみ「女子をこじらせて
15位 ミチオ・カク「2100年の科学ライフ
16位 鹿島圭介「警察庁長官を撃った男
17位 白戸圭一「ルポ 資源大陸アフリカ
18位 高瀬毅「ナガサキ―消えたもう一つの「原爆ドーム」
19位 二村ヒトシ「すべてはモテるためである
20位 平川克美「株式会社という病

2011年ベスト

2011年の個人的ベストです
小説
1位 千早茜「からまる
2位 朝井リョウ「星やどりの声
3位 高野和明「ジェノサイド
4位 三浦しをん「舟を編む
5位 百田尚樹「錨を上げよ
6位 今村夏子「こちらあみ子
7位 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ
8位 笹本稜平「天空への回廊
9位 地下沢中也「預言者ピッピ1巻預言者ピッピ2巻」(コミック)
10位 原田マハ「キネマの神様
11位 有川浩「県庁おもてなし課
12位 西加奈子「円卓
13位 宮下奈都「太陽のパスタ 豆のスープ
14位 辻村深月「水底フェスタ
15位 山田深夜「ロンツーは終わらない
16位 小川洋子「人質の朗読会
17位 長澤樹「消失グラデーション
18位 飛鳥井千砂「アシンメトリー
19位 松崎有理「あがり
20位 大沼紀子「てのひらの父

新書
1位 「「科学的思考」のレッスン
2位 「武器としての決断思考
3位 「街場のメディア論
4位 「デフレの正体
5位 「明日のコミュニケーション
6位 「もうダマされないための「科学」講義
7位 「自分探しと楽しさについて
8位 「ゲーテの警告
9位 「メディア・バイアス
10位 「量子力学の哲学

小説以外
1位 「死のテレビ実験
2位 「ピンポンさん
3位 「数学ガール 乱択アルゴリズム
4位 「消された一家
5位 「マネーボール
6位 「バタス 刑務所の掟
7位 「ぐろぐろ
8位 「自閉症裁判
9位 「孤独と不安のレッスン
10位 「月3万円ビジネス
番外 「困ってるひと」(諸事情あって実は感想を書いてないのでランキングからは外したけど、素晴らしい作品)